関東地方
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
学習指導要領 地理的分野 C 日本の様々な地域 (3) 日本の諸地域 ア (ア)(イ)。考察の仕方は ②「人口や都市・村落を中核とした考察の仕方」。
0. どういう論点か
関東地方は首都東京への人口と機能の集中を中核にして見ます。
東京には国会・中央官庁・大企業の本社・情報の発信元が集まり、それが仕事を生み、周りの県から毎日多くの人が通ってきます。
人が集まるから、都市の問題(通勤ラッシュ・渋滞・ヒートアイランド)が起き、機能を分散させる新都心がつくられました。
人が集まるから、新鮮な野菜を届ける近郊農業や、印刷・機械の工業が発達し、工場は地価の安い湾岸や北関東へ広がりました。
| 場所 | 昼と夜の人口 | 役割 |
|---|---|---|
| 東京の都心 | 昼間人口が夜間人口より多い | 政治・経済の中枢、会社・官庁 |
| 周辺の県(埼玉・千葉・神奈川) | 夜間人口のほうが多い | 東京へ通う人が住む |
| 新都心(みなとみらい 21 など) | — | 東京に集まった機能の分散先 |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- 京浜は東京・神奈川の工業地帯、京葉は千葉の工業地域(「葉」=千葉)
- 京葉工業地域は化学工業の割合が高い(機械が中心ではない)
- 近郊農業は「近いから新鮮・運ぶ費用が安い」(遠くから運ぶ輸送園芸とは逆)
1. 関東の自然
根拠: 学習指導要領 地-C-(3)-ア-(ア)
関東平野の台地を覆っている、富士山や浅間山などの火山灰が積もってできた赤土の層を何という?
関東ローム
水を得にくい台地は、畑や住宅地に使われてきた。
関東平野を流れ、流域の人々の水源になっている大きな川は?
利根川
群馬県の山地から太平洋へ流れる。
冬の関東地方に吹く、日本海側で雪を降らせたあとの冷たく乾いた北西の季節風を何という?
からっ風
群馬県などではこの風を防ぐため、家の北側や西側に防風林を植えてきた。
2. 首都東京への集中
根拠: 学習指導要領 地-C-(3)-ア-(イ)
東京には、国会・中央官庁・最高裁判所など国の中心となる機関と、大企業の本社や銀行の本店が集まっています。こうした中枢機能が集まることが、さらに人と仕事を呼び寄せています。
東京で、国の政治や経済を動かす機関(国会・官庁・大企業の本社など)が集まっている働きを何という?
首都機能(中枢機能)
これが集まるため、人・会社・情報がさらに東京に集中する。
東京の都心の周りにつくられ、鉄道のターミナル駅を中心に発達した新宿・渋谷・池袋のような地区を何という?
副都心
私鉄や地下鉄が乗り入れ、商業施設や会社が集まっている。
東京の都心で、昼間人口と夜間人口のどちらが多いか?その理由は?
昼間人口のほうが多い
周りの県から通勤・通学してくる人が多いから。周りの県では逆に夜間人口のほうが多い。
東京に情報や出版社が集まることと結び付いて、東京で特に盛んな工業は?
印刷業(出版・印刷)
新聞・雑誌・書籍の会社が集まる、情報の発信地であることが背景。
都市の中心部の気温が、郊外よりも高くなる現象を何という?
ヒートアイランド現象
アスファルトやビルが熱をため、エアコンや車の排熱が多いことが原因。屋上緑化などの対策がある。
東京への機能の集中をやわらげるため、国の研究機関や大学を移してつくられた茨城県の都市は?
筑波研究学園都市(つくば市)
ほかに横浜みなとみらい 21・幕張新都心・さいたま新都心などに、業務の機能を分散させた。
3. 関東の工業
根拠: 学習指導要領 地-C-(3)-ア-(イ)
東京都・神奈川県の東京湾岸を中心に発達した工業地帯は?
京浜工業地帯
機械工業や印刷業が盛ん。工場は地価の高い臨海部から、周りや北関東へ移っていった。
千葉県の東京湾岸の埋め立て地に広がり、石油化学工業や鉄鋼業が盛んな工業地域は?
京葉工業地域
化学工業の割合が高いのが特色。
群馬県・栃木県・茨城県に広がり、高速道路の整備とともに工業団地がつくられた工業地域は?
北関東工業地域
自動車や電気機械の組み立て工場が多い。働く人の中には日系ブラジル人など外国人も多い。
4. 都市を支える農業
根拠: 学習指導要領 地-C-(3)-ア-(イ)
大都市の周りで、大消費地に近いことを生かして野菜や花などをつくる農業を何という?
近郊農業
新鮮なうちに届けられ、輸送費も安くすむ。茨城県・千葉県などで盛ん。
群馬県の嬬恋村で、夏の涼しい高原の気候を生かして盛んにつくられている野菜は?
キャベツ
高原野菜の一つ。ほかの産地の出荷が少ない夏に、首都圏などへ出荷する。