中部地方
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
学習指導要領 地理的分野 C 日本の様々な地域 (3) 日本の諸地域 ア (ア)(イ)。考察の仕方は ③「産業を中核とした考察の仕方」。
0. どういう論点か
中部地方は産業を中核にして見ます。
中部地方は東西に広く、高い山々があるので、太平洋側の東海・内陸の中央高地・日本海側の北陸で気候がまったく違います。
その気候と地形の違いが、そのまま産業の違いになっています。
東海は交通の便と温暖さを生かした工業と施設園芸、中央高地は涼しさと扇状地を生かした果樹・高原野菜と精密機械、北陸は雪解け水の稲作と、冬の副業から育った地場産業です。
| 地域 | 条件 | 農業 | 工業 |
|---|---|---|---|
| 東海 | 温暖・太平洋に面した交通の便 | 電照菊・茶・みかん | 中京工業地帯・東海工業地域 |
| 中央高地 | 内陸で夏は涼しい・盆地と扇状地 | ぶどう・もも・りんご・高原野菜 | 精密機械 → 電子部品 |
| 北陸 | 冬の雪・雪解け水が豊か | 稲作(水田単作) | 地場産業(洋食器・眼鏡・漆器) |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- 電照菊と高原野菜は「出荷を遅らせる」抑制栽培(宮崎・高知の促成栽培の逆)
- 中京工業地帯の中心は自動車、東海工業地域は楽器・オートバイ・製紙
- 北陸の地場産業は冬の雪で農業ができない間の副業から育った
1. 3 つの地域の違い
根拠: 学習指導要領 地-C-(3)-ア-(ア)
中部地方を 3 つの地域に分けたときの呼び名は?
東海・中央高地・北陸
東海は太平洋側、中央高地は内陸、北陸は日本海側。
「日本の屋根」と呼ばれる、飛驒山脈・木曽山脈・赤石山脈をまとめた呼び名は?
日本アルプス
3000 m 級の山々が並び、中部地方を東西に分けている。
2. 東海の工業と農業
根拠: 学習指導要領 地-C-(3)-ア-(イ)
中京工業地帯は、長く製造品出荷額が全国で最も多い工業地帯です。名古屋港からは自動車が多く輸出されています。
愛知県を中心に広がり、自動車工業が中心の工業地帯は?
中京工業地帯
愛知県豊田市に自動車の大工場があり、周りに部品を作る関連工場が集まっている。
中京工業地帯のうち、石油化学コンビナートがつくられ、かつて大気汚染による公害病が起きた三重県の都市は?
四日市市
四日市ぜんそくは四大公害病の一つ。
静岡県の太平洋沿岸に広がる東海工業地域で、浜松市で盛んな工業は?
楽器やオートバイの製造
富士市では、富士山のわき水を使った製紙・パルプ工業が盛ん。
愛知県の渥美半島で、夜に電灯を当てて花の咲く時期を遅らせ、秋から冬に出荷する菊を何という?
電照菊
出荷を遅らせる抑制栽培の一つ。豊川用水ができて、水の少なかった半島で農業が盛んになった。
静岡県の牧ノ原などの台地で盛んにつくられている作物は?
茶
水はけのよい台地と温暖な気候が栽培に向く。
3. 中央高地の果樹と高原野菜
根拠: 学習指導要領 地-C-(3)-ア-(イ)
甲府盆地の周りで、ぶどうやももの栽培に使われている、川が山地から平地に出るところに土砂が積もってできた地形は?
扇状地
水はけがよく、果樹の栽培に向く。山梨県はぶどう・ももの全国有数の産地。
長野県の野辺山原などで、夏の涼しい気候を生かしてつくられるレタスやキャベツなどの野菜を何という?
高原野菜
ほかの産地の出荷が少ない夏に出荷できる。保冷トラックと高速道路で大都市へ運ぶ。
長野県の諏訪盆地で、かつての製糸業に代わって発達し、その後電子部品の工業につながった工業は?
精密機械工業(時計・カメラなど)
きれいな空気と水が得られることが向いていた。のちに高速道路の整備で電子部品の工場も増えた。
4. 北陸の稲作と地場産業
根拠: 学習指導要領 地-C-(3)-ア-(イ)
北陸で、冬は雪に覆われるため、水田で年に 1 回米だけをつくる農業を何という?
水田単作
雪解け水が豊かで、越後平野は日本有数の米どころ。銘柄米(ブランド米)の産地でもある。
その地域の原料や技術を生かして、古くから地元に根付いて発達してきた産業を何という?
地場産業
北陸では、雪で農作業のできない冬の副業から始まったものが多い。
新潟県燕市と福井県鯖江市で、それぞれ盛んな地場産業は?
燕市=金属洋食器、鯖江市=眼鏡のフレーム
どちらも冬の副業から始まり、高い技術で国内外に売っている。
石川県輪島市で作られている伝統的工芸品の漆器は?
輪島塗
石川県ではほかに加賀友禅(染め物)も知られる。