金融の仕組み
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
学習指導要領 公民的分野 B 私たちと経済 (1) 市場の働きと経済 ア (ウ)「現代の生産や金融などの仕組みや働き」。
0. どういう論点か
お金が余っている人と、お金が足りない人(事業を始めたい人・工場を建てたい企業)がいます。
その間でお金を融通するのが金融です。金融があるから、企業は生産を広げ、新しく事業を起こすこともできます。
金融の中心にいるのが日本銀行で、世の中に出回るお金の量を調整して、景気と物価を安定させます。
| 資金の流れ | 例 | |
|---|---|---|
| 直接金融 | 出資者 → 企業(直接) | 企業が株式や債券を発行して資金を集める |
| 間接金融 | 預金者 → 銀行 → 企業 | 銀行が預金を集めて企業に貸し出す |
| 為替相場 | 円の価値 | 有利になる | 不利になる |
|---|---|---|---|
| 円高(1 ドル 120 円 → 100 円) | 上がる | 輸入・海外旅行 | 輸出 |
| 円安(1 ドル 100 円 → 120 円) | 下がる | 輸出 | 輸入・海外旅行 |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- 1 ドル 120 円 → 100 円は「円高」(数字が小さくなるのに円の価値は上がる)
- 不況のとき、日本銀行は国債などを「買う」(お金を銀行に渡して、世の中に出回らせる)
- インフレは物価が上がり続けること、デフレは下がり続けること(お金の価値はその逆に動く)
1. 金融と銀行
根拠: 学習指導要領 公-B-(1)-ア-(ウ)
お金が余っているところから足りないところへ、お金を融通することを何という?
金融
企業が生産を広げたり、起業したりするのを支える働きがある。
企業が株式や債券を発行して、出資者から直接お金を集める方法を何という?
直接金融
銀行などの金融機関を通して借りる方法は間接金融。
銀行が預金として集めたお金を、企業や家計に貸し出す方法を何という?
間接金融
銀行は、預金者と借り手の間に入ってお金を仲立ちしている。
お金を借りた人が、借りた額(元金)に加えて支払うお金を何という?
利子(利息)
元金に対する利子の割合を金利(利子率)という。
銀行の主な収入源は何か?
貸し出しで受け取る利子と、預金に支払う利子の差
貸し出しの金利を、預金の金利より高くしておくことで利益を得る。
2. 日本銀行
根拠: 学習指導要領 公-B-(1)-ア-(ウ)
日本の中央銀行は?
日本銀行
一般の銀行と違い、個人や企業とは直接取引をしない。
日本銀行の 3 つの役割は?
発券銀行・政府の銀行・銀行の銀行
紙幣(日本銀行券)を発行する、政府のお金を預かり出し入れする、一般の銀行に貸し出しや預金の受け入れを行う。
日本銀行が「発券銀行」と呼ばれるのはなぜ?
紙幣(日本銀行券)を発行するから
硬貨は政府が発行している。紙幣と硬貨を取り違えないこと。
3. 景気変動と金融政策
根拠: 学習指導要領 公-B-(1)-ア-(ウ)
経済活動が活発な状態と、落ちこんだ状態がくり返されることを何という?
景気変動(景気の循環)
活発な状態を好況(好景気)、落ちこんだ状態を不況(不景気)という。
物価が上がり続ける現象を何という?
インフレーション(インフレ)
好況のときに起こりやすい。物価が下がり続ける現象はデフレーション(デフレ)。
日本銀行が、景気や物価の安定を図るために行う政策を何という?
金融政策
政府が税や歳出を調整して行うのは財政政策。行う主体が違う。
日本銀行が、銀行との間で国債などを売り買いして、出回るお金の量を調整する政策を何という?
公開市場操作(オペレーション)
金融政策の中心となる方法。
不況のとき、日本銀行は公開市場操作で国債などをどうする?
銀行から買う
銀行の手元のお金が増えて貸し出しやすくなり、企業がお金を借りて生産を広げやすくなる。好況のときは逆に売る。
4. 為替相場
根拠: 学習指導要領 公-B-(1)-ア-(ウ)
円とドルなど、異なる通貨を交換するときの比率を何という?
為替相場(為替レート)
毎日のように変動している。
1 ドル=120 円から 1 ドル=100 円になった。これは円高・円安のどちらか?
円高
1 ドルを手に入れるのに必要な円が少なくて済むので、円の価値が上がっている。
円高になると、日本の輸出企業にとって有利・不利のどちらか?
不利
外国での販売価格が上がって売れにくくなる。逆に輸入品は安くなり、輸入には有利。