企業と生産の仕組み
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
学習指導要領 公民的分野 B 私たちと経済 (1) 市場の働きと経済 ア (ウ)「現代の生産や金融などの仕組みや働き」。
0. どういう論点か
商品を生産するのは主に企業です。企業の多くは、元手(資本)を使って商品を作り、
売って利潤を得ることを目的にしています。この仕組みを持つ経済を資本主義経済と呼びます。
たくさんの元手を集めるために考え出されたのが株式会社で、
「出資した分以上の責任は負わない」という仕組みが、多くの人から少しずつお金を集めることを可能にしました。
| 企業 | 目的 | 例 |
|---|---|---|
| 私企業 | 利潤を得る | 株式会社・個人商店・農家 |
| 公企業 | 公共の利益 | 地方公共団体の水道・市営バス、国の独立行政法人 |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- 株主総会は株主が集まる最高の意思決定機関(経営を実際に行うのは取締役など)
- 有限責任=会社が倒産しても、株主は出資した額以上の責任を負わない
- 中小企業は企業数では大部分を占める(数では圧倒的に多いが、1 社ごとの規模は小さい)
1. 資本主義経済と企業
根拠: 学習指導要領 公-B-(1)-ア-(ウ)
資本を元手にして商品を生産し、利潤を得ることを目的とする経済の仕組みを何という?
資本主義経済
工場や機械などの生産手段を、個人や企業が持つことが認められている。
企業が商品を売って得た売り上げから、かかった費用を差し引いた残りを何という?
利潤
私企業は利潤を得ることを主な目的にしている。
利潤ではなく公共の利益を目的に、国や地方公共団体が経営などをする企業を何という?
公企業
利潤を目的とする企業は私企業。水道や市営バスは公企業の例。
企業が新しい技術を開発したり、新しい生産の方法を取り入れたりすることを何という?
技術革新(イノベーション)
企業どうしの競争が、技術革新を生む力になる。
2. 株式会社
根拠: 学習指導要領 公-B-(1)-ア-(ウ)
株式を発行して、多くの人から資金を集めてつくる会社を何という?
株式会社
株式を買って出資した人を株主という。
株主が、会社の利潤の一部から持っている株式に応じて受け取るお金を何という?
配当(配当金)
株式は証券取引所などで売り買いもでき、その価格(株価)も変動する。
株主が出席し、経営の基本方針の決定や役員の選出を行う、株式会社の最高の意思決定機関は?
株主総会
株主は、持っている株式の数に応じて議決権を持つ。
株式会社が倒産したとき、株主は出資した額以上の責任を負わない。この仕組みを何という?
有限責任
損をしても出資した額まで。だから多くの人が安心して出資できる。
3. 大企業と中小企業
根拠: 学習指導要領 公-B-(1)-ア-(ウ)
日本の企業のうち中小企業は、企業数の 99 % 以上(2021 年)、働く人の約 7 割を占めています。
日本の企業数の大部分を占めるのは、大企業と中小企業のどちらか?
中小企業
大企業の下請けとして部品などを作る企業も多い一方、独自の技術で世界に通用する企業もある。
独自の新しい技術やアイデアをもとに、新しく事業を起こす企業を何という?
ベンチャー企業
新しく事業を起こすことを起業という。起業に必要なお金を集める仕組みは、次のノートの金融で扱う。
4. 企業の社会的責任
根拠: 学習指導要領 公-B-(1)-ア-(ウ)
企業が利潤を追い求めるだけでなく、環境への配慮や地域社会への貢献などを果たすべきだという考え方を何という?
企業の社会的責任(CSR)
法令を守ること、消費者や従業員への責任を果たすこと、情報を公開することもふくまれる。
企業が法律や社会のきまりを守って活動することを何という?
法令遵守(コンプライアンス)
企業の社会的責任の土台になる。