市場経済と価格
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
学習指導要領 公民的分野 B 私たちと経済 (1) 市場の働きと経済 ア (イ)「市場経済の基本的な考え方(市場における価格の決まり方や資源の配分)」。
0. どういう論点か
家計も企業も、限られたお金や資源の中で選択をしています。
その選択は、多くの場合貨幣を通した売り買いとして行われ、そこで決まるのが価格です。
価格は「買いたい量(需要)」と「売りたい量(供給)」の釣り合いで動き、
動くことで作る量・買う量を自然に調整します。これが、資源をうまく配分する市場の働きです。
| 状態 | 価格の動き | その後 |
|---|---|---|
| 需要量 > 供給量(品不足) | 上がる | 買う量が減り、作る量が増える |
| 需要量 < 供給量(売れ残り) | 下がる | 買う量が増え、作る量が減る |
| 需要量 = 供給量 | 均衡価格で落ち着く | — |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- 需要曲線は右下がり、供給曲線は右上がり(価格が上がると、買いたい量は減り、売りたい量は増える)
- 独占禁止法を運用するのは公正取引委員会(消費者庁ではない)
- 公共料金は国や地方公共団体が決めたり認めたりする(市場に任せない価格)
1. 市場と価格
根拠: 学習指導要領 公-B-(1)-ア-(イ)
売り手と買い手が出会い、商品が売り買いされる場を何という?
市場
特定の場所に限らない。働き手を求める労働市場や、資金をやりとりする金融市場もある。
商品の生産や消費を、市場での自由な売り買いにゆだねる経済の仕組みを何という?
市場経済
日本をはじめ多くの国がこの仕組みをとっている。
市場での取引では、商品の価値は何で表される?
価格(貨幣の量)
市場での取引は貨幣を通して行われ、価格が売り手と買い手の選択の目安になる。
2. 需要と供給
根拠: 学習指導要領 公-B-(1)-ア-(イ)
消費者が買おうとする量を何という?また、生産者が売ろうとする量を何という?
買おうとする量=需要量、売ろうとする量=供給量
需要は買い手の側、供給は売り手の側。
需要曲線と供給曲線は、それぞれどちら向きのグラフになる?
需要曲線=右下がり、供給曲線=右上がり
価格が高いほど、買いたい量は減り、売りたい量は増えるから。
需要量と供給量が一致するときの価格を何という?
均衡価格
需要曲線と供給曲線が交わる点の価格。
ある商品の需要量が供給量を上回っているとき、価格はどう動く?
上がる
品不足なので高くても買う人がいる。価格が上がると、需要量が減り供給量が増えて、釣り合いに近づく。
キャベツが豊作で大量に出荷されると、価格はどう動く?
下がる
供給量が需要量を上回り、売れ残りが出るため。
価格の上がり下がりによって、生産や消費の量が調整され、限られた資源がむだなく使われることを何という?
資源の(効率的な)配分
価格が、何をどれだけ作り、どれだけ買うかの合図になっている。
3. 独占と公共料金
根拠: 学習指導要領 公-B-(1)-ア-(イ)
ある商品の市場を、少数の企業が支配している状態を何という?
寡占
1 つの企業だけが支配している状態は独占という。
競争が弱い市場で、有力な企業が一方的に決める価格を何という?
独占価格
需要と供給で決まる価格より高く保たれやすく、消費者が不利益を受ける。
企業どうしの公正で自由な競争を保つために定められた法律は?
独占禁止法
企業どうしで価格を申し合わせること(カルテル)などを禁止している。
独占禁止法を運用し、違反がないか監視する国の機関は?
公正取引委員会
「市場の番人」とも呼ばれる。消費者庁と取り違えないこと。
水道料金や鉄道運賃のように、国や地方公共団体が決めたり認めたりする料金を何という?
公共料金
国民生活への影響が大きいので、市場の自由な価格の決まり方にゆだねていない。