日本の商業とサービス業
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
学習指導要領 地理的分野 C「日本の様々な地域」(2)「日本の地域的特色と地域区分」ア (ウ)「日本の資源・エネルギーと産業に関する特色」。
0. どういう論点か
産業は、自然から直接ものを得る第 1 次産業、それを加工する第 2 次産業、ものを売ったりサービスを提供したりする第 3 次産業に分けられます。
経済が発展すると、働く人の中心は 第 1 次 → 第 2 次 → 第 3 次 へ移っていきます。
日本でも、第 3 次産業で働く人が 7 割を超えています(2020 年の国勢調査)。
第 3 次産業の中身も変わり続けています。自動車の普及で買い物の場所が郊外へ移り、インターネットの普及で店に行かずに買えるようになり、
高齢化で医療や介護の仕事が増えました。「人の暮らし方が変わると、売り方・働き方が変わる」という流れで見てください。
| 区分 | 何をする産業か | 例 |
|---|---|---|
| 第 1 次産業 | 自然から直接得る | 農業・林業・漁業 |
| 第 2 次産業 | 加工する・つくる | 鉱業・製造業・建設業 |
| 第 3 次産業 | 売る・運ぶ・サービスする | 商業・運輸業・金融業・医療・福祉など |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- 鉱業と建設業は第 2 次産業(第 1 次や第 3 次に入れない)
- 卸売業は店に売る、小売業は消費者に売る
- 郊外の大型店が増えた理由は自動車の普及、その裏で中心市街地の商店街が衰えた
1. 産業の区分と第 3 次産業の拡大
根拠: 学習指導要領 地-C-(2)-ア-(ウ)
第 1 次産業にあたる産業は?
農業・林業・漁業
自然にはたらきかけて、直接ものを得る産業。
第 2 次産業にあたる産業は?
鉱業・製造業(工業)・建設業
鉱業は自然から得る産業だが、日本の区分では第 2 次産業に入る。
第 3 次産業にあたる産業の例は?
商業・運輸業・金融業・情報通信業・医療や福祉などのサービス業
第 1 次・第 2 次産業にあたらない産業をまとめたもの。
経済が発展するにつれて、働く人の多い産業の区分はどう移っていくか?
第 1 次産業 → 第 2 次産業 → 第 3 次産業
日本では、現在は第 3 次産業で働く人が大きな割合を占める。
情報通信業や金融業などの第 3 次産業の企業が、特に集まりやすいのはどんな場所か?
東京などの大都市
企業の本社や情報が集まり、人も多いため。
2. 商業の変化
根拠: 学習指導要領 地-C-(2)-ア-(ウ)
卸売業と小売業は、それぞれ誰に商品を売るか?
卸売業=生産者から仕入れて小売店に売る
小売業=消費者に直接売る
スーパーマーケットやコンビニエンスストアは小売業。
郊外に広い駐車場のある大型ショッピングセンターが増えたのはなぜか?
自動車が普及し、車で買い物に行く人が増えたから
その一方で、駅前など中心市街地の商店街は客が減り、閉じたままの店が目立つようになった。
コンビニエンスストアなどで、どの商品がいつ売れたかをレジで記録し、仕入れや品ぞろえに生かす仕組みを何という?
POS システム(販売時点情報管理)
売れる量を予測して、必要な分だけ運ぶことにも使われる。
インターネットで商品を買う人が増えたことを支えている、商品を家まで届ける仕組みは?
宅配便などの物流網
店に行かなくても買えるので、店の少ない地域の人にも便利になった。
3. サービス業の広がり
根拠: 学習指導要領 地-C-(2)-ア-(ウ)
高齢化が進むことで、働く人や利用する人が増えているサービス業の分野は?
医療・福祉(介護)
介護サービスなどの需要が増え、働き手の確保が課題になっている。
外国から日本を訪れる旅行者や、その旅行による消費を何という?
インバウンド(訪日外国人旅行)
宿泊・飲食・交通などの観光に関わる産業を支えている。