日本の交通と通信
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
学習指導要領 地理的分野 C「日本の様々な地域」(2)「日本の地域的特色と地域区分」ア (エ)「国内各地の結び付きや日本と世界との結び付きの特色」。
0. どういう論点か
交通や通信が整うと、遠い場所どうしが、時間の上では近くなります。
新幹線や高速道路で国内の移動が速くなり、情報は通信網で一瞬で届くようになりました。
ただし、近くなることは良いことばかりではありません。地方から大都市へ人や買い物客が吸い寄せられることもあります。
ものを運ぶときは、運ぶものの重さと値段で運び方を選ぶのが基本です。
重くかさばり安いものは時間がかかっても安く運べる船で、軽く高価なものや急ぐものは運賃が高くても速い飛行機で運びます。
| 運び方 | 向くもの | 例 |
|---|---|---|
| 海上輸送(船) | 重い・かさばる・値段のわりに安い | 原油・石炭・鉄鉱石・自動車 |
| 航空輸送(飛行機) | 軽い・小さい・高価・急ぐ | IC などの電子部品・医薬品・生鮮品 |
| 自動車(トラック) | 戸口から戸口へ | 国内の貨物の多く |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- 海上輸送は重く安いもの、航空輸送は軽く高価なもの(逆にしない)
- ストロー現象は、交通が便利になって地方から大都市へ人が吸い寄せられること(地方に人が来ることではない)
- 国際通信の大部分は、通信衛星ではなく海底ケーブルが担う
1. 国内の高速交通網
根拠: 学習指導要領 地-C-(2)-ア-(エ)
1964 年、東京オリンピックの開催に合わせて開通した新幹線は?
東海道新幹線
東京と新大阪を結ぶ。その後、新幹線は全国に広がった。
2 つの場所の間を、移動にかかる時間で表した距離を何という?
時間距離
新幹線・高速道路・航空路の整備で、国内の時間距離は大きく短くなった。
本州と北海道、本州と四国は、それぞれ主に何で結ばれているか?
本州と北海道=青函トンネル、本州と四国=本州四国連絡橋
本州四国連絡橋は 3 つのルートがあり、そのうち児島・坂出ルートが瀬戸大橋。本州と九州は関門トンネルや関門橋で結ばれる。
高速交通網が整うことで、地方の人や買い物客が大都市に吸い寄せられる現象を何という?
ストロー現象
便利になった結果、地方の商業などが衰えることがある。
2. 貨物の輸送と物流
根拠: 学習指導要領 地-C-(2)-ア-(エ)
国内の貨物輸送で大きな割合を占める輸送手段と、その理由は?
自動車(トラック)。出発地から目的地まで、積みかえずに直接運べるから
高速道路網の広がりで、長い距離もトラックで運ばれるようになった。
原油・鉄鉱石・自動車のように、重くかさばるものの輸出入に使われる輸送は?
海上輸送(船)
一度に大量に安く運べる。タンカーや自動車専用船、コンテナ船などが使われる。
IC などの電子部品や医薬品のように、軽くて高価なものの輸出入に多く使われる輸送は?
航空輸送
運賃は高いが速い。新鮮さが大切な花や魚などを運ぶのにも使われる。
トラックでの貨物輸送を、二酸化炭素の排出が少ない鉄道や船での輸送に切りかえることを何という?
モーダルシフト
環境への負担を減らし、トラックの運転手の不足にも対応する。
3. 通信網と世界との結び付き
根拠: 学習指導要領 地-C-(2)-ア-(エ)
島国の日本で、外国との人の行き来に主に使われている交通は?
航空機
船よりもはるかに速く移動できるため。国際線の空港が各地で整備されている。
多くの航空路線が集まり、乗りかえの拠点になっている空港を何という?
ハブ空港
自転車の車輪の中心(ハブ)から放射状にスポークが延びる形にたとえた呼び方。
日本と外国との通信の大部分を担っている、海の底に敷かれた通信線を何という?
海底ケーブル(光ファイバーケーブル)
大量の情報を速く送れる。通信衛星よりも多くの情報を運ぶ。
インターネットなどの情報通信技術を使える人と使えない人の間に生まれる格差を何という?
情報格差(デジタル・デバイド)
年齢や住んでいる地域によって差が生まれやすい。