日本の人口
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
学習指導要領 地理的分野 C「日本の様々な地域」(2)「日本の地域的特色と地域区分」ア (イ)「日本の人口に関する特色」。
0. どういう論点か
日本の人口には 2 つの偏りがあります。
- 年齢の偏り: 生まれる子どもが減り、長生きする人が増えたので、高齢者の割合が高くなった(少子高齢化)。
- 場所の偏り: 人は仕事の多い大都市、とくに平野の広い太平洋側に集まり、山間部や離島からは人が減っている(過密と過疎)。
どちらも「人口の数」ではなく「人口の形」の話です。
人口ピラミッドは年齢の偏りを、分布図は場所の偏りを見るための道具です。
日本の人口は 2008 年ごろを境に減り始めており、2020 年の国勢調査では約 1 億 2600 万人、
65 歳以上の人の割合は 3 割近く(28.6 %)でした。これらの数字は調査のたびに変わります。
| 人口ピラミッドの型 | 形 | 生まれる子と亡くなる人 | 日本では |
|---|---|---|---|
| 富士山型(ピラミッド型) | すそが広い | どちらも多い | 第二次世界大戦前 |
| つりがね型 | 上下の差が小さい | どちらも少ない | 高度経済成長期ごろ |
| つぼ型 | すそがすぼまる | 生まれる子がさらに減る | 現在 |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- 型の順番は富士山型 → つりがね型 → つぼ型(つぼ型が最後)
- 過密は人口が集まりすぎる問題、過疎は減りすぎる問題(どちらの問題かを混ぜない)
- 地方中枢都市は地方の中心となる都市の呼び方、政令指定都市は政府が指定する制度
1. 人口ピラミッドと少子高齢化
根拠: 学習指導要領 地-C-(2)-ア-(イ)
年齢別・男女別の人口の構成を、横向きの棒グラフで表したものを何という?
人口ピラミッド
下が若い世代、上が高齢の世代。左右で男女を分ける。
すそが広く、子どもが多く高齢者が少ない人口ピラミッドの型は?
富士山型(ピラミッド型)
生まれる子どもも亡くなる人も多い。発展途上国に多い形。
生まれる子どもが減り、各年齢の人数の差が小さくなった人口ピラミッドの型は?
つりがね型
生まれる子どもも亡くなる人も少ない状態。
すそがすぼまり、子どもが少なく高齢者の割合が高い人口ピラミッドの型は?
つぼ型
現在の日本の形。つりがね型からさらに子どもが減った状態。
日本の人口ピラミッドは、どの型からどの型へと変わってきたか?
富士山型 → つりがね型 → つぼ型
生まれる子どもが減り、平均寿命が延びたため。
子どもの割合が減り、65 歳以上の高齢者の割合が増えていくことを何という?
少子高齢化
原因は、出生率の低下と平均寿命の延び。
少子高齢化が進むと、社会にどんな課題が生じるか?
働く世代が減る一方で、年金・医療・介護などの社会保障の費用が増える
働き手の不足は、地域の産業を続けることも難しくする。
2. 人口の分布と過密・過疎
根拠: 学習指導要領 地-C-(2)-ア-(イ)
日本の人口が特に集中している三大都市圏とは、どの都市を中心とする都市圏か?
東京・大阪・名古屋
いずれも太平洋側の平野にあり、仕事や大学が集まるため人を引きつける。
人口が集中しすぎることで、交通渋滞・住宅不足・ごみ問題などが起きる状態を何という?
過密
大都市で起こる。通勤ラッシュや地価の高さもその例。
人口が大きく減り、学校・病院・公共交通などを維持することが難しくなる状態を何という?
過疎
山間部や離島で起こりやすい。若い人が都市へ出ていき、高齢化も進む。
札幌・仙台・広島・福岡のように、それぞれの地方の政治・経済の中心となっている都市を何という?
地方中枢都市
国の出先機関や大企業の支社が集まる。
政府が指定した人口の多い市で、区を設け、都道府県が行う仕事の一部を任されている市を何という?
政令指定都市
地方自治法で、人口 50 万人以上の市の中から指定されると定められている。
都心部の人口が減り、そのまわりの郊外の人口が増える現象を何という?
ドーナツ化現象
地価の上昇などで住宅が郊外に移ったため。近年は再開発で都心の人口がふたたび増える「都心回帰」も見られる。
都市に出た人が、出身地の地方に戻って暮らしたり働いたりすることを何という?
U ターン
都市で生まれ育った人が地方に移り住むのは I ターン。