日本の自然災害と防災
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
学習指導要領 地理的分野 C「日本の様々な地域」(2)「日本の地域的特色と地域区分」ア (ア)「日本の自然環境に関する特色」。
0. どういう論点か
日本の災害の多さは、前の 2 つのノートの裏返しです。
プレートの境目にある山がちな国土だから地震・津波・火山が多く、
季節風・梅雨・台風のある気候だから豪雨・土砂災害・高潮が起き、夏の冷たい風や雨の少なさが農作物を傷めます。
災害そのものは止められません。そこで、被害をできるだけ小さくする(減災)ために、
自分・地域・行政がそれぞれの役割で備える、という考え方をとります。
| 取り違えやすい組 | 一方 | もう一方 |
|---|---|---|
| 海水が陸に押し寄せる | 津波=地震など海底の変動で起こる | 高潮=台風の強風と低い気圧で起こる |
| 農作物の被害 | 冷害=夏の低温(やませ) | 干害=雨が少なく水不足 |
| 備えの主体 | 自助=自分と家族 / 共助=地域の助け合い | 公助=国・都道府県・市町村 |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- 津波の原因は地震、高潮の原因は台風(どちらも海水が押し寄せるので混ぜない)
- やませは東北地方の太平洋側に吹く冷たい北東風で、冷害の原因(冬の季節風ではない)
- 近所の人との助け合いは共助(自助でも公助でもない)
1. 地震・津波・火山
根拠: 学習指導要領 地-C-(2)-ア-(ア)
日本で地震が多いのはなぜか?
いくつものプレートの境目の上にあるから
日本付近では太平洋プレート・フィリピン海プレート・北アメリカプレート・ユーラシアプレートの 4 つが接している。
海底で起きた大きな地震などによって、海水が大きな波となって海岸に押し寄せる災害を何という?
津波
リアス海岸の湾の奥では波が高くなりやすい。
2011 年 3 月 11 日に起きた東北地方太平洋沖地震による、大きな津波の被害を出した災害を何という?
東日本大震災
東北地方の太平洋岸を中心に大きな被害が出た。津波で原子力発電所の事故も起きた。
1995 年 1 月に兵庫県南部で起き、都市で建物の倒壊や火災の大きな被害を出した災害を何という?
阪神・淡路大震災
陸の内部の活断層が動いて起きた地震。東日本大震災のような海溝沿いの地震とは起こり方が違う。
埋め立て地などで、地震のゆれによって地盤が液体のようになり、建物が傾いたり水や砂がふき出したりする現象を何という?
液状化(現象)
水を多く含んだ砂の地盤で起こりやすい。
火山の噴火で、高温の火山ガスと火山灰・岩石が一体となって山の斜面を高速で流れ下る現象を何という?
火砕流
1991 年に長崎県の雲仙岳(普賢岳)で大きな被害が出た。火山は一方で温泉や地熱発電などの恵みももたらす。
2. 気象による災害
根拠: 学習指導要領 地-C-(2)-ア-(ア)
大雨によって、山の斜面の土砂が水といっしょに一気に流れ下る災害を何という?
土石流
がけ崩れ・地すべりとあわせて土砂災害と呼ぶ。山がちで川が急な日本で起こりやすい。
台風の強い風や気圧の低下で海面が高くなり、海水が陸に押し寄せる災害を何という?
高潮
原因は台風などの気象。地震が原因の津波とは区別する。
東北地方の太平洋側で、夏に吹いて冷害の原因となる冷たく湿った北東の風を何という?
やませ
日照不足と低温で稲が十分に育たなくなる。
雨が少なく水が不足して、農作物が育たなくなる被害を何という?
干害
降水の少ない瀬戸内などでは、昔から水をためておくため池がつくられてきた。
3. 防災と減災
根拠: 学習指導要領 地-C-(2)-ア-(ア)
災害を完全に防ぐことはできなくても、被害をできるだけ小さくしようとする考え方を何という?
減災
災害を防ごうとする「防災」とあわせて、日ごろの備えを進める。
自分や家族の身を、自分たちで守ることを何という?
自助
家具の固定、水や食料の備蓄、避難場所の確認など。
地域の住民どうしが助け合って、災害に備えたり対応したりすることを何という?
共助
近所の高齢者の避難を手伝う、地域の防災訓練に参加するなど。
国や都道府県・市町村が、救助や支援、堤防などの施設の整備を行うことを何という?
公助
自助・共助・公助の 3 つを組み合わせて被害を小さくする。
自然災害で被害が予想される範囲や、避難場所・避難経路などを示した地図を何という?
ハザードマップ(防災マップ)
市町村などがつくる。住んでいる場所の危険を前もって知り、避難に役立てる。