遺伝の規則性
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
学習指導要領 第 2 分野 (5) 生命の連続性 ア (イ)「遺伝の規則性と遺伝子」㋐。
0. どういう論点か
親の形質が子に伝わることを遺伝といい、それを決めているのが遺伝子です。
遺伝子は染色体の中にあり、2 つで 1 対になっています。
メンデルがエンドウで見つけた規則は、次の 1 つに集約されます。
分離の法則 … 対になっている遺伝子は、減数分裂で分かれて、別々の生殖細胞に入る
丸い種子の純系(AA)と、しわの種子の純系(aa)をかけ合わせると、次のようになります。
| 世代 | 遺伝子の組み合わせ | 形質の比 |
|---|---|---|
| 子 | すべて Aa | すべて丸(顕性形質だけが現れる) |
| 孫(子どうし) | AA : Aa : aa = 1 : 2 : 1 | 丸 : しわ = 3 : 1 |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- 顕性・潜性は、形質の「優れている・劣っている」ではない(現れやすさの違い。以前は優性・劣性と呼んだ)
- 孫の比は遺伝子で 1 : 2 : 1、形質で 3 : 1(どちらを聞かれているか)
- 遺伝子の本体は DNA
1. 遺伝と遺伝子
根拠: 学習指導要領 2-(5)-イ-㋐
形質と遺伝とは、それぞれ何か?
形質=生物のもつ形や性質などの特徴
遺伝=親の形質が子や孫に伝わること
遺伝子はどこにあるか。本体は何という物質か?
細胞の核の中の染色体にある。本体は DNA(デオキシリボ核酸)
対立形質とは何か。例を挙げよ。
どちらか一方しか現れない、対になる形質
例: エンドウの種子の「丸」と「しわ」。
純系とは何か?
親・子・孫と代を重ねても、その形質がすべて親と同じになるもの
2. 顕性と潜性
根拠: 学習指導要領 2-(5)-イ-㋐
丸い種子の純系としわの種子の純系をかけ合わせると、子はすべて丸い種子になった。丸としわのどちらが顕性形質か?
丸
子に現れる形質が顕性形質、現れない形質が潜性形質。
顕性・潜性という呼び名は、形質の何を表しているか?
子に現れやすいかどうか
形質が優れているかどうかではない。以前は優性・劣性と呼んでいた。
3. 分離の法則
根拠: 学習指導要領 2-(5)-イ-㋐
分離の法則とは?
対になっている遺伝子が、減数分裂のときに分かれて、別々の生殖細胞に入ること
丸の遺伝子を A、しわを a とする。AA と aa をかけ合わせた子の遺伝子の組み合わせは?
すべて Aa
親の生殖細胞は A と a しかつくらないので、子は必ず Aa になる。形質はすべて丸。
Aa どうしをかけ合わせた孫の、遺伝子の組み合わせの比は?
AA : Aa : aa = 1 : 2 : 1
Aa どうしをかけ合わせた孫の、形質の比は?
丸 : しわ = 3 : 1
AA と Aa はどちらも丸(A をもつと丸になる)、aa だけがしわ。
Aa と aa をかけ合わせると、子の形質の比はどうなるか?
丸 : しわ = 1 : 1
子の組み合わせは Aa : aa = 1 : 1。
孫が 1200 個できた。しわの種子はおよそ何個か?(親は AA と aa)
約 300 個
丸 : しわ = 3 : 1 なので、1200 × 1/4 = 300。
4. 遺伝子の研究と利用
根拠: 学習指導要領 2-(5)-イ-㋐
遺伝子の研究の成果が、身の回りで利用されている例を挙げよ。
農作物の品種改良・医薬品の製造・病気の診断や治療など
DNA を調べる技術は、生物の研究や医療で広く使われている。