葉・茎・根と蒸散
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
学習指導要領 第 2 分野 (3) 生物の体のつくりと働き ア (イ)「植物の体のつくりと働き」㋐。
0. どういう論点か
葉・茎・根は、水の通り道でつながった 1 本の管として働きます。
根(吸う)→ 茎の道管(上げる)→ 葉の気孔(出す=蒸散)
水を上へ引き上げている力の中心は、葉からの蒸散です。
養分の通り道は別にあり、それが師管です。
| 管 | 運ぶもの | 茎の中の位置 |
|---|---|---|
| 道管 | 根から吸った水や肥料分 | 内側(中心側) |
| 師管 | 葉でつくった養分 | 外側 |
道管と師管が集まった束を維管束といい、茎の中での並び方は植物のなかまで違います。
| 茎の維管束の並び方 | |
|---|---|
| 双子葉類 | 輪のように並ぶ |
| 単子葉類 | 全体に散らばる |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- 気孔は多くの植物で葉の裏側に多い
- 道管が内側、師管が外側(茎の場合)
- 蒸散の実験では、水面に油を浮かべる(水面から水が蒸発するのを防ぐ)
1. 葉と気孔
根拠: 学習指導要領 2-(3)-イ-㋐
気孔とは何か。何が出入りするか?
葉の表皮にある、2 つの孔辺細胞に囲まれたすきま
酸素・二酸化炭素・水蒸気が出入りする。
気孔は、葉の表と裏のどちらに多いか?
多くの植物で、裏側に多い
蒸散とは何か。どんな働きがあるか?
植物の体内の水が、水蒸気となっておもに気孔から出ていくこと
根から水を吸い上げる力になる。植物の体の温度が上がりすぎるのも防ぐ。
2. 蒸散の実験
根拠: 学習指導要領 2-(3)-イ-㋐
同じ枝を 3 本用意し、葉にワセリンをぬって気孔をふさぎ、水の減り方を比べます。
| 枝 | ワセリン | 水が出ていく所 |
|---|---|---|
| A | ぬらない | 葉の表・葉の裏・茎 |
| B | 葉の表にぬる | 葉の裏・茎 |
| C | 葉の裏にぬる | 葉の表・茎 |
蒸散の実験で、水面に油を浮かべるのはなぜか?
水面から水が蒸発するのを防ぐため
減った水の量を、すべて植物からの蒸散によるものにできる。
上の実験で、葉の裏からの蒸散量はどう求めるか?
A の減少量 − C の減少量
A(表+裏+茎)から C(表+茎)を引くと、裏の分だけが残る。
A が 10.0 mL、B が 7.5 mL、C が 3.5 mL 減った。葉の表・葉の裏・茎からの蒸散量は、それぞれ何 mL か?
表=2.5 mL(A − B)
裏=6.5 mL(A − C)
茎=1.0 mL(10.0 − 2.5 − 6.5)
裏からの量がいちばん多いのは、気孔が裏側に多いため。
3. 茎と根
根拠: 学習指導要領 2-(3)-イ-㋐
道管と師管は、それぞれ何を運ぶか?
道管=根から吸収した水や肥料分
師管=葉でつくられた養分
茎の中で、道管と師管はどちらが内側にあるか?
道管が内側(中心側)、師管が外側
道管と師管の集まりを維管束という。
茎の維管束の並び方は、双子葉類と単子葉類でどう違うか?
双子葉類=輪のように並ぶ
単子葉類=全体に散らばる
色水に植物をさしておくと、茎の断面で赤く染まるのはどの部分か?
道管
根から吸い上げた水の通り道なので、色水が通って染まる。
根毛の働きは何か?
根の表面積を大きくして、水や肥料分を効率よく吸収する
根の先端近くにある、細い毛のようなもの。
葉・茎・根は、水の流れでどうつながっているか?
根から吸った水が、茎の道管を通って葉まで運ばれ、気孔から蒸散で出ていく
蒸散がさかんなほど、根から水がよく吸い上げられる。