力学的エネルギーの保存
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
学習指導要領 第 1 分野 (5) 運動とエネルギー ア (ウ)「力学的エネルギー」㋑。
0. どういう論点か
エネルギーとは、ほかの物体に仕事をする能力のことです。
運動に関わるものが 2 つあり、足すと一定になります。
| 何で決まるか | |
|---|---|
| 位置エネルギー | 高さと質量 |
| 運動エネルギー | 速さと質量 |
位置エネルギー + 運動エネルギー = 力学的エネルギー
高いところでは位置エネルギーが大きく運動エネルギーが小さい、
低いところではその逆——移り変わっているだけで、合計は変わりません。
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- 保存されるのは摩擦や空気の抵抗が無いとき(あるときは熱になって減っていく)
- 減ったのではなく、熱や音に移っただけ(エネルギーの総量は常に保存される)
- 同じ高さからすべらせれば、経路が違っても最下点の速さは同じ
1. 位置エネルギーと運動エネルギー
根拠: 学習指導要領 1-(5)-ウ-㋑
エネルギーとは何か。単位は?
ほかの物体に仕事をする能力。単位は仕事と同じジュール〔J〕
位置エネルギーは、何によって決まるか?
物体の高さと質量
高いほど、重いほど大きい。
運動エネルギーは、何によって決まるか?
物体の速さと質量
速いほど、重いほど大きい。
力学的エネルギーとは何か?
位置エネルギーと運動エネルギーの和
2. 力学的エネルギーの保存
根拠: 学習指導要領 1-(5)-ウ-㋑
力学的エネルギーの保存とは?
摩擦や空気の抵抗が働かないとき、力学的エネルギーの合計は一定に保たれる
位置エネルギーと運動エネルギーが移り変わるだけ。
振り子がいちばん高い位置にあるとき、2 つのエネルギーはどうなっているか?
位置エネルギーが最大、運動エネルギーが0
このとき振り子は一瞬止まっている。
振り子がいちばん低い位置を通るとき、2 つのエネルギーはどうなっているか?
位置エネルギーが最小、運動エネルギーが最大
つまり、いちばん速い。
なめらかな斜面を同じ高さからすべらせるとき、斜面の形を変えると、最下点での速さは変わるか?
変わらない
失われる位置エネルギーが同じなら、得られる運動エネルギーも同じになるため。
途中の経路にはよらない。
ジェットコースターが、出発点より高い所まで上がれないのはなぜか?
力学的エネルギーがそれ以上に増えないから
実際には摩擦もあるので、出発点より低い所までしか上がれない。
3. 摩擦があるとき
根拠: 学習指導要領 1-(5)-ウ-㋑
摩擦や空気の抵抗があると、力学的エネルギーはどうなるか?
だんだん減っていく
振り子はしだいに振れ幅が小さくなり、やがて止まる。
減った力学的エネルギーは、どこへ行ったのか?
熱や音のエネルギーに移り変わった
無くなったのではない。
エネルギーの保存とは?
エネルギーは移り変わっても、その総量は変わらない
力学的エネルギーだけを見ると減るが、熱や音まで含めれば保存されている。
自転車のブレーキをかけると、ブレーキが熱くなるのはなぜか?
運動エネルギーが摩擦によって熱のエネルギーに移り変わったから