文の組み立てと照応
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
0. どういうまとまりか
文は、主・述の関係がいくつあるか、どう組み合わさっているかで 3 種類に分かれます。
そして、主語と述語、修飾語と被修飾語がきちんと対応している(照応している)ことが、正しい文の条件です。
| 文の種類 | 主・述の関係 | 例 |
|---|---|---|
| 単文 | 1 回だけ | 鳥が鳴く。 |
| 重文 | 2 回以上あり、対等に並ぶ | 鳥が鳴き、花が咲く。 |
| 複文 | 2 回以上あり、一方が他方の一部になる | 鳥が鳴く声が聞こえる。 |
分かれ目は次の 3 つ。
- 重文は入れ替えても意味が通る。複文は入れ替えられない。
- 文の終わりが主語と合っているかを見る(× 私の夢は、医者になりたい。)。
- 呼応の副詞(決して〜ない・まるで〜ようだ)は、決まった言い方で受ける。
1. 単文・重文・複文
根拠: 学習指導要領 国2-(1)-オ
主語と述語の組を数えてから、組どうしが対等か、一方が他方に含まれるかを見ます。
「単文」とはどんな文か?
主・述の関係が 1 回だけの文。(例)妹が笑う。
「重文」とはどんな文か?
主・述の関係が 2 回以上あり、それらが対等に並んでいる文。
(例)風が吹き、雨が降る。
「複文」とはどんな文か?
主・述の関係が 2 回以上あり、一方が他方の一部(修飾語など)になっている文。
(例)母が作った料理はおいしい。
「兄が買った本はおもしろい。」は単文・重文・複文のどれか?
複文。「兄が買った」(主・述)が「本は」を修飾していて、全体の「本は/おもしろい」の一部になっている。
「空は晴れ、風は穏やかだ。」は単文・重文・複文のどれか?
重文。「空は晴れ」と「風は穏やかだ」が対等に並んでいる。
2. 照応とねじれ
根拠: 学習指導要領 国2-(1)-オ
照応とは、主語と述語、修飾語と被修飾語が正しく対応していることです。
対応していない文をねじれた文といい、直すときは述語の形を主語に合わせるのが基本です。
「照応」とは何か?
主語と述語、修飾語と被修飾語が正しく対応していること。対応していないと、文が「ねじれる」。
「私の夢は、医者になりたい。」を正しく直すと?
私の夢は、医者になることだ。
主語「夢は」には「〜ことだ」と受ける述語が照応する。「なりたい」は人が主語のときの述語。
「この本の特徴は、写真が多い。」を正しく直すと?
この本の特徴は、写真が多いことだ。
「特徴は」「理由は」「目標は」が主語なら、述語は「〜ことだ」「〜からだ」「〜ことです」で受ける。
3. 呼応の副詞
根拠: 学習指導要領 国2-(1)-オ
ある副詞を使うと、それを受ける文末の言い方が決まります。これを副詞の呼応といい、文の照応の一つです。
「決して」「少しも」は、文末をどういう言い方で受けるか?
打ち消しで受ける。決して**〜ない**、少しも**〜ない**。
「まるで」「あたかも」は、文末をどういう言い方で受けるか?
たとえで受ける。まるで**〜ようだ(みたいだ)**。
「なぜ」「どうして」は、文末をどういう言い方で受けるか?
疑問で受ける。なぜ**〜か**。
「もし」「たとえ」は、文の途中をどういう言い方で受けるか?
仮定で受ける。もし**〜なら(〜ば)、たとえ〜ても**。
「おそらく」「たぶん」は、文末をどういう言い方で受けるか?
推量で受ける。おそらく**〜だろう**。
4. 語順
根拠: 学習指導要領 国2-(1)-オ
日本語は述語が最後にくるのが基本ですが、修飾語の順番は比較的自由です。
ただし修飾語と被修飾語が離れすぎると、どこにかかるのかが分からなくなります。
「赤い大きな屋根の家」が、屋根が赤いのか家が赤いのか分かりにくいのはなぜか? どう直すと屋根が赤いとはっきりするか?
「赤い」がどの語にかかるか決まらないから。
「大きな赤い屋根の家」のように、修飾語を被修飾語のすぐ前に置くとはっきりする。