指示する語句
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
0. どういうまとまりか
前に出た語句や内容を指し示す言葉を指示する語句(指示語)といいます。
代表が「こ・そ・あ・ど」で始まるこそあど言葉で、話し手・聞き手からの距離と品詞の組み合わせで表になります。
| 近称(こ) | 中称(そ) | 遠称(あ) | 不定称(ど) | 品詞 | |
|---|---|---|---|---|---|
| もの | これ | それ | あれ | どれ | 名詞(代名詞) |
| 場所 | ここ | そこ | あそこ | どこ | 名詞(代名詞) |
| 方向 | こちら | そちら | あちら | どちら | 名詞(代名詞) |
| 指定 | この | その | あの | どの | 連体詞 |
| 様子 | こう | そう | ああ | どう | 副詞 |
こそあど言葉のほかにも、「以上」「前者・後者」「右の」「上記の」「次の」などが指示する語句として働きます。
分かれ目は次の 3 つ。
- こ=話し手に近い、そ=聞き手に近い、あ=どちらからも遠い、ど=はっきりしない。
- 同じ「こそあど」でも品詞はばらばら(これ=代名詞、この=連体詞、こう=副詞)。
- 指す内容は、ほとんどが指示語より前にある。見つけたら指示語に当てはめて確かめる。
1. こそあど言葉
根拠: 学習指導要領 国1-(1)-エ
指示する語句は、同じ語句のくり返しを避け、前後の文をつなぐ役割をします。
「こそあど」の最初の音で距離が、語の形で品詞が決まります。
「指示する語句」は、文章の中でどんな役割をするか?
前に出た(ときには後に出る)語句や内容を指し示し、同じ言葉のくり返しを避けて、文と文をつなぐ。
こそあど言葉の「こ」「そ」「あ」「ど」は、それぞれ何称といい、何を指すか?
こ=近称(話し手に近いもの)、そ=中称(聞き手に近いもの)、あ=遠称(どちらからも遠いもの)、ど=不定称(はっきりしないもの)。
相手が手に持っている物について尋ねるとき、「( )は何ですか。」の( )に入るこそあど言葉は?
それ(中称)。聞き手の近くにある物は「そ」で指す。
「これ」「ここ」「こちら」の品詞は?
名詞(代名詞)。「が」をつけて主語になれる。
「こう」「そう」「ああ」「どう」の品詞は?
副詞。主に用言を修飾する(こう書く、そう思う)。
2. こそあど言葉以外の指示する語句
根拠: 学習指導要領 国1-(1)-エ
説明文や報告文では、こそあど言葉のほかに、まとまった内容を指す言葉がよく使われます。
文章の中の「以上」は、何を指すか?
それまでに述べてきた内容の全体をまとめて指す。
(例)以上の理由から、私は賛成する。
「前者」「後者」は、何を指すか?
前に 2 つ挙げたもののうち、前者=先に挙げたほう、後者=後に挙げたほう。
(例)犬と猫では、前者(犬)は散歩が欠かせない。
縦書きの文章で「右の表」といったら、どこにある表か?
その文より前に書かれた表。縦書きは右から左へ進むので、右が前になる。
横書きなら「上の表」「上記の表」という。
3. 指す内容の見つけ方
根拠: 学習指導要領 国1-(1)-エ
指示語の問題は、探す → 当てはめる → 形を整えるの 3 段で解きます。
指示語が指す内容を見つける手順は?
①指示語より前(多くは直前)から探す → ②見つけた語句を指示語の位置に当てはめて意味が通るか確かめる。
指示語の後ろの言葉(「その色」なら色のこと)が手がかりになる。
指す内容を答えるとき、答えの形はどう整えるか?
指示語の位置にそのまま入れて文が通る形にする。
「それ」が名詞の位置なら、答えの最後を「〜こと」「〜もの」などの名詞の形で結ぶ。
「私は駅前の図書館に通っている。そこは静かで勉強がはかどる。」の「そこ」は何を指すか?
駅前の図書館。「駅前の図書館は静かで勉強がはかどる」と当てはめて意味が通る。
指示語が、前ではなく後ろの内容を指すことはあるか?
ある。(例)こういうことだ。雨が降れば中止になる。
先に指示語で注意をひき、後から中身を示す書き方で、「次の」「こう」「このような」に多い。