名詞
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
0. どういうまとまりか
名詞は、ものごとの名前を表し、活用しない自立語です。「が」「は」をつけて主語になれるので体言とも呼びます。
何を表すかで、次の 5 種類に分かれます。
| 種類 | 表すもの | 例 |
|---|---|---|
| 普通名詞 | 一般的なものごとの名前 | 山・犬・机・希望 |
| 固有名詞 | ただ一つしかないものの名前(人名・地名・作品名など) | 富士山・夏目漱石・京都・枕草子 |
| 数詞 | 数・量・順序 | 一つ・三人・五回・第二・何本 |
| 代名詞 | ものや人の名前の代わりに指し示す | わたし・あなた・彼・これ・そこ |
| 形式名詞 | 本来の意味が薄れ、修飾語を受けて形式的に使う | こと・もの・ところ・とき・ため・はず |
分かれ目は次の 3 つ。
- 世の中に一つしかないものなら固有名詞。同じ種類がいくつもあるものは普通名詞。
- 「何人」「いくつ」のように、数がはっきりしないものも数詞。
- 形式名詞は必ず前に修飾語がつき、ふつうひらがなで書く(漢字にすると意味が戻る:物・事・所)。
1. 名詞の性質
根拠: 学習指導要領 国1-(1)-エ
名詞は「が」「は」をつけて主語になるのが代表的な働きですが、ほかの成分にもなれます。
名詞は、主語のほかに、文の成分として何になれるか?
述語(「〜だ」をつけて:これは本だ)、修飾語(「の」をつけて:本の表紙、昨日行った)、独立語(東京、それは大きな町だ)。
「動き」「近く」「喜び」のように、ほかの品詞から名詞に変わったものを何というか?
転成名詞。
「動く(動詞)」「近い(形容詞)」「喜ぶ(動詞)」から名詞になったもの。「が」をつけて主語になれる。
2. 名詞の種類
根拠: 学習指導要領 国1-(1)-エ
名詞は、普通名詞・固有名詞・数詞・代名詞・形式名詞の 5 種類に分けます。
名詞を 5 種類に分けると?
普通名詞・固有名詞・数詞・代名詞・形式名詞。
「固有名詞」とはどんな名詞か?
人名・地名・国名・作品名など、ただ一つしかないものにつけた名前。
(例)清少納言、琵琶湖、フランス、竹取物語
「川」「信濃川」「三本」のうち、固有名詞はどれか? ほかの 2 つは何名詞か?
信濃川が固有名詞。「川」は普通名詞、「三本」は数詞。
「数詞」とはどんな名詞か?
数・量・順序を表す名詞。
(例)一つ、五人、十回、第三、三番目
「何人」「いくつ」は、名詞のうち何にあたるか?
数詞。数がはっきりしなくても、数量を尋ねる語は数詞に入れる。
「代名詞」を 2 つに分けると? それぞれの例は?
人称代名詞(人を指す:わたし・あなた・彼・だれ)と、指示代名詞(ものや場所・方向を指す:これ・そこ・あちら・どれ)。
3. 形式名詞
根拠: 学習指導要領 国1-(1)-エ
「こと」「もの」「ところ」などは、もとは具体的な意味を持つ名詞ですが、
意味が薄れて、前の修飾語と一まとまりで使われることがあります。これが形式名詞です。
「形式名詞」とはどんな名詞か?
本来の意味が薄れ、前に連体修飾語を受けて形式的に使われる名詞。
(例)話すこと、若いうち、行ったところ、帰るとき、勝つため、来るはず
「ちょうど家を出たところだ。」の「ところ」は形式名詞か? その理由は?
形式名詞。「場所」の意味が薄れて、「出たばかり」という時の状態を表している。
「所」と漢字に置き換えると意味が合わない。
「こと」「もの」「ところ」が形式名詞か、本来の意味の名詞かを見分ける方法は?
漢字(事・物・所)に置き換えて、本来の意味で通るかを見る。
通れば本来の名詞(机の上の物)、通らなければ形式名詞(子どもは遊ぶものだ)。形式名詞はふつうひらがなで書く。