副詞と連体詞
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
0. どういうまとまりか
副詞と連体詞は、どちらも活用しない自立語で、修飾語になる品詞です。違いはかかる先です。
| 品詞 | かかる先 | 種類・形 | 例 |
|---|---|---|---|
| 副詞 | 主に用言(連用修飾語) | 状態の副詞 | ゆっくり・しばらく・にっこり・ざあざあ |
| 程度の副詞 | とても・かなり・少し・もっと・ずっと | ||
| 呼応(陳述)の副詞 | 決して・まるで・たぶん・もし・なぜ | ||
| 連体詞 | 体言だけ(連体修飾語) | 〜の・〜る・〜な・〜た(だ) | この・ある・大きな・たいした |
分かれ目は次の 3 つ。
- 程度の副詞は、体言やほかの副詞も修飾できる(もっと右、ずっと昔、とてもゆっくり)。
- 連体詞は活用しない。「大きな」は連体詞、「大きい」は形容詞。
- 連体詞は後ろに必ず体言がくる。「この」は連体詞、「これ」は代名詞(名詞)。
1. 副詞の性質と種類
根拠: 学習指導要領 国1-(1)-エ
副詞は、主に用言を修飾して「どのように」「どのくらい」を詳しくする語です。
意味と働きから、状態・程度・呼応(陳述)の 3 種類に分けます。
副詞の性質を、自立語か付属語か・活用・文の成分の 3 点で言うと?
自立語で、活用せず、主に連用修飾語になる。
副詞を働きで 3 種類に分けると?
状態の副詞・程度の副詞・呼応の副詞(呼応の副詞は「陳述の副詞」「叙述の副詞」ともいう)。
「状態の副詞」とはどんな副詞か?
動作や作用がどのような様子かを表す副詞。主に動詞を修飾する。
「ざあざあ」「にこにこ」のような擬声語・擬態語もこれに入る。(例)ゆっくり歩く
「程度の副詞」とはどんな副詞か?
性質や状態がどのくらいかを表す副詞。主に形容詞・形容動詞を修飾する。
(例)とても寒い、かなり静かだ、少し待つ
「呼応の副詞(陳述の副詞)」とはどんな副詞か?
後ろに決まった言い方(打ち消し・推量・仮定・たとえ・疑問など)がくることを求める副詞。
(例)決して〜ない、もし〜なら
「ぐっすり眠る」「かなり遠い」「たぶん来るだろう」の副詞は、それぞれ何の副詞か?
ぐっすり=状態、かなり=程度、たぶん=呼応(陳述)。
「もっと右に寄ってください。」の「もっと」は何を修飾しているか?
「右に」(名詞+助詞の文節)。
程度の副詞は用言だけでなく、体言(右・昔・前)やほかの副詞も修飾できる。
2. 連体詞
根拠: 学習指導要領 国1-(1)-エ
連体詞は、体言だけを修飾する、活用しない自立語です。数が少ないので、形で覚えてしまうのが近道です。
連体詞の性質を、自立語か付属語か・活用・文の成分の 3 点で言うと?
自立語で、活用せず、連体修飾語にしかならない。
連体詞を語の終わりの形で 4 つに分けると?
〜の(この・その・あの・どの)、〜る(ある・あらゆる・いわゆる・いかなる)、
〜な(大きな・小さな・おかしな)、〜た・だ(たいした・とんだ)。
3. 連体詞とまぎらわしい語
根拠: 学習指導要領 国1-(1)-エ
連体詞は、形容詞・代名詞・動詞と形が似ています。活用するか、後ろに体言が必要かで見分けます。
「大きな」と「大きい」の品詞は? どう見分けるか?
大きな=連体詞、大きい=形容詞。
「大きい」は「大きかった・大きければ」と活用するが、「大きな」は活用せず、言い切りの形も持たない。
「この」と「これ」の品詞は? どう見分けるか?
この=連体詞、これ=代名詞(名詞)。
「これ」は「が」をつけて主語になれる(これが本だ)。「この」は後ろに体言がないと使えない(この本)。
「ある日、手紙が届いた。」と「机の上に本がある。」の「ある」の品詞は?
前が連体詞、後が動詞。
「存在する」に置き換えられ、「あった・あれば」と活用するのが動詞。「ある日」の「ある」は活用せず「日」を修飾するだけ。