同音異義語
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
0. どういうまとまりか
音が同じで意味が違う言葉は、意味から漢字を選んで書き分けます。ここでは漢字の字形ではなく、意味による使い分けの語彙として扱います。
| 何が同じか | 例 | |
|---|---|---|
| 同音異義語 | 音読みの熟語の発音が同じ | 対象・対称・対照、意外・以外 |
| 同訓異字 | 一字の訓読みが同じ | 計る・測る・量る、暑い・熱い・厚い |
分かれ目は次の 3 つ。
- 漢字一字ずつの意味に戻す。 対「称」=つり合う、対「照」=照らし合わせる、のように字が意味を持っている。
- その語を使った別の熟語で確かめる。 「保障」なら安全保障、「補償」なら損害補償。
- 話し言葉では音しか届かない。 紛れそうなときは言い換えや補いの言葉で区別する。
1. 同音異義語とは
根拠: 学習指導要領 国2-(1)-エ
同音異義語は漢語に特に多い言葉です。漢字の音読みは種類が少ないので、二字を組み合わせると同じ発音になりやすいのです。
同音異義語とはどんな語か? また、どんな種類の語に多いか?
発音が同じで意味の違う語。漢語(音読みの熟語)に多い。
漢字の音読みは種類が限られていて、組み合わせると同じ音になりやすいため。
同音異義語が話し言葉で紛れやすいのはなぜか? また、どう補うか?
話し言葉では漢字が見えず、音だけでは区別できないから。
言い換える(「科学」と区別して化学を「ばけがく」と言う)、意味を添える、などで補う。
2. 意味で漢字を選ぶ
根拠: 学習指導要領 国2-(1)-エ
同音異義語は、文の中で何を表しているかを考えてから字を選びます。
「中学生をタイショウにした調査」のタイショウを漢字で書くと?
対象。働きかけや関心が向けられる相手・目標。
「左右タイショウの図形」のタイショウを漢字で書くと?
対称。二つのものが互いにつり合って対応していること。
「兄と弟は性格がタイショウ的だ」のタイショウを漢字で書くと?
対照。照らし合わせて違いがはっきりすること。
比べるときは「対照」、つり合う形は「対称」。
「関係者イガイ立ち入り禁止」「イガイな結末」のイガイを漢字で書くと?
以外(それを除いたほか)と意外(思っていたのと違う)。
「熱心な練習ぶりにカンシンした」「環境問題にカンシンを持つ」のカンシンを漢字で書くと?
感心(りっぱだと心を動かされる)と関心(興味を持って心を向ける)。
「品質をホショウする」「社会ホショウ」「損害をホショウする」のホショウを漢字で書き分けると?
保証・保障・補償。
保証は間違いないと請け合う、保障は権利や安全が損なわれないよう守る、補償は受けた損害を埋め合わせる。
「利益をツイキュウする」「真理をツイキュウする」「責任をツイキュウする」のツイキュウを漢字で書き分けると?
追求・追究・追及。
追求はどこまでも求める、追究は深く調べて明らかにする、追及は問いただして追いつめる。
3. 同訓異字
根拠: 学習指導要領 国2-(1)-エ
同音異義語と同じ考え方で、訓読みが同じ字も意味で書き分けます。
同訓異字とはどんな字どうしか?
訓読みが同じで、意味の違う漢字どうし(計る・測る・量る)。
「時間をハカる」「長さをハカる」「重さをハカる」のハカるを漢字で書き分けると?
計る・測る・量る。
計るは時間や数、測るは長さ・高さ・広さ・深さ、量るは重さや容積。
「アツい夏」「アツいお茶」「アツい本」のアツいを漢字で書き分けると?
暑い・熱い・厚い。
暑いは気温、熱いは物の温度(や気持ちの激しさ)、厚いは物の厚み。
「国をオサめる」「成果をオサめる」「税をオサめる」「学問をオサめる」のオサめるを漢字で書き分けると?
治める・収める・納める・修める。
治めるは乱れを整えて支配する、収めるは手に入れる、納めるはしかるべき所に渡す、修めるは身につける。