動詞の活用の種類
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
0. どういうまとまりか
動詞は、活用のしかたで 5 種類に分かれます。「ない」をつけて、その直前の音を見るのが見分け方の基本です。
| 活用の種類 | 見分け方 | 例 | 未然・連用・終止・連体・仮定・命令 |
|---|---|---|---|
| 五段活用 | 「ない」の前がア段 | 書く(書かない) | か・こ/き・い/く/く/け/け |
| 上一段活用 | 「ない」の前がイ段 | 起きる(起きない) | き/き/きる/きる/きれ/きろ・きよ |
| 下一段活用 | 「ない」の前がエ段 | 答える(答えない) | え/え/える/える/えれ/えろ・えよ |
| カ行変格活用 | 「来る」だけ | 来る | こ/き/くる/くる/くれ/こい |
| サ行変格活用 | 「する」「〜する」 | する・勉強する | さ・し・せ/し/する/する/すれ/しろ・せよ |
分かれ目は次の 3 つ。
- カ変とサ変は覚えてしまう(カ変は「来る」1 語、サ変は「する」と「〜する」)。それ以外を「ない」で見分ける。
- 「着る」は上一段、「切る」は五段。言い切りの形が同じ「る」で終わっていても、「ない」をつけると違う。
- 可能動詞は五段活用の動詞からしか作れない(書く → 書ける)。上一段・下一段の「〜れる」形は可能動詞ではない。
1. 活用の種類の見分け方
根拠: 学習指導要領 国2-(1)-オ
活用の種類は、活用語尾が五十音図のどの段にわたって変わるかで名前がついています。
五段はア・イ・ウ・エ・オの 5 段すべて、上一段はウ段の一つ上のイ段、下一段はウ段の一つ下のエ段で活用します。
動詞の活用の種類を 5 つ挙げると?
五段活用・上一段活用・下一段活用・カ行変格活用・サ行変格活用。
五段・上一段・下一段活用を見分ける方法は?
「ない」をつけて、直前の音を見る。
ア段なら五段(書か-ない)、イ段なら上一段(起き-ない)、エ段なら下一段(答え-ない)。
「笑う」「借りる」「集める」の活用の種類は?
笑う=五段(笑わ-ない)、借りる=上一段(借り-ない)、集める=下一段(集め-ない)。
「着る」と「切る」の活用の種類は?
着る=上一段(着-ない:イ段)、切る=五段(切ら-ない:ア段)。
言い切りが同じ「〜る」でも、「ない」をつけると分かれる。
カ行変格活用の動詞は何か? その活用は?
「来る」ただ 1 語。
こ/き/くる/くる/くれ/こい(未然・連用・終止・連体・仮定・命令の順)。
サ行変格活用の動詞は何か?
「する」と、「名詞など+する」の形の動詞(勉強する・運動する・発表する)。
「愛する」「察する」のような 1 字の漢字+する も多くはサ変。
「する」の未然形をすべて挙げると?
さ・し・せの 3 つ。
さ(せる)、し(ない・よう)、せ(ず・ぬ)。
五段活用「書く」の活用を、未然形から命令形まで言うと?
書か・書こ/書き・書い/書く/書く/書け/書け。
未然形は「ない」に続く「書か」と「う」に続く「書こ」、連用形には音便の「書い」がある。
2. 自動詞と他動詞
根拠: 学習指導要領 国2-(1)-オ
動作が主語自身のことか、ほかのものに働きかけるものかで、動詞は 2 つに分けられます。
多くは「〜が」をとるか「〜を」をとるかで見分けられ、対になる語があります。
「自動詞」と「他動詞」とは何か?
自動詞は主語自身の動作・作用を表す(ドアが開く)。
他動詞はほかのものに働きかける動作を表し、多くは「〜を」を受ける(ドアを開ける)。
自動詞「窓が閉まる」に対応する他動詞を使うと、どういう文になるか?
窓を閉める。
「閉まる(自動詞・五段)」と「閉める(他動詞・下一段)」が対になっている。
3. 可能動詞
根拠: 学習指導要領 国2-(1)-オ
「〜することができる」という意味を、1 語の動詞で表したものが可能動詞です。
「可能動詞」とは何か? どの活用の動詞から作られるか?
五段活用の動詞を下一段活用に変えて、「〜できる」という意味を持たせた動詞。
(例)書く → 書ける、読む → 読める、走る → 走れる
上一段活用の「見る」から可能動詞を作れるか? 「見ることができる」は何と言うか?
作れない(可能動詞は五段活用の動詞からしか作らない)。
「見る」に可能の助動詞「られる」をつけて見られると言う。
可能動詞に命令形はあるか?
ない。
「できる」という意味の語なので、命令する形を持たない(× 書けろ)。