共通語と方言
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
0. どういうまとまりか
日本語には、全国どこでも通じる言葉と、その地域で使われてきた言葉があります。
どちらが正しいということではなく、相手と場面によって使い分けるものです。
| 共通語 | 方言 | |
|---|---|---|
| 何か | 地域の違いをこえて、全国で通じる言葉 | ある地域で使われ、受け継がれてきた言葉 |
| 役割 | 地域の違う人どうしでも正確に伝わる | 親しみ・気持ちがそのまま伝わる。地域の文化を伝える |
| 向いている場面 | 改まった場・全国に向けた発信・初対面 | 家族・友達・同じ地域の人との会話 |
分かれ目は次の 3 つ。
- 共通語は「全国で通じる」ことが役割。方言は「その地域の暮らしや文化を伝える」ことが価値。
- 方言は語だけでなく、アクセントや言い回しにも表れる。
- 共通語は実際に全国で通じている言葉、標準語はあるべき手本として考えられた言葉、という区別がある。
1. 共通語と方言とは
根拠: 学習指導要領 国1-(3)-ウ
共通語は、住んでいる地域が違う人どうしでも通じる言葉です。テレビのニュースや教科書の文章は、おもに共通語で書かれ、話されています。
方言は、ある地域で使われてきた言葉です。語そのもの(語彙)だけでなく、アクセント、語尾や言い回しにも地域の違いが表れます。
地域の違いをこえて、全国どこでも通じる言葉を何というか?
共通語。
東京の言葉をもとにしているが、東京の方言そのものではない。
ある地域で使われ、その土地で受け継がれてきた言葉を何というか?
方言。
語の意味や言い方だけでなく、アクセント(音の高低)も地域によって違う。
関西で「ありがとう」の意味で使われる方言は?
おおきに。
ほかに「しんどい」(疲れた・つらい)のように、方言から全国に広がった語もある。
「共通語」と「標準語」の違いは?
共通語は、実際に全国で通じている言葉。標準語は、国の言葉の手本として定めよう(整えよう)と考えられた言葉。
ふだんの話し言葉で全国に通じるのは、厳密には「共通語」のほうである。
2. それぞれの役割
根拠: 学習指導要領 国1-(3)-ウ
共通語と方言は、どちらかがもう一方より優れているわけではありません。果たす役割が違うのです。
共通語の果たす役割は?
住む地域の違う人どうしでも、正確に意味が伝わること。
全国向けの放送や、違う地域の人との話し合い・改まった場に向いている。
方言の果たす役割(価値)は?
親しみや気持ちがそのまま伝わること、そしてその地域の暮らし・文化・伝統を伝えること。
方言でしか言い表せない感じ(ニュアンス)を持つ語も多い。
方言を話す人が、違う地域の人に伝わらないおそれがあるとき、どうするのが適切か?
共通語に切り替えて話す(または方言の意味を言い添える)。
方言を使うかどうかは、相手と場面で決める。
3. 場面による使い分け
根拠: 学習指導要領 国1-(3)-ウ
多くの人は、共通語と方言の両方を持っていて、相手と場面によって使い分けています。
また、自分では共通語だと思って使っている方言もあります(気づかない方言)。
次のうち、共通語を使うのが適切な場面はどれか。「地元の祖父母と電話で話す」「全国大会の開会式で選手宣誓をする」
全国大会の開会式で選手宣誓をする。
いろいろな地域の人が聞く改まった場では、誰にでも伝わる共通語がふさわしい。
北海道や東北の一部で「ごみをなげる」と言うときの「なげる」の意味は?
捨てる。
地元の人が共通語だと思って使っていることが多い、「気づかない方言」の例。
同じ人が、家族とは方言で、発表の場では共通語で話すように、相手や場面で言葉を変えることを何というか?
使い分け(共通語と方言の使い分け)。
どちらか一方だけを使うのではなく、場面に合うほうを選ぶ。