ビジネス調査・ビジネス分析
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
シラバス案 Ver.0.1 の小分類 1-3-1「ビジネス調査・ビジネス分析」(大分類 1:ビジネス変革/中分類 3:ビジネスモデル・ビジネスプロセス)。
2026-09-26 にシラバス本文と突合済み。
0. 何を押さえるか
事業やマーケティングの計画を立てる前に、外の環境と顧客を調べるための道具です。
どれも「何を見るための枠か」で区別します。広い範囲から順に狭くなると覚えると整理できます。
| 手法 | 何を見るか | 範囲 |
|---|---|---|
| PEST 分析 | 政治・経済・社会・技術というマクロ環境 | いちばん広い(社会全体) |
| 3C 分析 | 市場・顧客/競合/自社 | 事業を取り巻く環境 |
| STP 分析 | 市場をどう分け、どこを狙い、どう位置づけるか | 狙う市場を決める |
| RFM 分析 | 一人ひとりの顧客の購買履歴 | いちばん狭い(個々の顧客) |
市場調査(マーケティングリサーチ)とサンプリングは、これらの分析に使うデータの集め方です。
1. 環境を分析する枠組み
根拠: シラバス 1-3-1
PEST 分析の 4 つの観点は?
| 観点 | 例 |
|---|---|
| Politics(政治) | 法規制・税制・政策 |
| Economy(経済) | 景気・為替・物価・金利 |
| Society(社会) | 人口動態・流行・価値観・ライフスタイル |
| Technology(技術) | 新技術の登場・普及 |
自社では変えられないマクロ環境が、事業にどう影響するかを見る。
3C 分析の 3 つとは? PEST 分析との違いは?
Customer(市場・顧客)・Competitor(競合)・Company(自社)
| 見る範囲 | |
|---|---|
| PEST 分析 | 社会全体のマクロ環境(政治・経済・社会・技術) |
| 3C 分析 | 自社の事業を取り巻く市場・競合・自社 |
PEST で大きな流れをつかみ、3C で自社の立ち位置を見る、という順で使う。
STP 分析の 3 つのステップは?
| ステップ | 何をするか |
|---|---|
| Segmentation(セグメンテーション) | 市場を、年齢・地域・ニーズなどで細分化する |
| Targeting(ターゲティング) | その中から狙う市場を選ぶ |
| Positioning(ポジショニング) | 競合と比べて、自社をどう位置づけるか(差別化)を決める |
分ける → 選ぶ → 位置づけるの順。
RFM 分析の 3 つの指標は?
| 指標 | 意味 |
|---|---|
| Recency(最新購買日) | 最近いつ買ったか |
| Frequency(購買頻度) | どれだけ頻繁に買っているか |
| Monetary(累計購買金額) | いくら使ったか |
この 3 つで顧客をランク分けし、優良顧客や離れかけている顧客を見つけて、施策を変える。
2. データの集め方
根拠: シラバス 1-3-1
市場調査(マーケティングリサーチ)とは?
製品やサービスを企画・販売するために、市場や顧客のニーズ・購買行動・競合の状況などの情報を、
体系的に集めて分析すること
アンケート・インタビュー・観察・既存の統計データの利用などの方法がある。
思い込みではなくデータで判断するための土台。
サンプリングとは? なぜ行うか?
調べたい集団全体(母集団)から、一部(標本)を選び出して調べること
全員を調べる(全数調査)のは費用と時間がかかりすぎるため、
一部から全体を推し量る。
偏りが出ないよう、無作為に選ぶ(ランダムサンプリング)のが基本。
サンプリングで標本に偏りがあると、何が起きるか?
標本の結果が母集団の実態とずれ、誤った判断につながる
例:若者向けの SNS だけでアンケートを取って「全世代の意見」とする。
標本の数を増やしても、選び方の偏りは直らないことに注意。
次の目的に合う手法は? ①自社の顧客のうち優良顧客を見つけたい ②法改正や景気が事業に与える影響を見たい ③新商品で狙う顧客層を決めたい
| 目的 | 手法 |
|---|---|
| ① 優良顧客を見つける | RFM 分析 |
| ② マクロ環境の影響を見る | PEST 分析 |
| ③ 狙う顧客層を決める | STP 分析(特に T:ターゲティング) |
個々の顧客なら RFM、社会全体なら PEST、狙いを定めるなら STP。