みならいノート

言語文化 2027年度版

格助詞

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

0. どういうまとまりか

格助詞は、主に体言について、その語が文の中でどういう資格(格)に立つかを示す助詞です。
古文でいちばん問われるのは、今とは働きの広い「の」「が」です。

用法 訳 例
主格 〜が 雪の降る日(雪が降る日)
連体修飾格 〜の 春の夜
同格 〜で 白き鳥の、嘴と脚と赤き(白い鳥で、くちばしと脚とが赤い鳥)
準体格 〜のもの この笛は兄のなり(兄のものだ)
比喩(連用修飾格) 〜のように しだり尾のながながし夜(しだり尾のように長い夜)

分かれ目は次の 3 つ。

1. 「の」「が」の 5 つの用法

根拠: 学習指導要領 言語文化-(2)-ウ

古文の助詞の中で、現代語と働きの範囲がいちばん違うのが「の」と「が」です。
今の「の」は連体修飾がほとんどですが、古文では主語を示す「が」の役もよくします。
「が」も「の」と同じ 5 つの用法を持ちます。

古文の格助詞「の」「が」の用法を 5 つ挙げると?

主格・連体修飾格・同格・準体格・比喩(連用修飾格)
「の」と「が」はどちらも同じ 5 つの用法を持つ。

「雪の降る日」の「の」の用法と訳は?

主格。「〜が」と訳す(雪が降る日)
「の」の下の用言「降る」の主語を示している。

同格の「の」は、どうやって見分けるか? どう訳すか?

「の」の後ろにある連体形の下に、「の」の前の体言を補えれば同格。「〜で」と訳す
白き鳥の、嘴と脚と赤き〈鳥〉 → 白い鳥で、くちばしと脚が赤い鳥。

『伊勢物語』の「白き鳥の、嘴と脚と赤き、鴫の大きさなる」の最初の「の」の用法は?

同格
「赤き」の下に「鳥」を補える。白い鳥で、くちばしと脚とが赤く、鴫ほどの大きさの鳥が。

「この笛は兄のなり」の「の」の用法と訳は?

準体格。「〜のもの」と訳す(この笛は兄のものだ)
「の」の下の体言(笛)が省かれ、「兄の」だけで体言の働きをしている。

「あしひきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む」の「しだり尾の」の「の」の用法は?

比喩(連用修飾格)。「〜のように」と訳す
山鳥の垂れ下がった尾のように長い夜を、ひとりで寝るのだろうか。

2. 「にて」「より」「して」

根拠: 学習指導要領 言語文化-(2)-ウ

「の」「が」以外にも、今とは形や意味の違う格助詞があります。
今の「で」にあたるのが「にて」、「〜で(手段)」「〜するとすぐに」まで表すのが「より」です。

助詞 主な意味 例
にて 場所・手段・原因・資格(〜で) 都にて(都で)
より 起点・経由・手段・比較・即時 徒歩より(徒歩で)
して 手段・人数・使役の相手(〜で・〜に命じて) ひとりふたりして(一人二人で)
を 対象・経由・起点 門を出づ(門から出る)
と 引用・共同・比喩 雪と散る(雪のように散る)

格助詞「にて」の主な意味と訳は?

場所・手段・原因・資格を表し、「〜で」と訳す
京にて(京で)、舟にて(舟で)。今の「で」は「にて」が縮んだ形。

『徒然草』の「徒歩より詣でけり」の「より」の意味は?

手段(〜で)
歩いて参詣した。「より」は起点(〜から)のほか、手段・経由・比較・即時を表す。

「見るより、泣きけり」のように、活用語の連体形につく「より」の意味は?

即時(〜するとすぐに)
見るとすぐに泣いた。

『伊勢物語』の「ひとりふたりして行きけり」の「して」の意味は?

人数・共同(〜で)
一人二人(の友と)で行った。格助詞「して」は手段・人数・使役の相手を表す。

このノートの 10 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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