みならいノート

言語文化 2027年度版

枕詞と序詞

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

0. どういうまとまりか

枕詞と序詞は、どちらもある語を導き出すために、その前に置く言葉です。
違いは、長さと、決まった言い方かどうかです。

枕詞 序詞
長さ 原則 5 音(1 句) 7 音以上(2〜3 句になることが多い)
導く語 決まっている(あしひきの → 山) その歌ごとに作者が作る
訳すか 訳さない 訳す(歌の情景の一部になる)
導き方 慣用で決まっている 比喩・掛詞・同音反復の 3 つ

分かれ目は次の 3 つ。

1. 枕詞

根拠: 学習指導要領 言語文化-(2)-ウ

枕詞は、和歌に見られる古典特有の表現の一つで、決まった語の前に置いて、調子を整えたり歌に重々しさを添えたりします。
意味がはっきりしなくなったものも多く、現代語訳では訳さないのが原則です。

枕詞 導かれる語
あしひきの 山・峰
ひさかたの 光・天・空・月
たらちねの 母
ぬばたまの 黒・夜・髪
あをによし 奈良
しろたへの 衣・袖・雪
ちはやぶる 神
あらたまの 年・月
くさまくら 旅

「枕詞」とは何か?

決まった語の前に置いて、その語を導き出す言葉。原則 5 音で、現代語訳では訳さない。
(例)あしひきの山、たらちねの母。

枕詞「あしひきの」が導く語は?

山(峰)
(例)あしひきの山鳥の尾のしだり尾の…

枕詞「ひさかたの」が導く語は?

光・天・空・月など、天空に関わる語。
(例)ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ

枕詞「たらちねの」「ぬばたまの」が導く語は?

たらちねの → 母、ぬばたまの → 黒・夜・髪など黒いもの。

枕詞「あをによし」「ちはやぶる」が導く語は?

あをによし → 奈良、ちはやぶる → 神。

枕詞「しろたへの」「あらたまの」が導く語は?

しろたへの → 衣・袖など白い布に関わる語、あらたまの → 年・月。

2. 序詞

根拠: 学習指導要領 言語文化-(2)-ウ

序詞も古典特有の表現で、ある語を導くために置く言葉です。枕詞と違って、作者がその歌のために作るので、決まった形はありません。
導き方は次の 3 つです。

「序詞」とは何か? 枕詞との違いは?

ある語を導き出すために、作者がその歌のために作る 7 音以上の言葉。
枕詞は 5 音で導く語が決まっているが、序詞は長さが 7 音以上で、決まった形が無い。

序詞が後ろの語を導く方法を 3 つ挙げると?

比喩・掛詞・同音反復
比喩は「〜のように」、掛詞は同じ音で意味が切り替わる、同音反復は同じ音を繰り返す。

「あしひきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む」の序詞はどこまでか? どう導いているか?

「あしひきの山鳥の尾のしだり尾の」までが序詞で、「ながながし」を比喩で導く。
山鳥の垂れ下がった尾のように長い、長い夜を、ということ。(「あしひきの」は枕詞)

「みかの原わきて流るるいづみ川いつ見きとてか恋しかるらむ」の序詞はどこまでか? どう導いているか?

「みかの原わきて流るるいづみ川」までが序詞で、「いつ見」を同音反復で導く。
「いづみ」と「いつ見」の音の重なりでつないでいる。

「風をいたみ岩うつ波のおのれのみくだけてものを思ふころかな」の序詞はどこまでか? どう導いているか?

「風をいたみ岩うつ波の」までが序詞で、「おのれのみくだけて」を比喩で導く。
風が激しいので岩に打ちつける波が自分だけ砕けるように、私だけが心も砕けて思い悩む、ということ。

このノートの 11 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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