みならいノート

言語文化 2027年度版

呼応の副詞

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

0. どういうまとまりか

古文の副詞には、決まった文末の言い方と組になって初めて意味が決まるものがあります。これを呼応の副詞(陳述の副詞)といいます。
副詞だけ見ても訳せず、文末の打消・禁止・推量・願望と合わせて一つの訳になります。

組 訳 文末の語
え〜打消 〜できない ず・じ・まじ・で
な〜そ 〜するな 終助詞「そ」
さらに・つゆ・たえて〜打消 まったく・少しも〜ない ず など
をさをさ〜打消 ほとんど〜ない ず など
よも〜じ まさか〜ないだろう じ
ゆめ〜な 決して〜するな 終助詞「な」
いかで〜ばや・む なんとかして〜したい ばや・む・てしがな など

分かれ目は次の 3 つ。

1. 不可能と禁止

根拠: 学習指導要領 言語文化-(2)-ウ

「え」と「な」は一字なので読み落としやすく、傍線部の訳の選択肢でよく狙われます。

呼応の副詞「え〜打消(ず・じ・まじ)」の意味は?

〜できない(不可能)
「え言はず」=言うことができない。

「な〜そ」の意味は?

〜するな(禁止。やわらかく頼む言い方)
「な泣きそ」=泣くな。間には動詞の連用形(カ変・サ変は未然形)が入る。

「な〜そ」の「な」と「そ」の品詞は?

「な」は副詞、「そ」は終助詞
「な」だけでも「そ」だけでも禁止にならず、二つで一組。

呼応の副詞「ゆめ(ゆめゆめ)〜な」の意味は?

決して〜するな(強い禁止)
「ゆめこの事人に語るな」=決してこのことを人に話すな。「ゆめ〜打消」なら「少しも〜ない」。

2. 打消を強める・弱める

根拠: 学習指導要領 言語文化-(2)-ウ

打消と組んで「まったく〜ない」と全面的に打ち消すものと、「ほとんど〜ない」と弱めるものがあります。

呼応の副詞「さらに〜打消」の意味は?

まったく〜ない・決して〜ない
「さらに知らず」=まったく知らない。打消が無ければ「その上・改めて」。

呼応の副詞「つゆ〜打消」の意味は?

少しも〜ない(露ほども)
「つゆまどろまれず」=少しも眠ることができない。

呼応の副詞「たえて〜打消」の意味は?

まったく〜ない
「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」(古今集・在原業平)=もし桜がまったく無かったら。

呼応の副詞「をさをさ〜打消」の意味は?

ほとんど〜ない・めったに〜ない
「をさをさ劣らず」=ほとんど劣らない。全面的な打消ではない。

呼応の副詞「いと〜打消」の意味は?

それほど〜ない・たいして〜ない
「いと多からず」=それほど多くない。「いと」=「たいそう」のまま訳すと強すぎる。

3. 推量と願望

根拠: 学習指導要領 言語文化-(2)-ウ

文末の推量・願望と組む副詞は、話し手の気持ちの向きを先に知らせる役目をします。

呼応の副詞「よも〜じ」の意味は?

まさか〜ないだろう(「じ」は打消推量の助動詞)
「よも人は来じ」=まさか人は来ないだろう。

「いかで〜ばや(む・てしがな)」の意味は?

なんとかして〜したい(願望)
「世の中に物語といふもののあんなるを、いかで見ばやと思ひつつ」(更級日記)。

「いかでか〜む」のように、「いかで」が願望でなく疑問・反語の文をつくるとき、意味は?

どうして〜だろうか(疑問)、またはどうして〜だろうか、いや〜ない(反語)
「いかでか知らむ」=どうして知っているだろうか(いや、知らない)。

このノートの 12 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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