みならいノート

生物 2027年度版

形成体と誘導

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

根拠は高等学校学習指導要領(平成30年告示)「生物」の内容 (3) ア (イ) ㋑「発生と遺伝子発現」。
内容の取扱いは「動物の配偶子形成、受精、卵割、形成体と誘導、細胞分化と形態形成、器官分化の
始まりについても触れること」を求めている。

0. どういう論点か

胚のある部分が、となりの部分に働きかけて何になるかを決めることがあります。
これが 誘導 で、働きかける側を 形成体(オーガナイザー) といいます。

用語 何を指すか
形成体 誘導する側の領域
誘導 接した組織の分化の方向を決めるはたらき
反応能 誘導を受け取れる状態にあること

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. シュペーマンの実験

根拠: 学習指導要領 生物-(3)-ア-(イ)-㋑

胚のある領域が、接する領域の分化の方向を決めるはたらきを何という?

誘導

働きかける側を形成体(オーガナイザー)という。

イモリの原腸胚で、形成体として働くのはどの部分?

原口背唇部

シュペーマンが移植実験で見いだした。

原口背唇部を別の胚の腹側に移植すると、何が起こる?

移植された場所に、もう 1 つの胚(二次胚)ができる

移植片自身が体になるのではなく、周りの細胞を誘導して作らせる。

初期原腸胚の予定表皮と予定神経の領域を入れ替えると、どうなる?

移植した先の場所に応じたものになる

この時期はまだ運命が決まっていない。

後期神経胚で同じ交換移植をすると、どうなる?

移植前の運命どおりのものになる

この時期にはすでに運命が決定している。

形成体の働きかけを受け取れる状態にあることを何という?

反応能

反応能が無ければ、誘導されても分化は起こらない。

2. 誘導の連鎖

根拠: 学習指導要領 生物-(3)-ア-(イ)-㋑

眼ができる過程が、誘導が次々に連なる例として定番です。

神経管の前方がふくらんでできる、眼のもとになる構造は?

眼胞

のちにくぼんで眼杯になる。

眼杯は、接している表皮に何を誘導する?

水晶体(レンズ)

眼杯が形成体として働く。

できた水晶体は、さらに何を誘導する?

角膜

誘導された組織が、次の形成体になる。

このように誘導が次々に起こることを何という?

誘導の連鎖

1 回の誘導では器官はできあがらない。

中胚葉が誘導されるのは、いつ・どこから?

胞胚期に、植物極側の細胞が接する赤道付近の細胞を誘導する(中胚葉誘導)

こうしてできた中胚葉の一部が原口背唇部になる。

誘導は、細胞どうしが物理的に接していないと起こらない?

接していなくても、分泌された物質(誘導物質)によって起こりうる

誘導のシグナルはタンパク質として伝わる。

3. 誘導と遺伝子発現

根拠: 学習指導要領 生物-(3)-ア-(イ)-㋑

誘導を受けた細胞では、何が変わる?

発現する遺伝子の組合せが変わる

その結果、作られるタンパク質が変わり、細胞の性質が変わる。

誘導のしくみを、遺伝子発現の言葉で 1 行にすると?

誘導物質が受容体に結合し、転写調節因子を通して特定の遺伝子を発現させる

外からの合図が、最後は転写の調節に変換される。

形成体が働けるのは、その細胞が何をしているから?

誘導物質となるタンパク質の遺伝子を発現しているから

形成体であること自体が、遺伝子発現の結果である。

同じ誘導物質でも、受け取る側によって結果が変わることがあるのはなぜ?

受け取る側がもつ受容体や転写調節因子が違うから

これが反応能の正体にあたる。

このノートの 16 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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