みならいノート

数学B 2027年度版

等比数列

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

学習指導要領 数学B (1) 数列 ア (ア)「等差数列と等比数列について理解し,それらの一般項や和を求めること。」。

0. どういうまとまりか

各項に一定の数 を掛けると次の項になる数列を等比数列といい、 を公比といいます。
等差数列が「足していく」数列なら、等比数列は「掛けていく」数列です。初項と公比の 2 つが決まれば全部決まる点は同じです。
和の公式だけは等差数列と作り方が違い、公比を掛けて 1 つずらし、元の式から引くことで導きます。

知りたいもの 式 注意
一般項 公比を掛ける回数は 回
和() なら左、 なら右が計算しやすい
和() 同じ数を 個足すだけ
3 数 、、 がこの順に等比数列 を等比中項という

分かれ目は次の 3 つ。

1. 等比数列と一般項

根拠: 学習指導要領 数学B-(1)-ア-(ア)

隣り合う項の比 が一定の数列が等比数列です(項が 0 でないとき)。

等比数列とは? 公比とは?

各項に一定の数 を掛けると次の項になる数列。その一定の数 を公比という

つまり、すべての について 。公比は負でもよい(符号が交互に変わる数列になる)。

初項 、公比 の等比数列の一般項は?

から までに公比を掛けるのは 回。例えば初項 3、公比 2 なら第 5 項は 。

等比数列で、第 2 項が 6、第 5 項が 48 のとき(公比は実数)、初項と公比の求め方は?

、 の 2 式を割り算する。 から公比 2、初項 3

等比数列は割り算で を消す(等差数列は引き算で消す)。

公比を求めて が出てきたら?

と の 2 通りがある。それぞれについて初項を求める

偶数乗から公比を出すときは、負の公比を落としやすい。 のような奇数乗なら実数の解は 1 つ。

2. 等比中項

根拠: 学習指導要領 数学B-(1)-ア-(ア)

3 つの数が等比数列になる条件は、真ん中の数の 2 乗が両隣の積に等しいことです。

0 でない 3 つの数 、、 がこの順に等比数列になるための条件は?

を変形したもの。このときの を等比中項という。 から は 2 通り出ることがある。

3. 等比数列の和

根拠: 学習指導要領 数学B-(1)-ア-(ア)

和の式に公比を掛けると、項が 1 つずつ後ろにずれます。元の式から引くと、ほとんどの項が消えて最初と最後だけが残ります。

等比数列の和の公式は、どう導くか?

に公比 を掛けて 1 項ずらし、 を計算する。間の項が消えて が残る

、。 なら で割れる。

初項 、公比 の等比数列の、初項から第 項までの和 は?

のとき 。 のとき

だと分母が 0 になるので、公式は使えない。そのときは同じ数 を 個足すだけ。

等比数列の和で、公比が文字(例えば )のときに必要なことは?

と で場合分けする

なら和は(項数)×(初項)。公比が数で与えられていれば場合分けは要らない。

(初項 2、公比 3)の初項から第 6 項までの和は?

728

。 なので の形を使うと分母・分子とも正になる。

4. 複利

根拠: 学習指導要領 数学B-(1)-ア-(ア)

利息を元金に繰り入れて、次の期はその合計に利息がつく計算を複利といいます。毎年同じ率を掛けるので、元利合計は等比数列になります。

元金 円を年利率 の 1 年ごとの複利で預けると、 年後の元利合計は?

円

1 年ごとに 倍になるので、初項 、公比 の等比数列。例えば 10 万円を年利率 2% で 3 年なら (万円)。

毎年はじめに 円ずつ積み立て、年利率 の複利で運用すると、 年目の終わりの元利合計は?

円

最後に積み立てた分は 、最初の分は 。これらを全部足すと、初項 、公比 、項数 の等比数列の和になる。

練習問題

根拠: 学習指導要領 数学B-(1)-ア-(ア)

問 1 第 2 項が 6、第 4 項が 54 である等比数列の一般項を求めよ。ただし、公比は実数とする。

または

方針 等比数列は初項と公比で決まる。分かっている 2 つの項を の形で書き、割り算で を消して公比を先に求める。

  1. 初項を 、公比を とおく。第 2 項は 、第 4 項は
  2. 2 つ目の式を 1 つ目の式で割ると が消えて、
  3. から、 または
  4. のとき、 から なので 。一般項は
  5. のとき、 から なので 。一般項は
  6. 確かめ: 第 4 項は 、 で、どちらも条件と合っている。

ここで間違えやすい  から だけを答えてしまうこと。「公比は実数」には負の公比も含まれる。

問 2 初項 3、公比 2 の等比数列の、初項から第 8 項までの和を求めよ。

765

方針 初項・公比・項数が分かっているので、等比数列の和の公式に入れる。公比 2 は 1 より大きいので、分母・分子が正になる の形を使う。

  1. 、、 を公式に入れると、和は
  2. なので、分子のかっこの中は 。分母は
  3. よって和は

問 3 初項 1、公比 の等比数列の、初項から第 10 項までの和を求めよ。

方針 等比数列の和の公式に入れる。公比 は 1 より小さいので、 の形を使うと分母が正になり、符号を間違えにくい。

  1. 、、 を公式に入れると、和は
  2. 指数が偶数なので 。分子は
  3. 分母は
  4. よって和は

ここで間違えやすい  を としてしまうこと。負の数の偶数乗は正になる。

問 4 初項から第 3 項までの和が 7、第 4 項から第 6 項までの和が 56 である等比数列の初項と公比を求めよ。ただし、公比は実数とする。

初項 1、公比 2

方針 第 4 項から第 6 項は、第 1 項から第 3 項にそれぞれ を掛けたもの。だから 2 つ目の和は 1 つ目の和の 倍で、ここから がすぐに出る。公比が分かれば、初項は 1 つ目の条件から求まる。

  1. 初項を 、公比を とおく。条件は と
  2. 2 つ目の左辺を でくくると、
  3. かっこの中は 1 つ目の条件から 7 なので、。よって
  4. 公比は実数なので、
  5. 1 つ目の条件に を入れると 、つまり なので、
  6. 確かめ: 数列は 、、、、、、… となり、、 で条件と合っている。

問 5 3 つの数 2、、18 がこの順に等比数列になるとき、 の値を求めよ。

または

方針 3 つの数がこの順に等比数列になる条件は「真ん中の 2 乗 = 両端の積」(等比中項)。これに当てはめる。

  1. 真ん中は 、両端は 2 と 18 なので、
  2. 2 乗して 36 になる数は 2 つあるので、 または
  3. 確かめ: なら 、、 で公比 3。 なら 、、 で公比 。どちらも等比数列になる。

ここで間違えやすい 負の解 を落とすこと。

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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