みならいノート

情報Ⅰ 2027年度版

情報システムとサービス

みならいノートで覚える(無料)

このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

0. どういうまとまりか

お店のレジ、ネット通販、交通系の IC カード、高速道路の料金所。どれも、コンピュータとネットワークと
データベースが組み合わさって一つのサービスを提供しています。このノートでは、身近なサービスがどんな仕組みで
動いているかと、止まってはいけないシステムをどう作るかを押さえます。

仕組み 何をするか 例
POS システム 売れた時点で、何が・いつ・いくつ売れたかを記録する コンビニのレジ
電子商取引 ネットワークを通じて商品やサービスを売買する ネット通販・ネットオークション
電子決済 現金を使わずにお金を払う 電子マネー・クレジットカード・QR コード決済
クラウドコンピューティング ソフトウェアや計算資源を、ネットワーク越しにサービスとして使う Web メール・オンラインのファイル保存

分かれ目は次の 3 つ。

1. 身近な情報システム

根拠: 学習指導要領 情報Ⅰ-(4)-ア-(イ)

情報システムとは、コンピュータやネットワーク、データベースなどを組み合わせて、
データを集め・ためて・処理し・必要な人に届ける仕組みのことです。
一台のコンピュータの中で完結せず、ネットワークを介して多くの利用者にサービスを提供するのが特徴です。

情報システムとは何か?

コンピュータ・ネットワーク・データベースなどを組み合わせて、情報を集め、蓄え、処理し、提供する仕組み

レジ・ネット通販・予約・交通系 IC カードなど、多くの利用者にネットワーク越しにサービスを提供する。

POS システムは、何をいつ記録するシステムか?

商品が売れた時点で、何が・いつ・いくつ売れたかを記録する(販売時点情報管理)

集めたデータは、在庫の管理・自動の発注・売れ筋や時間帯ごとの分析に使われる。

電子商取引(EC)とは何か?

インターネットなどのネットワークを通じて、商品やサービスを売買すること

企業と消費者の間(BtoC)、企業どうし(BtoB)、消費者どうし(CtoC、ネットオークションやフリマアプリ)がある。

消費者どうしが、フリマアプリやネットオークションで売り買いする電子商取引を、アルファベットで何と表すか?

CtoC(Consumer to Consumer)

企業と消費者の間は BtoC、企業どうしは BtoB。

電子マネーとは何か?

お金の価値を電子的なデータにして、現金の代わりに支払いに使えるようにしたもの

交通系 IC カードのように、先にチャージしておく前払い(プリペイド)の方式が多い。現金を使わない支払いをまとめてキャッシュレス決済という。

クレジットカードは、支払いの時期で分けると前払い・即時払い・後払いのどれか?

後払い

使った分があとでまとめて請求される。デビットカードは即時払い(口座からすぐ引き落とし)、チャージ式の電子マネーは前払い。

ETC は、何を自動で行う情報システムか?

高速道路などの料金所で、止まらずに通行料金を支払う(自動料金収受システム)

車載器と料金所のアンテナが無線で通信し、利用の記録をもとに料金を精算する。

列車や飛行機の座席を予約するシステムが、一つの座席を二人に売ってしまわないために欠かせないものは?

すべての窓口・端末が、同じ一つのデータベースをネットワーク越しに共有すること

どこから予約しても同じ座席の状況を見て書き換えるので、空席がその場で正しく分かる(同時に予約されたときの扱いは データベースと管理システム)。

2. クラウドコンピューティングと Web サービス

根拠: 学習指導要領 情報Ⅰ-(4)-ア-(イ)

以前は、ソフトウェアは自分のコンピュータに入れ、データも手元に保存するのが普通でした。
いまは、事業者のサーバにあるソフトウェアやデータを、ネットワーク越しに使う形が広がっています。

クラウドコンピューティングとは何か?

ソフトウェアやデータの保存場所・計算資源を、手元に持たずにネットワーク越しにサービスとして利用すること

利用者は機器の管理をしなくてよく、どこからでも同じデータにアクセスできる。反面、ネットワークにつながらないと使えない。

クラウドのサービスのうち、アプリケーションそのものをネットワーク越しに提供するものを何というか?

SaaS(Software as a Service)

Web メールやオンラインの文書作成など。開発の土台(OS や実行環境)を提供するのが PaaS、サーバや記憶装置などの機器を提供するのが IaaS。

Web サービスとは何か?

Web ブラウザなどから、ネットワーク越しに利用できるサービス

検索・地図・動画共有・SNS など。利用者の手元にはブラウザがあればよく、処理とデータは事業者のサーバ側にある。

3. 情報システムの信頼性

根拠: 学習指導要領 情報Ⅰ-(4)-ア-(イ)

情報システムは社会の基盤になっているので、止まると多くの人が困ります。
機械はいつか故障し、人はいつか操作を間違える——それを前提に設計しておく考え方があります。

考え方 何に備えるか 例
フォールトトレラント 一部が故障しても、全体の機能を保つ サーバや電源を 2 台にしておく(二重化)
フェールソフト 一部が故障したら、機能を減らしてでも動き続ける 複数台のサーバの 1 台が止まったとき、処理を遅くして受付を続けるシステム
フェールセーフ 故障したら、安全な側に止まる 故障すると赤を出す信号機
フールプルーフ 人が誤った操作をしても、危険が起きないようにする 扉を閉めないと動かない電子レンジ

フォールトトレラントとは、どんな設計の考え方か?

一部が故障しても、システム全体としては正常に動き続けるようにする考え方

装置を二重化(冗長化)しておき、故障した側を切り離して予備に切りかえる。

フェールセーフとは、どんな設計の考え方か?

故障したときに、安全な側にシステムが止まるようにする考え方

故障すると赤を出す信号機、異常を感じると止まるエレベーター。動き続けることより、事故を起こさないことを選ぶ。

フールプルーフとは、どんな設計の考え方か?

利用者が誤った操作をしても、危険が起きない・誤った操作そのものができないようにする考え方

扉を閉めないと加熱が始まらない電子レンジ、ギアがパーキングでないとエンジンがかからない車。

一部が故障したとき、機能を減らしてでも動き続けるようにする考え方を何というか?

フェールソフト

全体の機能をそのまま保つフォールトトレラントとの違いは、性能や機能が落ちるのを受け入れる点。

このノートの 15 問を、暗記カードで復習できます

みならいノートで覚える(無料)

答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

前 個人認証
データベースと管理システム 次

このノートは無償で公開しています。当方は内容の正確性・完全性・最新性を保証しません。学習にあたっては、法令の原文・公式の出題範囲その他の一次資料を必ずご確認ください。試験への合格その他の効果を保証するものでもありません。

本文の転載・再配布はお断りしています(利用規約)。手元に置いて使いたい方は、ストアから Markdown ファイルとして入手できます。