みならいノート

宅建 2027年度版

建物

みならいノートで覚える(無料)

このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

建築の構造・材料に関する一般的知識からの出題で、大半に対応する条文がない。
記述は日本建築学会の各種構造設計規準および建築基準法施行令 3 章(構造強度)に依拠している。
verify:pack の条文突合は建築基準法を参照する節にしか及ばないので、
内容の確認は人が行うこと。2026-08-01 に上記資料と突合済み。

0. どういう視点で見るか

建物の構造は、引っ張りに強い材料と、圧縮に強い材料をどう組み合わせるかで決まる。

材料 強い方向 弱点
コンクリート 圧縮 引っ張りに弱い、ひび割れる
鋼材(鉄) 引っ張り・圧縮とも強い 錆びる・熱に弱い(火災で急激に強度低下)
木材 繊維方向に強い 燃える、腐る、含水率で変形

鉄筋コンクリート造は、この表がそのまま設計になっている——
引っ張りを鉄筋が、圧縮をコンクリートが受け持ち、コンクリートが鉄筋を火と錆から守る。

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. 木造

根拠: 建築基準法施行令 41 条〜49 条(木造の構造強度)

木材の強度と含水率の関係は?

含水率が小さいほど強度が大きい

繊維飽和点(含水率およそ 30%)を下回ると、乾燥するにつれて強度が増す。
乾燥が不十分な木材を使うと、後の収縮でひずみ・すき間が生じる。

木造軸組工法と枠組壁工法(ツーバイフォー)の違いは?

  • 軸組工法 … 柱と梁(線材)で骨組みを作り、筋かい等で水平力に抵抗する
  • 枠組壁工法 … 床と壁の面で構成し、面全体で力を受ける

枠組壁工法は水平力に強く、気密性・断熱性も高いが、
開口部を大きく取りにくい。

集成材とは?どんな部材に使われる?

単板や小角材を接着剤で貼り合わせた木質材料。

節や割れの影響が分散されるため品質のばらつきが小さく、
大断面・長尺の部材を作れる。大規模な木造建築物の柱・梁に使われる。

木造建築物で、腐朽・蟻害を防ぐためにすることは?

  • 床下の換気を確保する(換気口を設ける)
  • 地面から基礎の立上りを高くする
  • 土台には耐久性の高い樹種を使い、防腐・防蟻処理をする

木材の含水率を低く保つことが基本。

2. 鉄筋コンクリート造

根拠: 建築基準法施行令 71 条〜79 条の 4(鉄筋コンクリート造の構造強度)

鉄筋とコンクリートが組み合わされる理由は?

  • コンクリートは圧縮に強く、引っ張りに弱い → 引っ張りを鉄筋が受け持つ
  • 鉄筋は錆びやすく熱に弱い → アルカリ性のコンクリートが錆を防ぎ、火からも守る
  • 両者の熱膨張率がほぼ等しいため、温度変化で剥離しにくい

「かぶり厚さ」とは?なぜ必要?

鉄筋の表面からコンクリートの表面までの最短距離。

鉄筋を火災の熱と腐食から守るために必要で、
施行令 79 条により最小値が定められている
(耐力壁以外の壁・床は 2 センチメートル以上、柱・梁・耐力壁は 3 センチメートル以上など)。

コンクリートの中性化とは?

空気中の二酸化炭素により、コンクリートのアルカリ性が失われていく現象。

中性化がかぶり厚さを超えて進むと、鉄筋を守っていた不動態被膜が壊れ、
鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートを押し割る。

コンクリートの強度と水セメント比の関係は?

水セメント比が小さい(水が少ない)ほど、強度が高く耐久性も高い

ただし水が少ないと施工しにくくなる(ワーカビリティーが落ちる)。

3. 鉄骨造・その他の構造

根拠: 建築基準法施行令 63 条〜70 条(鉄骨造の構造強度)

鉄骨造の長所と短所は?

  • 長所 … 強度が高く靭性(ねばり)に富み、大スパンの空間を作れる。
    自重が軽く、工期も短い
  • 短所 … 錆びる、火災時に強度が急激に低下する

したがって耐火被覆と防錆処理が不可欠。

耐震・制震・免震の違いは?

  • 耐震 … 構造を強くして地震力に耐える
  • 制震 … ダンパー等で地震のエネルギーを吸収し、揺れを小さくする
  • 免震 … 建物と基礎の間に積層ゴム等を入れ、地震力を建物に伝えない

直接基礎と杭基礎の使い分けは?

  • 直接基礎(べた基礎・布基礎・独立基礎) … 良好な地盤が浅いところにある場合
  • 杭基礎(支持杭・摩擦杭) … 良好な地盤が深い場合に、そこまで力を伝える

一つの建物で直接基礎と杭基礎を混用する(異種基礎)のは、
不同沈下を招くため原則として避ける。

組積造(れんが造・石造・補強コンクリートブロック造)の特徴は?

圧縮には強いが、引っ張り・せん断に弱く、地震に弱い。

そのため、補強コンクリートブロック造では
鉄筋で縦横に補強し、臥梁を設ける。

このノートの 12 問を、暗記カードで復習できます

みならいノートで覚える(無料)

答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

前 土地

このノートは無償で公開しています。当方は内容の正確性・完全性・最新性を保証しません。学習にあたっては、法令の原文・公式の出題範囲その他の一次資料を必ずご確認ください。試験への合格その他の効果を保証するものでもありません。

本文の転載・再配布はお断りしています(利用規約)。手元に置いて使いたい方は、ストアから Markdown ファイルとして入手できます。