みならいノート

地理探究 2027年度版

平野と山地の小地形

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

学習指導要領「地理探究」A (1) ア (ア) の「地形,気候,生態系などに関わる諸事象を基に,それらの事象の空間的な規則性,傾向性や,地球環境問題の現状や要因,解決に向けた取組などについて理解すること」。
このノートは地形のうち、河川がつくる平野と台地の小地形を扱います。どこに水が得やすく、どこが水害を受けやすいかは、集落や土地利用の配置に直結します。

0. 何を押さえるか

平野は、でき方で大きく 2 つに分かれます。長い侵食で削られてできた侵食平野と、河川などが運んだ土砂が積もってできた堆積平野です。

平野の種類 でき方 主な地形 分布
侵食平野 長い時間の侵食で起伏が小さくなった 準平原、構造平野(ケスタ・メサ・ビュート) 安定陸塊や古期造山帯に広い
堆積平野(沖積平野) 河川が運んだ土砂が比較的新しい時代に堆積 扇状地・氾濫原・三角州 日本の平野の多く
堆積平野(台地) 古い堆積面が隆起や海面低下で一段高くなった 洪積台地、河岸段丘 関東平野の台地など

取り違えやすい分かれ目は次の 3 つ。

1. 侵食平野

根拠: 学習指導要領 地理探究-A-(1)-ア-(ア)

侵食平野は、世界の大陸の平野の大部分を占めます。安定陸塊や古期造山帯のように、長く大きな変動を受けていない地域に広がります。

長い侵食で山地が削られ、ほぼ平らになった侵食平野を何というか? また、その上に取り残された硬い岩の丘を何というか?

準平原と、残丘(モナドノック)

侵食に強い硬い岩の部分だけが削られずに残り、平原の上に丘としてそびえる。

ほぼ水平な地層が侵食されてできた侵食平野を何というか?

構造平野

地層の硬さの違いが、そのまま地形の違いとして現れるのが特徴。卓状地に多い。

緩く傾いた硬い層と軟らかい層が交互に重なる地域で、軟らかい層が先に削られ、一方が急な崖・もう一方が緩い斜面になった丘の列を何というか?

ケスタ

硬い層だけが崖として残る差別侵食でできる。パリ盆地や五大湖周辺が代表例。

水平な硬い層が上に残ったテーブル状の台地と、それがさらに侵食されて塔のように細くなった丘を、それぞれ何というか?

テーブル状がメサ、塔状がビュート

アメリカ合衆国西部の乾燥地域に多い。どちらも構造平野の中の地形。

2. 扇状地

根拠: 学習指導要領 地理探究-A-(1)-ア-(ア)

川が山地から平地に出るところで流れが急に緩やかになると、運んできた砂や礫が扇形に積もります。
粒の粗い堆積物でできているので水がしみ込みやすく、場所によって水の得やすさが大きく違います。

山地を流れる川が、川底を深く削り込んでできる谷を、断面の形から何というか?

V字谷

流れの速い上流で、下へ削る力(下方侵食)が強く働いてできる。ここで削られた土砂が、平地の入口に扇状地をつくる。

扇状地の扇央が、水を得にくく、古くから畑や果樹園・桑畑などに使われてきたのはなぜか?

砂や礫が厚く積もって水が地下にしみ込み、川が伏流して水無川になりやすいから

用水路の整備が進むまで水田には向かず、開発が遅れた土地が多い。

扇状地で、集落が扇端に沿って並びやすいのはなぜか?

扇央でしみ込んだ地下水が、扇端で湧き出すから

湧水が得られるので、扇端には古くから集落や水田が並ぶ。

堤防で固定された川に土砂がたまり続け、川底がまわりの平地より高くなった川を何というか?

天井川

扇状地など土砂の多い川で、堤防をかさ上げし続けた結果できる。川の下をトンネルで道路や鉄道がくぐる所がある。

3. 氾濫原と三角州

根拠: 学習指導要領 地理探究-A-(1)-ア-(ア)

扇状地より下流では、川は蛇行しながら洪水のたびに土砂をあふれさせ、氾濫原をつくります。
河口では流れが止まり、細かな土砂が積もって三角州になります。

洪水のとき、川からあふれた水が運んだ砂が川沿いに積もってできる、周りより少し高い土地を何というか?

自然堤防

水はけがよく洪水時も浸水しにくいので、古くから集落や畑・果樹園に使われてきた。

自然堤防の背後に広がる、水はけの悪い低い土地を何というか? 主にどう使われてきたか?

後背湿地。主に水田

あふれた水のうち細かな泥(粘土)が遠くまで運ばれて積もるため、水がたまりやすい。

蛇行していた川の流路が洪水などで短絡し、取り残された曲がった湖を何というか?

三日月湖(河跡湖)

蛇行の激しい氾濫原に多い。北海道の石狩川流域が例。

三角州の形のうち、鳥の足のように細長く海へ伸びる形の代表と、円弧のように丸く広がる形の代表は、それぞれどの川か?

鳥趾状はミシシッピ川、円弧状はナイル川

川が運ぶ土砂の量と、波や潮流がそれを削る力の強さの釣り合いで形が変わる。尖った形(カスプ状)の例にはイタリアのテヴェレ川がある。

4. 河岸段丘と台地

根拠: 学習指導要領 地理探究-A-(1)-ア-(ア)

土地の隆起や海面の低下が起きると、川は再び下へ削る力を強めます。
その結果、かつての谷底や平野が一段高いところに取り残されて、段丘や台地になります。

河岸段丘ができるのは、どんなときか?

土地の隆起や海面の低下で、川の侵食する力がよみがえり、谷底を掘り下げたとき

これが繰り返されると、平らな段丘面と急な段丘崖が階段状に何段も並ぶ。

段丘面や洪積台地の上が、古くは畑や桑畑・林として使われ、開発が遅れた土地が多いのはなぜか?

川面より高く、水が得にくいから

地下水面が深く、用水を引くのも難しかった。一方で洪水の心配は少なく、近年は住宅地に使われる所も多い。

このノートの 14 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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