みならいノート

地理探究 2027年度版

大気の大循環と気候要素

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

学習指導要領「地理探究」A (1) ア (ア) の「地形,気候,生態系などに関わる諸事象を基に,それらの事象の空間的な規則性,傾向性や,地球環境問題の現状や要因,解決に向けた取組などについて理解すること」。
このノートは気候の仕組みを扱います。どこが暑く、どこに雨が多いかは、緯度ごとに並ぶ気圧帯と風、海陸の配置、海流でほぼ説明できます。

0. 何を押さえるか

気温・降水量・風など、気候を形づくる要素を気候要素、その地域差を生み出す条件(緯度・高度・海陸分布・海流など)を気候因子と呼びます。
地球全体では、赤道付近で暖められた空気が上昇し、緯度ごとに気圧帯と恒常風が帯状に並びます。

気圧帯 おおよその位置 空気の動き 天気
赤道低圧帯(熱帯収束帯) 赤道付近 上昇気流 雨が多い
亜熱帯高圧帯 緯度 20〜30 度付近(回帰線の付近) 下降気流 雨が少ない(砂漠が多い)
亜寒帯低圧帯 緯度 60 度付近 上昇気流 雨が多い
極高圧帯 極付近 下降気流 雨が少ない

取り違えやすい分かれ目は次の 3 つ。

1. 気温と降水を決める要因

根拠: 学習指導要領 地理探究-A-(1)-ア-(ア)

同じ緯度でも、標高や海からの距離、大陸のどちら側にあるかで、気温と降水量は大きく変わります。

標高が高くなると、気温はおよそどのように変わるか?

100 m 高くなるごとに約 0.6℃ 下がる

この割合を気温の逓減率という(約 0.65℃ とする資料もある)。赤道付近でも、アンデス山脈の高地のように標高の高い所は一年中涼しい。

海から離れた大陸の内部が、海沿いに比べて気温の年較差(最暖月と最寒月の差)が大きいのはなぜか?

陸は海より暖まりやすく冷めやすいから

海の水は熱をため込むので、海沿いは夏涼しく冬暖かい(海洋性気候)。大陸内部は夏暑く冬寒い(大陸性気候)。

中緯度の大陸では、東岸と西岸のどちらのほうが気温の年較差が大きいか?

東岸

中緯度は偏西風が吹くので、西岸には海からの風が届いて温和になる。東岸は大陸を渡ってきた風や、冬の大陸からの季節風の影響で年較差が大きい。

湿った風が山地にぶつかると、風上側と風下側で降水量はどう違うか?

風上側で多く、風下側で少ない

風上側では空気が斜面を上って冷え、雨を降らせる。山を越えて下りる風は乾いて気温が上がる(フェーン現象)。

2. 気圧帯と恒常風

根拠: 学習指導要領 地理探究-A-(1)-ア-(ア)

気圧帯の間には、高圧帯から低圧帯へ向かって一年中ほぼ同じ向きに吹く恒常風が生じます。
地球の自転の影響で、風は北半球では進む向きの右へ、南半球では左へそれます。

亜熱帯高圧帯から赤道低圧帯へ向かって吹く恒常風を何というか? 北半球ではどの向きから吹くか?

貿易風。北半球では北東から吹く(北東貿易風)

南半球では南東貿易風になる。帆船の時代に、貿易の航海に利用されたことからの名。

亜熱帯高圧帯から亜寒帯低圧帯へ向かって、中緯度に吹く恒常風を何というか?

偏西風

西から東へ吹く。西ヨーロッパが高緯度のわりに温和なのは、偏西風が大西洋の暖かい空気を運んでくるから。

地中海性気候の地域で、夏に乾燥し冬に雨が多くなるのはなぜか?

夏は亜熱帯高圧帯に覆われ、冬は偏西風や前線(亜寒帯低圧帯側)の影響を受けるから

気圧帯が季節で南北に動くことで説明できる。大陸の西岸の緯度 30〜40 度付近に分布する。

サバナ気候の地域で、雨季と乾季がはっきり分かれるのはなぜか?

夏(高日季)は赤道低圧帯に入って雨が多く、冬(低日季)は亜熱帯高圧帯に入って乾燥するから

赤道低圧帯と亜熱帯高圧帯の間にあるため、気圧帯の季節移動の影響を受ける。

3. 季節風と局地風

根拠: 学習指導要領 地理探究-A-(1)-ア-(ア)

大陸と海洋の暖まり方の違いから、季節によって向きが逆になる風が吹きます。
地形の影響で、特定の地域に限って吹く局地風もあります。

季節風(モンスーン)は、夏と冬でそれぞれどちらからどちらへ吹くか?

夏は海から大陸へ、冬は大陸から海へ

夏は大陸が暖まって低圧に、冬は大陸が冷えて高圧になるため。夏の季節風は海の湿気を運び、雨季をもたらす。

日本の冬、日本海側に雪が多く、太平洋側が乾燥して晴れやすいのはなぜか?

北西の季節風が日本海で水蒸気を補給し、脊梁山脈にぶつかって日本海側に雪を降らせるから

山を越えた太平洋側には乾いた風が吹き下りる。風上と風下で降水が分かれる典型。

4. 海流

根拠: 学習指導要領 地理探究-A-(1)-ア-(ア)

海流は熱を低緯度から高緯度へ運び、沿岸の気候を変えます。
大洋では、低緯度から高緯度へ向かう暖流と、高緯度から低緯度へ向かう寒流が大きな環をつくります。

西ヨーロッパが、同じ緯度の北アメリカ東岸などに比べて冬も温和なのは、何という暖流と風のためか?

北大西洋海流と偏西風

暖流が温めた空気を偏西風が陸地へ運ぶ。北極圏に近いノルウェーの沿岸でも、冬に凍らない港がある。

南アメリカのアタカマ砂漠やアフリカ南西部のナミブ砂漠のように、寒流の沿岸に砂漠ができるのはなぜか?

寒流が大気の下層を冷やして大気が安定し、上昇気流が起きず雨が降りにくいから

このような砂漠を海岸砂漠という。アタカマ砂漠の沖にはペルー海流、ナミブ砂漠の沖にはベンゲラ海流が流れる。雨は少ないが霧は発生しやすい。

日本の近海で、南から北へ流れる暖流と、北から南へ流れる寒流の名は? 両者がぶつかる場所は何と呼ばれ、なぜ好漁場になるか?

暖流は黒潮(日本海流)、寒流は親潮(千島海流)。ぶつかる場所は潮目(潮境)

栄養の多い寒流と暖流が混じって、魚のえさになるプランクトンがよく育つから。三陸沖が代表。

このノートの 13 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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