みならいノート

地理探究 2027年度版

人口問題と人口移動

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

学習指導要領「地理探究」A (4) ア (ア) の「人口,都市・村落などに関わる諸事象」と、「人口,居住・都市問題の現状や要因,解決に向けた取組」。
このノートは、発展途上国の人口増加と先進国の少子高齢化という逆向きの人口問題と、国境を越える人の移動(移民・出稼ぎ・難民)を扱います。

0. 何を押さえるか

人口問題は、国の発展の段階によって向きが逆になります。

発展途上国 先進国
主な問題 人口の急増 少子化・高齢化、人口の減少
起きること 食料・雇用・住宅・教育の不足、都市への人口集中 働き手の不足、年金・医療の負担増、過疎
主な対策 家族計画、女性の教育 子育ての支援、外国人労働者の受け入れ

移民・難民の人数は年ごとに大きく動き、数え方によっても幅があるので、このノートでは数を答えにしません。

取り違えやすい分かれ目は次の 3 つ。

1. 発展途上国の人口問題

根拠: 学習指導要領 地理探究-A-(4)-ア-(ア)

多産少死の段階にある国では人口が急に増え、食料や仕事、住まいが追いつかなくなることがあります。

中国が 1979 年ごろから進めた、夫婦が持つ子どもを原則 1 人に制限する政策を何というか?

一人っ子政策

人口の増加は抑えられたが、急な高齢化や男女の数の偏りを招いた。2015 年に廃止が決まった。

発展途上国で出生率を下げるのに効果があるとされるのは、何を広めることか?

女性の教育と、家族計画(子どもの数や出産の時期を計画すること)

女性が教育を受けて働くようになると、結婚・出産が遅くなり、子どもの数が減る傾向がある。

1994 年のカイロでの国際会議で重視された、子どもを産むかどうか・いつ何人産むかを自分で決める権利と健康を何というか?

リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)

国が人口の数を目標に押し付けるのではなく、一人一人の選択を支える考え方に転換した。

2. 先進国の少子高齢化

根拠: 学習指導要領 地理探究-A-(4)-ア-(ア)

先進国では出生率が下がり、平均寿命が延びたことで、高齢者の割合が高まり、人口が減り始めた国もあります。

少子高齢化が進むと、社会ではどんな問題が起きるか?

働き手が減り、年金・医療・介護を支える負担が若い世代に重くなる

地方では若者が都市へ出ていくため、高齢化と人口減少がより早く進む。

フランスやスウェーデンが、いったん下がった出生率をある程度回復させたのは、どんな政策によるとされるか?

手厚い子育て支援(手当、保育の充実、育児休業、働き方への配慮)

子育てと仕事を両立しやすくしたことが効いたとされる。

3. 国際的な人口移動

根拠: 学習指導要領 地理探究-A-(4)-ア-(ア)

人は、より良い仕事や安全な暮らしを求めて国境を越えます。移動の流れは、送り出す側と受け入れる側の差で生まれます。

人口移動で、人を出身地から押し出す要因と、移動先へ引き寄せる要因を、それぞれ何というか?

プッシュ要因とプル要因

押し出す側は貧困・失業・紛争・災害など。引き寄せる側は高い賃金・仕事・安全・自由など。

中国から東南アジアなどへ移り住み、その土地に根づいた人々とその子孫を何というか?

華僑(現地の国籍を取った人は華人)

東南アジアの国々で商業や金融を担い、経済に大きな力を持つ。インド系の人々は印僑という。

1960 年代の西ドイツで、労働力不足を補うため多く受け入れられた外国人労働者は、主にどこの国の出身者か?

トルコ

イタリア・ユーゴスラビア・ギリシャなどからも来たが、最も多くなったのはトルコ出身者。ガストアルバイター(外国人労働者)と呼ばれた。当初は短期の滞在と考えられていたが、家族を呼び寄せて定住した人が多い。

アメリカ合衆国に住む、メキシコや中南アメリカなどから来たスペイン語を話す人々を何というか?

ヒスパニック

メキシコと接する南西部や、フロリダ州などに多い。農業やサービス業などを支えている。

ペルシア湾岸の産油国に、南アジアなどから多くの出稼ぎ労働者が集まるのはなぜか?

石油収入による建設やサービスの仕事が多く、自国より高い賃金が得られるから

国民の人口が少ない国では、外国から来た労働者が住民の多くを占めることもある。

日本で 1990 年に出入国管理法が改正されたあと、自動車などの工場で働くために増えたのは、主にどんな人々か?

ブラジルなど南アメリカに住む日系人

日系人とその家族に働ける在留資格が認められた。群馬県や静岡県・愛知県などの工業都市に多く住む。

4. 難民

根拠: 学習指導要領 地理探究-A-(4)-ア-(ア)

紛争や迫害から逃れるための移動は、自分で選んだ移動ではありません。国際社会で保護する仕組みがあります。

人種・宗教・政治的意見などを理由に迫害を受けるおそれがあり、国外へ逃れた人を何というか?

難民

1951 年の難民条約で定義された。迫害を受けるおそれのある国へ送り返してはならないとされる。

紛争などで住む場所を追われたが、国境を越えずに自国の中にとどまっている人を何というか?

国内避難民

国境を越えていないため難民条約の難民には当たらないが、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などが支援している。

このノートの 13 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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