みならいノート

地理探究 2027年度版

ロシアと周辺諸国

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

学習指導要領「地理探究」B (2) ア (ア) の「諸地域に見られる地域的特色や地球的課題などについて理解すること」。
このノートは、ロシアと旧ソ連の国々の地域的特色を、寒冷な自然と農業、資源と工業、1991 年のソ連解体後の変化の順に扱います。アラル海の縮小や永久凍土の融解は、この地域に現れた地球的課題の例です。
ソ連解体後の変化は、定まった事実(独立・体制の移行・地域の枠組み)までを扱い、いま進行中の紛争については扱いません。

0. 何を押さえるか

ロシアは国土の大半が高緯度の大陸内部にあり、南ほど暖かく乾燥するので、植生と農業が南北の帯に分かれます。

帯(北から) 気候 植生・土地利用
北極海沿岸 ツンドラ気候(ET) コケ類の草原、トナカイの遊牧
シベリア・ロシア北部 亜寒帯(Df・Dw) 針葉樹林(タイガ)、林業
ロシア西部の中緯度 亜寒帯湿潤(Df)の南部 混合林、酪農・じゃがいも・ライ麦
ロシア南部・ウクライナ・カザフスタン北部 ステップ気候(BS)に近い草原 黒土の小麦地帯
中央アジア 砂漠・ステップ(BW・BS) 遊牧、灌漑による綿花栽培

資源の生産量や輸出額の順位は年によって変わるので、このノートでは扱いません。

取り違えやすい分かれ目は次の 3 つ。

1. 寒冷な自然

根拠: 学習指導要領 地理探究-B-(2)-ア-(ア)

ユーラシア大陸の北部を占めるロシアは、海から遠く、冬の寒さが非常に厳しい地域です。
シベリアの大河は北極海へ向かって北へ流れ、地下には一年中凍ったままの土が広がります。

東シベリアの冬の気温が、北半球でもとくに低くなるのはなぜか?

海から遠い大陸の内部で、冬にシベリア高気圧が発達し、晴れて熱が奪われるから

晴れた夜に地面の熱が宇宙へ逃げる放射冷却が強く働く。冬の降水が少ない亜寒帯冬季少雨気候(Dw)になる。

永久凍土が広がるシベリアで、建物を高床にして地面から離すのはなぜか?

建物の熱で凍土が融けて、地盤が沈むのを防ぐため

永久凍土は一年中凍ったままの土の層。温暖化による融解が地球的課題になっている。

東シベリアのタイガで中心となる、冬に葉を落とす針葉樹は何か?

カラマツ

タイガは亜寒帯に広がる、少ない種類の針葉樹からなる森林。西側ではモミ・トウヒなど常緑の針葉樹が多い。林業の資源になっている。

オビ川・エニセイ川・レナ川で、春に大規模な洪水が起きやすいのはなぜか?

北へ流れる川なので、南の上流が先に融け、下流がまだ凍っていて水がせき止められるから

北極海に注ぐ川の特徴。南から北へ流れるので、融けた上流の水が凍った下流に行く手を阻まれてあふれる。

2. 農業

根拠: 学習指導要領 地理探究-B-(2)-ア-(ア)

寒冷なロシアで穀物がよく育つのは、南部のステップに広がる肥えた黒土の地帯です。
ソ連時代は農業も集団化されて国の計画で営まれ、解体後は農地の私有化や企業による大規模経営が進みました。

ウクライナからロシア南部、カザフスタン北部にかけての黒土地帯は、主に何の大産地になっているか?

小麦

黒土はチェルノーゼムと呼ばれ、ステップの草が枯れて積もった腐植が、乾燥のため分解されずに残ってできた。世界有数の小麦地帯。

ソ連時代の農業で、農民の集団農場と国営農場をそれぞれ何と呼んだか?

集団農場=コルホーズ、国営農場=ソフホーズ

土地や農具を集団・国のものにし、計画に従って生産した。ソ連解体後に解体・改組された。

中央アジアのアラル海が大きく縮小したのはなぜか?

流れ込む川の水を、綿花栽培などの灌漑のために大量に取ったから

アムダリア川・シルダリア川から取水した。湖の縮小で漁業が衰え、干上がった湖底の塩が風で飛ぶ被害も起きた。

3. 資源と工業

根拠: 学習指導要領 地理探究-B-(2)-ア-(ア)

ロシアは原油・天然ガス・石炭・金属資源に恵まれ、ソ連時代には資源と工場を計画的に結び付けた工業地域がつくられました。
カスピ海の周辺でも、アゼルバイジャンやカザフスタンが原油・天然ガスを産出します。

ロシアの輸出の中心を占め、パイプラインでヨーロッパなどへ送られてきた資源は何か?

原油・天然ガス

西シベリアなどで産出する。輸出が燃料資源に偏るので、国際価格の上下が経済を大きく左右する。

ソ連が計画経済のもとで、原料・燃料の産地と工場を結び付けてつくった工業地域の形を何というか?

コンビナート

関連する工場を計画的に配置し、原料から製品までを地域内で生産することをめざした。

シベリア鉄道の北側を並行して、バイカル湖の北から太平洋岸へ延びる鉄道は何か?

バム鉄道(第二シベリア鉄道)

シベリア鉄道はモスクワと日本海に面したウラジオストクを結ぶ大動脈。バム鉄道はシベリア東部の資源の開発のために建設された。

4. ソ連解体後の変化

根拠: 学習指導要領 地理探究-B-(2)-ア-(ア)

1991 年にソ連が解体し、15 の共和国がそれぞれ独立国になりました。
計画経済から市場経済への移行、旧ソ連の国々の新しい結び付き、EU へ向かう国と、国ごとに異なる道を進みました。

ソビエト連邦が解体し、構成していた共和国が独立したのは何年か?

1991 年

15 の共和国が独立した。最大の共和国だったロシア連邦がソ連の国際的な地位を引き継いだ。

ソ連解体の際に、旧ソ連の多くの国が加わってつくった緩やかな協力の枠組みを何というか?

独立国家共同体(CIS)

国家の統合ではなく、独立した国どうしの協力の枠組み。加盟の状況はその後変わっている。

ソ連から独立したあと 2004 年に EU と NATO に加盟した、バルト海沿岸の 3 か国はどこか?

エストニア・ラトビア・リトアニア(バルト 3 国)

ソ連に併合される前に独立国だった歴史をもち、解体後は西ヨーロッパとの結び付きを強めた。

ソ連解体後のロシアで、国営企業の民営化などを通じて進められた経済体制の転換は何から何への移行か?

計画経済から市場経済への移行

1990 年代には物価の急上昇や生産の落ち込みなど、大きな混乱が起きた。

北海道の北東にある北方領土の 4 つの島のうち、面積が最も大きい島はどれか?

択捉島

北方領土は択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島からなる。北方領土は日本固有の領土であり、ロシアが不法に占拠している。日本政府は返還を求めている。

このノートの 15 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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