地震の観測と規模
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
根拠は高等学校学習指導要領(平成30年告示)「地学」の内容 (2) ア (ア) ㋑「地震と地殻変動」。
プレート境界の地震活動を扱う小項目で、その地震をどう測り、どう表すかを扱う。
0. どういう論点か
地震の「大きさ」の表し方が 2 通りあり、混ぜると必ず落とします。
| 何を表すか | 1 つの地震でいくつ決まるか | |
|---|---|---|
| マグニチュード(M) | 地震そのものの規模 | 1 つ |
| 震度 | その場所の揺れの強さ | 場所ごとに違う |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- M が 1 大きいとエネルギーは約 32 倍、2 大きいと 1000 倍
- 震度は 0〜7 の 10 階級(5 と 6 が弱・強に分かれる)
- 断層の型は、その場所にかかる力の向きで決まる(押されれば逆断層、引かれれば正断層)
1. マグニチュードと震度
根拠: 学習指導要領 地学-(2)-ア-(ア)-㋑
マグニチュードと震度の違いは?
マグニチュードは地震そのものの規模(1 つの地震に 1 つ)、震度は観測点での揺れの強さ(場所ごと)
同じ地震でも、遠い場所の震度は小さい。
マグニチュードが 1 大きくなると、エネルギーは何倍になる?
約 32 倍
2 大きくなると約 1000 倍。
マグニチュードとエネルギー E の関係式は?
log E = 1.5 M + 4.8(E の単位は J)
係数 1.5 が「1 増えて約 32 倍」を生む。
気象庁の震度は何階級?
10 階級(0・1・2・3・4・5 弱・5 強・6 弱・6 強・7)
震度計で自動的に決められる。
巨大地震の規模を表すのに使われる、断層のずれから求めるマグニチュードは?
モーメントマグニチュード(Mw)
大きな地震では従来の M が飽和してしまうため。
同じマグニチュードでも、震源が浅いと震度はどうなる?
大きくなる(被害も大きくなりやすい)
震源が深いと、地表に届くまでに揺れが弱まる。
2. 震源の決定と初期微動
根拠: 学習指導要領 地学-(2)-ア-(ア)-㋑
震源と震央の違いは?
震源は地下で地震が発生した点、震央はその真上の地表の点
震央距離は地表で測った距離。
初期微動(P 波が届いてから S 波が届くまで)が長いと、震源はどうなる?
遠い
初期微動継続時間は震源距離に比例する(大森公式)。
1 地点の観測で震源が決まらないのはなぜ?何地点必要?
距離しか分からず方向が決まらないから。最低 3 地点
3 つの円の交点として震央が決まる。
緊急地震速報は、何の性質を利用している?
P 波が S 波より速いこと(先に届く P 波で S 波の到達を予測する)
震源が近いと間に合わないという限界がある。
3. 断層と発震機構
根拠: 学習指導要領 地学-(2)-ア-(ア)-㋑
地震はどのように発生する?
岩石がひずみに耐えられなくなって断層としてずれ、蓄えられていた弾性エネルギーが解放される
これを弾性反発説という。
正断層・逆断層・横ずれ断層は、それぞれどんな力で生じる?
正断層は引っぱり、逆断層は押し(圧縮)、横ずれ断層は水平方向のずれの力
力の向きが断層の型を決める。
日本列島の内陸で逆断層型の地震が多いのはなぜ?
プレートの沈み込みで東西に押される力がかかっているから
圧縮の場では逆断層が生じる。
海嶺付近で正断層型の地震が多いのはなぜ?
プレートが左右に引き離されている(発散境界)から
引っぱりの場では正断層が生じる。
地震の観測から断層の動きの向きを求めることを何という?
発震機構(メカニズム)解
初動の押し・引きの分布から断層面と動きが決まる。
余震とは何か。本震とどう違う?
本震の後、その周辺で続いて起こる小さな地震
本震でずれ残った部分や、応力が変化した周囲で起こる。