古生代
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
根拠は高等学校学習指導要領(平成30年告示)「地学」の内容 (2) ア (イ) ㋒「地球環境の変遷」。
大気・海洋・大陸・古生物の変遷を総合的に理解する小項目のうち、古生代(約 5.4 億〜2.5 億年前)を扱う。
0. どういう論点か
古生代は「海の中での爆発的な多様化 → 陸への進出 → 超大陸の完成と史上最大の絶滅」
という筋で並びます。紀の順と、その紀の代表的な出来事を対で覚えます。
| 紀 | 出来事 |
|---|---|
| カンブリア紀 | カンブリア爆発(硬い殻をもつ動物の多様化)、三葉虫 |
| オルドビス紀 | 海の無脊椎動物が繁栄、末に絶滅 |
| シルル紀 | 植物の上陸、オゾン層の完成 |
| デボン紀 | 魚類の時代、両生類の出現、シダ植物の森 |
| 石炭紀 | 大森林(→ 石炭)、酸素の増加、昆虫の巨大化 |
| ペルム紀 | 超大陸パンゲアの完成、末に史上最大の大量絶滅 |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- 上陸は植物のほうが先(シルル紀)、脊椎動物(両生類)はデボン紀
- 石炭は石炭紀の植物が埋もれたもの(分解されずに残った)
- 史上最大の絶滅は古生代末(ペルム紀末)。恐竜が滅んだ白亜紀末ではない
1. カンブリア紀からシルル紀
根拠: 学習指導要領 地学-(2)-ア-(イ)-㋒
カンブリア爆発とは?
カンブリア紀初期に、硬い殻や骨をもつ多様な動物が短期間に出現したこと
現在の動物のほとんどの門がこの時期にそろう。
カンブリア紀の代表的な化石を 2 つ挙げると?
三葉虫とアノマロカリス
カナダのバージェス動物群、中国の澄江動物群が有名。
硬い殻をもつ動物が現れたことは、何を可能にした?
化石として残りやすくなり、また捕食と防御という関係が発達した
生態系が複雑になった。
オルドビス紀の海で栄えた生物は?
三葉虫・筆石(グラプトライト)・オウムガイ類・サンゴ
魚類(あごのない魚)も現れた。
植物が陸上に進出したのはいつ?可能になった理由は?
シルル紀。オゾン層ができて紫外線がさえぎられたから
クックソニアなど小さな陸上植物が最初。
陸上に出た植物が必要とした仕組みは?
体を支える組織と、水を運ぶ維管束、乾燥を防ぐ表面
水の中と違って、体を支え水分を保たなければならない。
2. デボン紀と石炭紀
根拠: 学習指導要領 地学-(2)-ア-(イ)-㋒
デボン紀は何の時代と呼ばれる?
魚類の時代
あごをもつ魚が多様化し、サメの仲間も現れた。
脊椎動物が上陸したのはいつ?何が最初?
デボン紀後期。両生類(魚類から進化)
ひれが四肢に変わった。
石炭紀に大森林が広がったのは、どんな植物?
シダ植物(ロボク・リンボク・フウインボクなどの木生シダ)
高さ数十 m の森になった。
石炭紀の植物が石炭になったのはなぜ?
倒れた植物を分解する生物が十分いない湿地で、埋もれて炭化したから
大量の炭素が地下に固定された。
石炭紀に大気の酸素濃度が高かったことは、何から推定される?
巨大な昆虫(翼開長 70 cm のトンボなど)の化石
酸素が多いと気管呼吸でも大きな体を維持できる。
石炭紀に大量の炭素が地下に固定されたことで、気候はどうなった?
大気の二酸化炭素が減り、寒冷化した(氷河が広がった)
ゴンドワナ大陸に氷河の跡が残る。
3. ペルム紀と大量絶滅
根拠: 学習指導要領 地学-(2)-ア-(イ)-㋒
超大陸パンゲアが完成したのはいつ?
古生代の終わり(ペルム紀)
すべての大陸が 1 つに集まった。
超大陸ができると、気候にどんな影響が出る?
内陸が乾燥し、季節の寒暖の差が大きくなる
海岸から遠いため雨が届かない。
古生代末の大量絶滅はどれくらいの規模?
海生生物の 9 割以上の種が絶滅した、史上最大の絶滅
三葉虫・フズリナ・四放サンゴが姿を消した。
古生代末の絶滅の原因として考えられていることは?
大規模な火山活動(シベリアの洪水玄武岩)による気候変動と海洋の酸素不足
超大陸の形成も環境の悪化に関わったとされる。
古生代の示準化石を 3 つ挙げると?
三葉虫・フズリナ(紡錘虫)・クサリサンゴ(四放サンゴ)
いずれも古生代末までに絶滅した。
フズリナはどんな生物?何を教える?
大形の有孔虫(原生生物)。石炭紀〜ペルム紀の示準化石で、暖かい浅い海を示す
石灰岩をつくる。
古生代の地層が日本で見られるのは、どんな岩石として?
石灰岩やチャート(付加体に取り込まれたもの)
秋吉台の石灰岩はペルム紀のサンゴ礁起源。