みならいノート

地学 2027年度版

マグマの発生

みならいノートで覚える(無料)

このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

根拠は高等学校学習指導要領(平成30年告示)「地学」の内容 (2) ア (ア) ㋒「火成活動」。
告示は「島弧-海溝系における火成活動の特徴を,マグマの発生と分化及び火成岩の形成と
関連付けて理解すること」を求めている。

0. どういう論点か

この単元でいちばん大事な論点です。 「熱くなったから溶ける」だけでは、
火山がなぜ特定の場所にあるのかを説明できません。溶ける理由は 3 通りあります。

溶け方 起こる場所 仕組み
圧力が下がる(減圧融解) 海嶺・ホットスポット 上昇すると融点が下がる
水が加わる 沈み込み帯(島弧) 水が融点を下げる
温度が上がる 下部地殻 上がってきたマグマに熱せられる

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. 部分溶融

根拠: 学習指導要領 地学-(2)-ア-(ア)-㋒

マグマとは何?

岩石が溶けた高温の流体(溶けた液体と、溶け残りの結晶・ガスを含む)

地表に出れば溶岩、地下で固まれば深成岩になる。

部分溶融とは?

岩石の一部だけが溶けること

鉱物によって融点が違うので、低いものから溶ける。

かんらん岩が部分溶融すると、どんな組成のマグマができる?

玄武岩質マグマ(もとの岩石より SiO₂ に富む)

溶けやすい成分から溶けるため。

マグマがまわりの岩石より上昇するのはなぜ?

溶けると密度が小さくなるから(浮力が働く)

割れ目を伝って上昇し、マグマだまりをつくる。

マグマだまりとは?

地殻の中でマグマが一時的にたまっている場所

ここで冷える間に成分が変わる(→ マグマの分化と火成岩)。

2. 圧力と水が融点を変える

根拠: 学習指導要領 地学-(2)-ア-(ア)-㋒

圧力が高くなると、岩石の融点はどうなる?

高くなる

だから深部の高温でも溶けずにいられる。

マントル物質が上昇すると溶けるのはなぜ?

圧力が下がって融点が下がり、温度が融点を上まわるから(減圧融解)

温度はほぼそのままでも溶ける。

海嶺でマグマができる仕組みは?

プレートが左右に離れ、その隙間を埋めるようにマントルが上昇して減圧融解する

玄武岩質マグマが大量にできる。

水が加わると、岩石の融点はどうなる?

下がる

同じ温度でも溶けるようになる。

沈み込み帯で水はどこから来る?

沈み込む海洋プレートが含んでいた水(含水鉱物として運ばれた水)

深くなると圧力・温度が上がり、水が放出される。

沈み込み帯のマグマ発生を順に説明すると?

①プレートから水が放出される ②上にあるマントルの融点が下がる ③部分溶融してマグマができる

だから海溝からある距離だけ離れたところで火山ができる。

3. マグマの性質を決めるもの

根拠: 学習指導要領 地学-(2)-ア-(ア)-㋒

マグマのねばりけ(粘性)は、何で大きく変わる?

SiO₂(二酸化ケイ素)の量と温度

SiO₂ が多く温度が低いほどねばりけが大きい。

玄武岩質マグマと流紋岩質マグマでは、温度と粘性がどう違う?

玄武岩質は高温(約 1200 ℃)で流れやすく、流紋岩質は低温(約 900 ℃)でねばい

SiO₂ の量が 50 % 前後と 70 % 前後で違う。

マグマに含まれる揮発性成分(火山ガス)の主成分は?

水蒸気(次に二酸化炭素、二酸化硫黄)

圧力が下がると発泡し、噴火の原動力になる。

ねばりけの大きいマグマで爆発的な噴火が起こりやすいのはなぜ?

ガスが抜けにくく、圧力がたまってから一気に放出されるから

流れやすいマグマではガスが静かに抜ける。

大陸地殻の下でマグマができるとき、地殻の岩石が溶けて混ざることがある。何が起こる?

マグマの SiO₂ が増え、より流紋岩質(ねばい)になる

大陸の火山で爆発的な噴火が多い理由のひとつ。

このノートの 16 問を、暗記カードで復習できます

みならいノートで覚える(無料)

答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

前 地殻変動と活断層
マグマの分化と火成岩 次

このノートは無償で公開しています。当方は内容の正確性・完全性・最新性を保証しません。学習にあたっては、法令の原文・公式の出題範囲その他の一次資料を必ずご確認ください。試験への合格その他の効果を保証するものでもありません。

本文の転載・再配布はお断りしています(利用規約)。手元に置いて使いたい方は、ストアから Markdown ファイルとして入手できます。