みならいノート

化学 2027年度版

塩の加水分解と緩衝液

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

根拠は高等学校学習指導要領(平成30年告示)「化学」の内容 (2) ア (イ) ㋒「電離平衡」。
内容の取扱いは「塩の加水分解や緩衝液にも触れること」を求めている。

0. どういう論点か

塩を溶かした水が中性とは限りません。 弱いほうの相手が水から H⁺ や OH⁻ を奪い返すからです。

塩のもと 例 液性
強酸 + 強塩基 NaCl 中性
弱酸 + 強塩基 CH₃COONa 塩基性
強酸 + 弱塩基 NH₄Cl 酸性

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. 塩の加水分解

根拠: 学習指導要領 化学-(2)-ア-(イ)-㋒

塩の加水分解とは?

塩を構成するイオンが水と反応して、H⁺ や OH⁻ を生じる現象

弱酸や弱塩基からできた塩で起こる。

酢酸ナトリウム水溶液が塩基性を示すのはなぜ?

CH₃COO⁻ が水から H⁺ を奪い、OH⁻ が残るから

CH₃COO⁻ + H₂O ⇄ CH₃COOH + OH⁻

塩化アンモニウム水溶液が酸性を示すのはなぜ?

NH₄⁺ が水に H⁺ を渡すから

NH₄⁺ + H₂O ⇄ NH₃ + H₃O⁺

塩化ナトリウム水溶液が中性なのはなぜ?

Na⁺ も Cl⁻ も水と反応しないから

強酸と強塩基からできた塩は加水分解しない。

炭酸水素ナトリウム水溶液の液性は?

弱い塩基性

炭酸(弱酸)と水酸化ナトリウム(強塩基)からできた塩。

塩の液性を判断する手順は?

もとの酸と塩基のどちらが弱いかを見て、弱いほうの性質をとる

両方強ければ中性。

2. 緩衝液

根拠: 学習指導要領 化学-(2)-ア-(イ)-㋒

酸を入れれば吸い取る相手がいて、塩基を入れても吸い取る相手がいる——
両方をあらかじめ混ぜてあるのが緩衝液です。

緩衝液とは?

少量の酸や塩基を加えても pH がほとんど変化しない溶液

弱酸とその塩、または弱塩基とその塩の混合物。

代表的な緩衝液の組合せを 2 つ挙げると?

酢酸と酢酸ナトリウム、アンモニアと塩化アンモニウム

弱いほうと、その塩を混ぜる。

酢酸と酢酸ナトリウムの緩衝液に酸を加えると、何が起こる?

CH₃COO⁻ が H⁺ を受け取って CH₃COOH になる

加えた H⁺ が消費されるので、pH はほとんど動かない。

同じ緩衝液に塩基を加えると、何が起こる?

CH₃COOH が OH⁻ に H⁺ を渡して水になる

加えた OH⁻ が消費される。

緩衝液の pH は何で決まる?

弱酸の電離定数と、「酸とその塩の濃度の比」

[H⁺] = K_a × ([酸] / [塩])。薄めても比が変わらないので pH はほぼ一定。

緩衝液を水で薄めると pH はどうなる?

ほとんど変わらない

酸と塩の濃度が同じ割合で小さくなり、比が変わらないため。

血液の pH がほぼ一定に保たれているのは、どんな仕組みによるか?

炭酸と炭酸水素イオンによる緩衝作用

pH 7.4 前後に保たれている。

3. 溶解度積

根拠: 学習指導要領 化学-(2)-ア-(イ)-㋒

溶解度積 K_sp とは?

難溶性の塩が飽和しているときの、イオン濃度の積

AgCl なら K_sp = [Ag⁺][Cl⁻]。

塩化銀の飽和水溶液に塩化ナトリウムを加えると、何が起こる?

塩化銀の沈殿が生じる(共通イオン効果)

[Cl⁻] が増えて積が K_sp を超えるため。

イオン濃度の積が溶解度積より小さいとき、沈殿は生じる?

生じない(まだ溶けられる)

超えたときに沈殿が生じる。

このノートの 16 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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