日本の地形
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
学習指導要領 地理的分野 C「日本の様々な地域」(2)「日本の地域的特色と地域区分」ア (ア)「日本の自然環境に関する特色」。
0. どういう論点か
日本列島は、地球の表面をおおう板(プレート)が押し合う場所の上にあります。
押し合う力で土地が持ち上がり続けているので、国土は山がちで、平地は少なく、川は短く急になります。
山から一気に下る川が土砂を運び、山のふもとや河口に積もらせたのが、人が住む数少ない平地です。
この「山が高く・海が近い」形が、平地の使い方・海岸の形・まわりの海の豊かさまでを決めています。
| 取り違えやすい組 | 一方 | もう一方 |
|---|---|---|
| 川がつくる平地 | 扇状地=山から平地に出るところ・粒が粗い・果樹園 | 三角州=河口・粒が細かい・水田や市街地 |
| 太平洋側の海流 | 黒潮(日本海流)=暖流・北へ | 親潮(千島海流)=寒流・南へ |
| 日本海側の海流 | 対馬海流=暖流 | リマン海流=寒流 |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- 扇状地は水はけがよいので果樹園、三角州は水が得やすいので水田(逆にしない)
- 黒潮と対馬海流が暖流、親潮とリマン海流が寒流(「親潮」の名前から暖かさを想像しない)
- 日本アルプスはフォッサマグナの西側に並ぶ 3 つの山脈
1. 山がちな国土
根拠: 学習指導要領 地-C-(2)-ア-(ア)
世界には、高くけわしい山脈が帯のように連なる地域が 2 つあります。日本はそのうち太平洋を取り巻くほうに入ります。
日本列島が属している造山帯は?
環太平洋造山帯
太平洋を取り巻くように連なる。もう一つはヨーロッパからアジアに延びるアルプス・ヒマラヤ造山帯。
日本の国土のうち、山地(丘陵をふくむ)が占めるおよその割合は?
約 4 分の 3
平地は残りの約 4 分の 1 しかなく、人口や都市はその平地に集まる。
本州の中央部を南北に横切る、大きな溝のような地形を何という?
フォッサマグナ
西の縁は糸魚川-静岡構造線。これを境に、東では山地がほぼ南北に、西では東西に並ぶ。
フォッサマグナの西側に連なる「日本アルプス」とは、どの 3 つの山脈か?
飛騨山脈・木曽山脈・赤石山脈
それぞれ北アルプス・中央アルプス・南アルプスとも呼ぶ。3000 m 級の山々が並び「日本の屋根」といわれる。
2. 川と平地
根拠: 学習指導要領 地-C-(2)-ア-(ア)
大陸を流れる川と比べたときの、日本の川の特徴は?
長さが短く、流れが急である
山地が海の近くまで迫っているため。雨がすぐに海へ流れ出るので、洪水も起きやすい。
日本の川の水の量(流量)には、季節によってどんな特徴がある?
季節による差が大きい
梅雨や台風の大雨、春の雪どけで一気に増え、雨の少ない時期には大きく減る。
川が山地から平地に出るところに、土砂が積もってできた扇形の地形を何という?
扇状地
流れが急にゆるやかになる場所なので、粒の大きい砂や石が積もる。
扇状地の中央部が、水田よりも果樹園に使われてきたのはなぜか?
粒の粗い土砂でできていて水はけがよく、水田に向かないから
水が地下にしみこみやすい。ぶどうやももの果樹園が広がる(甲府盆地など)。
川が海や湖に流れこむ河口付近に、細かい土砂が積もってできた低く平らな地形を何という?
三角州
水が得やすく、水田や市街地に使われる(広島市の中心部など)。扇状地とは積もる場所と粒の大きさが逆。
3. 海岸とまわりの海
根拠: 学習指導要領 地-C-(2)-ア-(ア)
日本は四方を海に囲まれた島国です。海岸線が長く、国土の広さに比べて、まわりの海の広がりがとても大きい国です。
陸で他の国と接しているかという点で、島国である日本の国境にはどんな特色がある?
陸で接する国がなく、国境はすべて海の上にある
そのため国土のまわりの海(領海や排他的経済水域)の広がりが、国の広がりとして大きな意味をもつ。
山地が海に沈みこみ、谷に海水が入りこんでできた、岬と入り江が複雑に入り組む海岸を何という?
リアス海岸
湾の中は波がおだやかで、よい港や養殖に向く(三陸海岸・志摩半島・若狭湾など)。一方で津波が湾の奥で高くなりやすい。
日本の太平洋側を流れる暖流と寒流は、それぞれ何か?
暖流=黒潮(日本海流)、寒流=親潮(千島海流)
黒潮は南から北へ、親潮は北から南へ流れる。
日本海を流れる暖流と寒流は、それぞれ何か?
暖流=対馬海流、寒流=リマン海流
対馬海流は日本列島に沿って北へ、リマン海流は大陸側を南へ流れる。
暖流と寒流がぶつかる場所を何という?そこはなぜよい漁場になるのか?
潮目(潮境)
魚のえさになるプランクトンが多く集まり、暖流・寒流両方の魚が集まるため。三陸海岸の沖が代表例。
海岸から続く、深さおよそ 200 m までの傾きがゆるやかな海底を何という?
大陸棚
日光が届きやすく魚が多い、よい漁場になる。日本の近くでは東シナ海に広く広がっている。