北アメリカ州
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
学習指導要領 地理的分野 B 世界の様々な地域 (2) 世界の諸地域 ア (イ) ④『北アメリカ』(地球的課題は同じ ア の (ア))。
0. どういう論点か
アメリカ合衆国の中央部には、西のロッキー山脈と東のアパラチア山脈にはさまれた、広く平らな土地が広がります。
この広い土地を、大型の機械で、少ない人手で、大量に耕すのが北アメリカの農業の特色です。
場所ごとの気候や土に合う作物を選ぶので、地域ごとに作物がはっきり分かれます(適地適作)。
工業も「大量に生産する」ことで発展しました。そして大量に生産されたものを、自動車で出かけ、
大きな店でまとめて買う大量消費の暮らしが広がりました。この暮らし方が多くの資源とエネルギーを使い、
環境への負担になっているのが、北アメリカの地球的課題です。
| 取り違えやすい組 | 見分け方 |
|---|---|
| 適地適作 / 企業的農業 | 「何を」育てるかの決め方(土地に合う作物) / 「どう」育てるか(大型機械・大規模経営) |
| 五大湖周辺 / サンベルト | 早くから発展した鉄鋼・自動車の地域 / 北緯 37 度より南の、あとから発展した先端技術産業の地域 |
| シリコンバレー / サンベルト | サンフランシスコ郊外の ICT 企業の集まる一地域 / 南部一帯を指す広い呼び名 |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- サンベルトは北緯 37 度より南(北ではない)
- ヒスパニックはスペイン語を話す人々(ポルトガル語ではない)
- 適地適作は作物の選び方、企業的農業は経営のしかた
1. 自然環境
根拠: 学習指導要領 地-B-(2)-ア-(イ)-④
北アメリカ大陸の西部を南北に連なる、高く険しい山脈は?
ロッキー山脈
東部には、なだらかなアパラチア山脈がある。
アメリカ合衆国の中央部を南へ流れ、メキシコ湾に注ぐ大河は?
ミシシッピ川
流域の広い平野が、世界有数の農業地帯になっている。
夏から秋にかけて、メキシコ湾岸やカリブ海の沿岸をおそう強い熱帯低気圧を何という?
ハリケーン
日本の台風と同じ種類の熱帯低気圧で、呼び名が違う。
2. 人々の生活と文化
根拠: 学習指導要領 地-B-(2)-ア-(イ)-④
アメリカ合衆国は、先住民の土地に、ヨーロッパやアフリカ、中南アメリカ、アジアから人々が移り住んでできた国です。
メキシコや中央アメリカ、カリブ海の国々からアメリカ合衆国に移り住んだ、スペイン語を話す人々を何という?
ヒスパニック
南西部のメキシコに近い州に多く、農業や建設業などで働く人も多い。
ヨーロッパの人々が移り住む前から、北アメリカで暮らしていた先住民を何という?
ネイティブアメリカン
移民が土地を広げるにつれ、住む土地を奪われていった。
アメリカ合衆国の南部にアフリカ系の人々が多いのは、祖先がどのように連れてこられたからか?
奴隷として、綿花などの農園で働かせるために連れてこられたから
奴隷制度は 19 世紀に廃止されたが、差別をなくす運動はその後も続いた。
3. 産業(農業・鉱工業)
根拠: 学習指導要領 地-B-(2)-ア-(イ)-④
地域の気候や土の性質に合った作物を選んで栽培することを何という?
適地適作
北部では酪農、中部ではとうもろこしや大豆、南部では綿花、というように作物が帯状に分かれる。
大型の機械を使い、少ない人手で広い農地を経営して、大量に生産する農業を何という?
企業的農業
生産した穀物は、世界に向けて大量に輸出されている。
穀物の買い付け・運搬・販売や種子の開発などを世界規模で行い、穀物の取引に大きな影響力を持つ巨大企業を何という?
穀物メジャー
アメリカの穀物が世界の食料の価格を左右する理由の一つ。
五大湖の周辺で、自動車工業の中心として発展した都市は?
デトロイト
五大湖周辺は、近くで取れる鉄鉱石や石炭と水運を生かし、鉄鋼業から発展した。
アメリカ合衆国のうち、北緯 37 度より南の、先端技術産業などが発展した温暖な地域を何という?
サンベルト
土地が安く労働力も得やすいことから、20 世紀の後半に工業の中心が北東部から移ってきた。
サンフランシスコの郊外にある、ICT(情報通信技術)関連の企業が数多く集まる地域は?
シリコンバレー
半導体の材料のシリコンから名付けられた。
4. 他地域との結び付き
根拠: 学習指導要領 地-B-(2)-ア-(イ)-④
アメリカ合衆国・カナダ・メキシコの 3 か国は貿易協定(2020 年から USMCA)を結び、
部品や製品が国境をこえて行き来しています。メキシコにはアメリカ向けの工場が多く建てられています。
国際連合の本部があり、世界の金融や商業の中心の一つになっているアメリカ合衆国の都市は?
ニューヨーク
首都はワシントン D.C. で、ニューヨークではない。
5. 地球的課題 — 大量生産・大量消費と環境
根拠: 学習指導要領 地-B-(2)-ア-(ア)、地-B-(2)-ア-(イ)-④
広い土地を大型機械で耕す農業と、自動車を前提にした暮らしという北アメリカの地域的特色が、
資源やエネルギーの使いすぎという形で課題を生んでいます。
アメリカ合衆国で、一人あたりのエネルギーの消費が多いのは、どのような暮らし方が広がっているからか?
自動車で移動し、郊外の大型店でまとめ買いをする、大量消費の暮らし
大量に作り、大量に使い、大量に捨てる暮らしは、資源の消費やごみの増加にもつながる。
石油や石炭などの化石燃料を大量に使うことで排出が増え、地球温暖化の原因とされる気体は?
二酸化炭素
温室効果ガスの代表。北アメリカでは、再生可能エネルギーへの切り替えも進められている。
グレートプレーンズなどで見られる、くみ上げた地下水を回転するスプリンクラーでまき、円形の農地をつくるかんがいの方式は?
センターピボット方式
雨の少ない土地でも大規模な農業ができる一方で、地下水を使いすぎて減ってしまうことが心配されている。