化学変化と化学反応式
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
学習指導要領 第 1 分野 (4) 化学変化と原子・分子 ア (イ)「化学変化」㋐。
0. どういう論点か
分解が「分かれる」変化なら、こちらは結び付く変化です。
2 種類以上の物質が結び付いて、まったく別の 1 つの物質になります。
そのようすを式で書いたものが化学反応式で、書き方の原則はひとつだけです——
矢印の左右で、原子の種類と数を同じにする。
原子は無くならず新しくもできない(→ 原子と分子)ので、当然そうなります。
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- 化学式そのものを書き変えて数を合わせない(H₂O を H₂O₂ にしてはいけない)
- 合わせるのは化学式の前に付ける係数(1 は書かない)
- 結び付いてできた物質は、もとの物質の性質をもたない
1. 結び付く化学変化
根拠: 学習指導要領 1-(4)-イ-㋐
2 種類以上の物質が結び付いて別の物質ができる化学変化を何という?
化合(結び付く反応)
できた物質は化合物になる。
鉄と硫黄を混ぜて加熱すると、何ができるか?
硫化鉄
黒色の物質で、鉄とも硫黄とも違う性質をもつ。
加熱前の鉄と硫黄の混合物と、加熱後の硫化鉄は、どう見分けるか?
磁石に付くか / 塩酸を加えたときのにおい
加熱前=磁石に付く・においのない水素が発生
加熱後=磁石に付かない・卵の腐ったようなにおいの硫化水素が発生
鉄と硫黄の反応で、加熱をとちゅうでやめても反応が進むのはなぜか?
反応そのものが熱を出すから(発熱反応)
その熱で隣が反応し、次々に広がっていく。
2. 化学反応式の書き方
根拠: 学習指導要領 1-(4)-イ-㋐
化学反応式とは何か?
化学変化を化学式で表した式
左に反応前の物質、矢印をはさんで右に反応後の物質を書く。
化学反応式で必ず守らなければならない決まりは?
矢印の左右で、原子の種類と数が等しいこと
原子は化学変化で無くならず、新しくもできないため。
数を合わせるとき、何を変えてよく、何を変えてはいけないか?
変えてよい=化学式の前に付ける係数
変えてはいけない=化学式そのもの
H₂O を H₂O₂ に書き変えると、水ではない別の物質になってしまう。
水の電気分解を化学反応式で書くと?
2H₂O → 2H₂ + O₂
左右とも H が 4 個、O が 2 個。
係数の比 2 : 2 : 1 が、発生する体積の比とも対応している。
炭素が燃えて二酸化炭素ができる反応を化学反応式で書くと?
C + O₂ → CO₂
左右とも C が 1 個、O が 2 個。係数はどれも 1 なので書かない。
銅と酸素が結び付いて酸化銅ができる反応を化学反応式で書くと?
2Cu + O₂ → 2CuO
Cu を 2 個にしないと、右辺の O が 2 個になるのに左辺と合わない。
鉄と硫黄から硫化鉄ができる反応を化学反応式で書くと?
Fe + S → FeS
鉄も硫黄も分子をつくらないので、そのまま元素記号で書く。
水素が燃えて水ができる反応を化学反応式で書くと?
2H₂ + O₂ → 2H₂O
O の数を合わせるために、水の係数を 2 にする。
すると H が右に 4 個になるので、左の水素も 2 にする。