比例
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
学習指導要領 第 1 学年 C 関数 (1) 比例,反比例 ア (イ)「比例,反比例について理解すること」、
(ウ)「座標の意味を理解すること」、(エ)「比例,反比例を表,式,グラフなどに表すこと」。
0. 何を押さえるか
が の関数で、( は 0 でない定数)と表されるとき、「 は に比例する」といい、 を比例定数といいます。
小学校の比例と違い、中学では も も負の数をとってよいことになります。
| 見方 | 比例の特徴 |
|---|---|
| 式 | |
| 表 | が 2 倍、3 倍…になると、 も 2 倍、3 倍…になる。 はいつも |
| グラフ | 原点を通る直線。 なら右上がり、 なら右下がり |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- 比例定数が負でも比例( も比例。「 が増えると も増える」ことが比例なのではない)
- 座標 は 座標が先、 座標が後
- 比例のグラフは必ず原点を通る(原点を通らない直線は比例のグラフではない)
1. 比例の意味
根拠: 学習指導要領 中1-C-(1)-ア-(イ)
「 は に比例する」とは、式でどう表されることか?
( は 0 でない定数)
この を比例定数という。
比例定数が負の数の場合( など)も、比例といえるか?
いえる
の形であれば、 が負でも比例。このとき が増えると は減る。
が に比例するとき、 の値が 2 倍、3 倍…になると、 の値はどうなるか?
も 2 倍、3 倍…になる
比例定数が負でも同じ。 で が から になると、 は から で 3 倍。
が に比例するとき、 で、いつも一定になるのは何か?
商 (その値が比例定数 )
比例定数は、1 組の 、 の値から で求められる。
2. 座標
根拠: 学習指導要領 中1-C-(1)-ア-(ウ)
横の数直線を 軸、縦の数直線を 軸、2 つをあわせて座標軸、その交点 O を原点といいます。
点の位置を のように 2 つの数の組で表したものを、その点の座標といいます。
点 P の座標が のとき、 と はそれぞれ何か?
が 座標、 が 座標
座標を先に書く。 と は別の点。
原点の座標は?
軸と 軸の交点。
軸上の点の座標、 軸上の点の座標には、それぞれどんな特徴があるか?
軸上の点は 座標が 0、 軸上の点は 座標が 0
たとえば は 軸上、 は 軸上にある。
3. 比例のグラフ
根拠: 学習指導要領 中1-C-(1)-ア-(エ)
のグラフは、原点と点 を通る直線です。原点ともう 1 点が分かれば引けます。
比例 のグラフはどんな線か?
原点を通る直線
のとき なので、必ず原点を通る。
比例 のグラフで、 と の違いは?
なら右上がり、 なら右下がり
の絶対値が大きいほど、グラフの傾きが急になる。
のグラフを手早くかくには、原点のほかにどの点を使うとよいか?
座標も 座標も整数になる点(たとえば のときの点 )
なら を使う。整数の点をとると正確にかける。
4. 比例の式を求める・利用する
根拠: 学習指導要領 中1-C-(1)-ア-(イ)、中1-C-(1)-ア-(エ)
が に比例することが分かっていれば、1 組の 、 の値から比例定数が決まり、式が求まります。
が に比例することが分かっているとき、式を求めるのに必要なものは?
1 組の 、 の値()
に代入して を求める。
練習問題
問 1 は に比例し、 のとき である。 を の式で表し、 のときの の値を求めよ。
、
方針 比例の式は の形に決まっている。分からないのは比例定数 だけ。1 組の 、 の値を代入すれば が求まり、式が決まる。
- に 、 を代入する。 なので、
- 両辺を 4 でわって を求める。 なので、
- を式にもどすと、
- この式に を代入する。
- 計算して、
ここで間違えやすい 代入するとき、 と を逆に入れない。 は に掛けるほう、 は左辺に入れる。
問 2 のグラフが通る点を、次から選べ。
(ア) (イ) (ウ) (エ)
(ア) (イ) (ウ) (エ)
(イ)
方針 グラフが点を通るとは、その点の 座標を式に入れたとき、 座標と同じ値が出ること。それぞれの点の 座標を式に代入して、 座標と合うかを確かめる。
- を代入する。。グラフは点 を通る。
- (ア) は 座標が で合わない。(イ) は合う。
- (ウ)は を代入する。。 ではないので通らない。
- (エ)は を代入する。。 ではないので通らない。
- よって、通るのは(イ)だけ。
ここで間違えやすい 負の数どうしを掛けると正の数になる。(エ)は で、 ではない。
問 3 点 A は、原点からどちらへどれだけ進んだ点か。
左へ 4、上へ 2 進んだ点
方針 座標は( 座標, 座標)の順に書いてある。 座標は左右、 座標は上下の位置を表す。符号が正なら右・上、負なら左・下へ進む。
- 先に書いてある が 座標。負の数なので、原点から左へ 4 進む。
- あとに書いてある が 座標。正の数なので、そこから上へ 2 進む。
- よって、原点から左へ 4、上へ 2 進んだ点。
ここで間違えやすい 順番を逆に読むと、「右へ 2、下へ 4」の点 になってしまう。先に書くのが 座標。
問 4 同じ種類の紙 20 枚の重さをはかったら 80 g だった。紙の枚数を 枚、重さを g として、 を の式で表せ。また、この紙が 300 g あるとき、およそ何枚あるか。
、およそ 75 枚
方針 同じ種類の紙なので、枚数が 2 倍になれば重さも 2 倍になる。つまり重さは枚数に比例する。式を とおき、「20 枚で 80 g」から (1 枚の重さ)を求める。
- に 、 を代入する。
- 両辺を 20 でわる。 なので、(1 枚が 4 g)
- を式にもどすと、
- 重さが 300 g なので、 を代入する。
- 両辺を 4 でわる。 なので、(枚)
ここで間違えやすい 300 は重さなので、 ではなく に入れる。 に入れると となり、300 枚の重さを求めたことになる。
問 5 で、 の変域が のとき、 の変域を求めよ。
方針 比例定数が 2 で正なので、 が大きいほど も大きい。だから がいちばん小さいのは がいちばん小さいとき、いちばん大きいのは がいちばん大きいとき。 の変域の両はしを代入する。
- のいちばん小さい値 を代入する。
- のいちばん大きい値 を代入する。
- は から までの値をとる。両はしを含むので、
ここで間違えやすい 比例定数が負のときは、 が大きいほど は小さくなり、大小が入れかわる。先に比例定数の符号を見る。