みならいノート

中学数学 2027年度版

平方根の利用と近似値

みならいノートで覚える(無料)

このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

学習指導要領 第 3 学年 A 数と式 (1) 正の数の平方根 ア (ウ)「具体的な場面で数の平方根を用いて表したり処理したりすること」と、
第 3 学年の内容の取扱い (1)「誤差や近似値, の形の表現を取り扱う」。

0. 何を押さえるか

は無理数なので、小数で書くと終わりがありません。長さを測る・材料を切るといった場面では、
およその値(近似値)を使います。測定した値も、ほとんどは近似値です。

言葉 意味 例
近似値 真の値に近い値 の近似値
誤差 近似値から真の値をひいた差 誤差 = 近似値 − 真の値
有効数字 近似値を表す数字のうち、信頼できる数字 の
の数と 10 の累乗の積で表す形

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. 平方根のおよその値

根拠: 学習指導要領 中3-A-(1)-ア-(ウ)

平方根のおよその大きさは、2 乗した値を平方数ではさんで見積もります。よく使う平方根は近似値を覚えておくと、
根号を の形に直してから使えます。

は、どの連続する 2 つの整数の間にあるか?

と の間()

、 で、 だから。2 乗した平方数ではさむ。

と の近似値(小数第 3 位まで)は?

、

は にごく近く、 は にごく近い。

の近似値(小数第 3 位まで)は?

は にごく近い。

を使って の近似値を求めるには、どうするか?

と直して、

根号の中を、近似値を知っている数()と平方数()の積に分ける。

2. 正方形の 1 辺と平方根

根拠: 学習指導要領 中3-A-(1)-ア-(ウ)

面積が分かっている正方形の 1 辺は、面積の正の平方根です。長さは負にならないので、負のほうは使いません。

面積が cm² の正方形の 1 辺の長さは?

cm

1 辺を cm とすると 。長さは正なので、 の平方根のうち正のほうだけ。

面積が cm² の正方形の 1 辺は、およそ何 cm か?(小数第 1 位まで)

およそ cm()

、 ではさむと と の間。 も より小さいので、 より大きく、四捨五入すると 。

3. 近似値と誤差

根拠: 学習指導要領 中3-A-(1)-ア-(ウ)

測定で得た値や四捨五入した値は、真の値そのものではありません。どれだけずれているかを誤差といい、
四捨五入で得た値なら、真の値がどの範囲にあるかまでは分かります。

近似値とは何か?

真の値に近い値

測定値、四捨五入した値、 を と表した値などが近似値。

誤差は、どう定めるか?

誤差 = 近似値 − 真の値

近似値のほうが大きければ誤差は正、小さければ負になる。

ある長さを測り、小数第 2 位を四捨五入して cm を得た。真の値 の範囲は?

は四捨五入で になる(以上)が、 は になる(未満)。誤差の絶対値は 以下。

4. 有効数字と の形

根拠: 学習指導要領 中3-A-(1)-ア-(ウ)

「2500 m」と書くと、末尾の 0 が測った数字なのか、位を表すだけの 0 なのかが分かりません。
そこで、信頼できる数字(有効数字)をはっきりさせるために、 の形で書きます。

有効数字とは何か?

近似値を表す数字のうち、信頼できる数字

m の位まで測った m なら、有効数字は の 3 けた。

有効数字をはっきりさせる の形で、 はどんな範囲の数にするか?

(整数部分が 1 けた)

に有効数字をすべて並べ、位は で表す。

m と m は、何が違うか?

有効数字の桁数(2 けたと 3 けた)

の末尾の は「10 m の位まで測って 0 だった」という意味の信頼できる数字。

練習問題

問 1  は、どの連続する 2 つの整数の間にあるか。

と の間

方針  のおよその大きさは、2 乗した数で考える。 を、となり合う 2 つの平方数(整数を 2 乗した数)ではさむ。

  1. に近い平方数を並べる。、、
  2. は と の間にある。
  3. 根号を付けても大小の順は変わらないので、
  4. 、 なので、。 と の間にある。

問 2  として、 と の近似値を求めよ。

、

方針 近似値が分かっているのは だけ。だから、どちらの数も「 に数をかけた形・割った形」に直してから、 を入れる。

  1. を の形に直す。 で、 なので、
  2. に を入れる。 なので、
  3. は、分母と分子に をかけて有理化する。分母は になるので、
  4. に を入れる。 なので、

ここで間違えやすい 有理化しないまま を計算しようとする。まちがいではないが、割り算が長くなる。先に有理化すれば、 で割るだけですむ。

問 3 面積が m² の正方形の土地の 1 辺の長さを、根号を使って表せ。また、 としておよその値を求めよ。

m、およそ m

方針 正方形の面積は「1 辺 × 1 辺」。だから 1 辺は、2 乗すると面積になる数、つまり面積の平方根になる。長さなので正のほうだけを使う。そのあと の形に直してから、近似値を入れる。

  1. 1 辺を m とすると、
  2. 長さは正の数なので、
  3. の形に直す。 で、 なので、
  4. に を入れる。
  5. 1 辺は m で、およそ m

問 4 ある長さを測り、小数第 2 位を四捨五入して cm を得た。真の値 の範囲を不等号で表せ。

方針 小数第 2 位を四捨五入して になる数の、いちばん小さい数と、ならなくなる境目を調べる。境目は、 から だけ小さい数と、 だけ大きい数。

  1. 小さいほうの境目を求める。
  2. は、小数第 2 位の を切り上げて になる。だから は範囲に入る(以上)。
  3. 大きいほうの境目を求める。
  4. は、小数第 2 位の を切り上げて になる。だから は範囲に入らない(未満)。
  5. 合わせて、

ここで間違えやすい 両方に等号を付けて としてしまう。大きいほうの端は入らない。

問 5 地球から月までの距離はおよそ km である。有効数字を 3 けたとして、 の形で表せ。

km

方針  の は、整数の部分が 1 けたの数にする。そこに有効数字を全部並べ、位の大きさは の累乗で表す。

  1. 有効数字は 3 けたなので、上から の 3 つ。
  2. 整数の部分が 1 けたになるように並べると、
  3. が の何倍かを調べる。 の小数点を右へ 5 けた動かすと になるので、
  4. は を 5 回かけた数なので、
  5. 答えは km

ここで間違えやすい  と書いてしまう。 は 以上 未満の数にする。

このノートの 12 問を、暗記カードで復習できます

みならいノートで覚える(無料)

答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

前 平方根の計算
式の展開 次

このノートは無償で公開しています。当方は内容の正確性・完全性・最新性を保証しません。学習にあたっては、法令の原文・公式の出題範囲その他の一次資料を必ずご確認ください。試験への合格その他の効果を保証するものでもありません。

本文の転載・再配布はお断りしています(利用規約)。手元に置いて使いたい方は、ストアから Markdown ファイルとして入手できます。