みならいノート

中学数学 2027年度版

二次方程式とその解

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

学習指導要領 第 3 学年 A 数と式 (3) 二次方程式 ア (ア)「二次方程式の必要性と意味及びその解の意味を理解すること」と、
(イ)「因数分解したり平方の形に変形したりして二次方程式を解くこと」。

0. 何を押さえるか

移項して整理すると ()の形になる方程式を二次方程式といいます。
一次方程式と違い、解が 2 つあることがふつうです。解き方は式の形で選びます。

式の形 解き方 例
平方根の考え なら
かっこの中を 1 つの数と見て平方根 なら
左辺が因数分解できる の性質 なら
それ以外 平方の形に変形する(または解の公式)

中学で扱うのは、実数の解をもつ二次方程式です(内容の取扱い (2))。因数分解や平方の形に変形して解くのは、( は有理数)と ( は整数)の形です(同 (3)。 の係数が 1 でない式は、解の公式で扱う)。

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. 二次方程式と解の意味

根拠: 学習指導要領 中3-A-(3)-ア-(ア)

方程式を成り立たせる文字の値を解といい、解をすべて求めることを「方程式を解く」といいます。
二次方程式は、解が 2 つあることも、1 つだけのこともあります。

二次方程式とは、どんな方程式か?

移項して整理すると ()の形になる方程式

左辺が の二次式になる。 だと一次方程式になってしまう。

二次方程式の解とは何か? また「解く」とは何をすることか?

方程式を成り立たせる の値。解くとは、その解をすべて求めること

は でも でも成り立つので、解は と の両方。

二次方程式の解は、いくつあるか?(中学で扱う範囲)

2 つのことが多いが、1 つのこともある

の解は だけ。中学では実数の解をもつものだけを扱う。

2. 平方根の考えで解く

根拠: 学習指導要領 中3-A-(3)-ア-(イ)

は「2 乗して になる数」、つまり の平方根を求めることと同じです。 も、かっこの中を 1 つのまとまりと見れば同じ形です。

()の解は?

の平方根は正と負の 2 つ。 だけでは半分しか答えていない。

()は、どう解くか?

として、

かっこの中を 1 つの数と見て平方根をとる。 なら 。

3. 因数分解で解く

根拠: 学習指導要領 中3-A-(3)-ア-(イ)

左辺を因数分解して積の形にできれば、「積が 0 なら、どちらかは 0」という性質で一次方程式 2 つに分けられます。
右辺を 0 にしてから因数分解するのが先です。

因数分解で二次方程式を解くときに使う性質は?

ならば、 または

なら または で、。

を解くとき、両辺を で割ってよいか?

割ってはいけない( の解がなくなる)

移項して 、 として、。

因数分解で解く前に、必ずしておくことは?

右辺を 0 にする(すべて左辺に移項する)

のように右辺が 0 でないと、 の性質は使えない。展開して整理し直す。

4. 平方の形に変形して解く

根拠: 学習指導要領 中3-A-(3)-ア-(イ)

因数分解できない式も、左辺を の形に作りかえれば、平方根の考えで解けます。
の係数が偶数のものを中心に扱います(内容の取扱い (3))。

を の形にするには、両辺に何を加えるか?

の係数の半分の 2 乗、

となるから。

を平方の形に変形して解くと?

、両辺に を加えて 。

平方の形に変形するとき、定数項はどう扱うか?

先に右辺へ移項しておく

左辺を だけにしてから を両辺に加える。片方だけに加えると等式が崩れる。

練習問題

問 1  を解け。

方針  の項(一次の項)がなく、 と数だけの式。こういうときは「 数」の形に直して、平方根の考えで解く。

  1. を右辺に移項する。
  2. 両辺を で割る。 なので、
  3. は、2 乗して になる数。、 なので、

ここで間違えやすい  だけを答える。平方根は正と負の 2 つあるので、 も解になる。

問 2  を解け。

方針 左辺がはじめから「( )の 2 乗」の形になっている。展開しないで、かっこの中の を 1 つの数と見て、平方根の考えで解く。

  1. は、2 乗して になる数。 の平方根は なので、
  2. を右辺に移項する。
  3. 解は と の 2 つ。まとめて と書く。

ここで間違えやすい  と をまとめようとする。根号の付く数と付かない数は、これ以上まとめられない。

問 3  を解け。

方針 右辺が で、左辺は の形。まず因数分解できるかを試す。かけて 、たして になる 2 数が見つかれば、「積が なら、どちらかが 」で解ける。

  1. 積が (負の数)なので、2 数は正の数と負の数の組になる。
  2. かけて になる組のうち、和が になるものを探す。、 なので、 と
  3. 左辺を因数分解する。
  4. 積が なので、 または
  5. それぞれ解いて、

ここで間違えやすい 見つけた 2 数の と を、そのまま解にしてしまう。 を解くので、解は符号が逆の と になる。

問 4  を解け。

方針 右辺が なので、左辺が因数分解できるかを見る。うしろの項は 、真ん中の項は なので、 の形になっている。

  1. 左辺を因数分解する。
  2. 2 乗して になる数は だけなので、
  3. を移項して、

この方程式の解は 1 つだけ。 と見ると、どちらのかっこからも同じ が出るからである。

問 5  を解け。

方針 数だけの項がなく、どちらの項にも がある。共通因数の をくくり出せば積の形になり、「積が なら、どちらかが 」で解ける。

  1. 共通因数の をくくり出す。
  2. 積が なので、 または
  3. から 。合わせて、

ここで間違えやすい 両辺を で割って とし、 だけを答える。 で割ると、 の解がなくなる。

問 6  を、平方の形に変形して解け。

方針 かけて 、たして になる整数の組はないので、因数分解では解けない。左辺を の形に作りかえれば、平方根の考えで解ける。そのために、両辺に「 の係数の半分の 2 乗」を加える。

  1. 定数項の を右辺に移項する。
  2. の係数は 。その半分は で、2 乗すると
  3. この を両辺に加える。
  4. 左辺は に因数分解でき、右辺は なので、
  5. は 2 乗して になる数なので、
  6. を右辺に移項して、

ここで間違えやすい  を左辺だけに加えてしまう。等式なので、必ず両辺に同じ数を加える。

このノートの 11 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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