みならいノート

中学数学 2027年度版

一元一次方程式の解き方

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

学習指導要領 第 1 学年 A 数と式 (3) 一元一次方程式 ア (イ)「簡単な一元一次方程式を解くこと」と、
内容の取扱い (4)「簡単な比例式を解くこと」。

0. 何を押さえるか

等式の性質を毎回書くかわりに、移項を使うと速く解けます。
移項して整理すると の形になる方程式が一元一次方程式で、次の手順で解けます。

手順 すること
1 係数に小数・分数があれば、両辺に同じ数をかけて整数にする
2 かっこがあれば、分配法則ではずす
3 文字の項を左辺に、数の項を右辺に移項する
4 両辺を整理して の形にする
5 両辺を の係数 でわる

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. 移項

根拠: 学習指導要領 中1-A-(3)-ア-(イ)

の両辺から 5 をひくと です。左辺の が、右辺では になって移ったように見えます。

移項とは何か?

等式の一方の辺の項を、符号を変えて他方の辺に移すこと

は、 になる。

移項すると符号が変わるのはなぜか?

両辺に同じ数を加える(ひく)という等式の性質を使っているから

の両辺から 5 をひくと 。これを 1 回の操作にまとめたのが移項。

一元一次方程式とは、どんな方程式か?

移項して整理すると(一次式) の形になる方程式

文字が 1 種類で、その文字について一次。( は 0 でない)の形に直せる。

一元一次方程式は、移項したあとどう解くか?

両辺を整理して にし、両辺を の係数 でわる

なら両辺を 2 でわって 。

2. いろいろな一元一次方程式

根拠: 学習指導要領 中1-A-(3)-ア-(イ)

かっこ・小数・分数をふくむ方程式は、まず形を整えてから移項します。

かっこをふくむ方程式は、まずどうするか?

分配法則でかっこをはずす

は にしてから移項する。

係数に小数をふくむ方程式は、まずどうするか?

両辺に 10 や 100 をかけて、係数を整数にする

は両辺に 10 をかけて 。

係数に分数をふくむ方程式は、まずどうするか?

両辺に分母の最小公倍数をかけて、分母をはらう

は両辺に 12 をかけて 。

の分母をはらうと、どんな式になるか?

両辺に 6 をかける。分数でない項 にも 6 をかけるのを忘れやすい。

3. 比例式

根拠: 学習指導要領 中1-A-(3)-ア-(イ)

のように、2 つの比が等しいことを表す式を比例式といいます。
比例式は、次の性質を使って一元一次方程式に直して解きます。

比例式とは何か?

のように、比が等しいことを表す式

比 の値は 。比例式は と同じ意味。

比例式 の性質は?

(外側の項の積 = 内側の項の積)

の両辺に をかけると になる。

4. 方程式を使って問題を解く

根拠: 学習指導要領 中1-A-(3)-ア-(イ)

文章題は、求めたい数量を文字で表し、等しい関係を見つけて方程式にします。

方程式を使って文章題を解く流れは?

① 求める数量を とおく → ② 等しい関係を見つけて方程式をつくる → ③ 解く → ④ 解が問題に合っているか確かめる

等しい関係は「同じものを 2 通りに表す」と見つけやすい。

方程式の解を求めたあと、問題に合っているか確かめるのはなぜか?

方程式の解が、そのまま問題の答えにならないことがあるから

人数や個数が負の数や分数になったら、その問題の答えにはならない。

練習問題

問 1  を解け。

方針 文字の項を左辺に、数の項を右辺に集めて、 の形にする。集めるには移項を使う。移項すると符号が変わる。

  1. 右辺の を左辺に移項する。符号が変わって になる。
  2. 左辺の を右辺に移項する。符号が変わって になる。
  3. 両辺をそれぞれ計算する。、 なので、
  4. 両辺を の係数の 2 でわる。 なので、

確かめ: のとき、左辺は 、右辺は で等しい。

ここで間違えやすい 移項したのに符号を変え忘れて、 としてしまう。

問 2  を解け。

方針 小数のままだと計算しにくい。小数はどれも小数第 1 位までなので、両辺に 10 をかけて整数にしてから、移項して解く。

  1. 両辺に 10 をかける。すべての項にかける。、、、
  2. 方程式は、 になる。
  3. を左辺に、 を右辺に移項する。符号が変わって、
  4. 両辺をそれぞれ計算する。、 なので、
  5. 両辺を の係数の でわる。 なので、

確かめ: のとき、左辺は 、右辺は で等しい。

ここで間違えやすい  や に 10 をかけ忘れる。 のついていない項にもかける。

問 3  を解け。

方針 分数のままだと移項しにくい。分母の 3 と 4 の最小公倍数の 12 を両辺にかけて、分母をはらう。分子は、かっこをつけたひとまとまりとして扱う。

  1. 両辺に 12 をかける。左辺は 、右辺は
  2. 左辺は 12 と 3 を約分する。 なので、
  3. 右辺は 12 と 4 を約分する。 なので、
  4. 方程式は、 になる。
  5. 分配法則でかっこをはずす。
  6. を左辺に、 を右辺に移項する。符号が変わって、
  7. 両辺をそれぞれ計算して、

確かめ: のとき、左辺は 、右辺は で等しい。

ここで間違えやすい 分子にかっこをつけずに、 としてしまう。 にも 4 を、 にも 3 をかける。

問 4 比例式 を解け。

方針 比例式は、「外側の項の積と内側の項の積が等しい」という性質を使って、ふつうの方程式に直す。外側は と 、内側は と 。

  1. 外側の項をかける。 で、
  2. 内側の項をかける。
  3. この 2 つが等しいので、
  4. 両辺を の係数の 4 でわる。 なので、

確かめ: は、両方を 3 でわると 。右辺と同じ比になる。

問 5 1 本 80 円の鉛筆と 1 本 120 円のペンを合わせて 10 本買い、代金は 1000 円だった。鉛筆とペンをそれぞれ何本買ったか。

鉛筆 5 本、ペン 5 本

方針 分からない数は鉛筆とペンの本数の 2 つだが、合わせて 10 本と分かっている。鉛筆を 本とおけば、ペンの本数も で表せる。代金の合計が 1000 円になることを方程式にする。

  1. 鉛筆を 本とする。合わせて 10 本なので、ペンは 本。
  2. 鉛筆の代金は 円、ペンの代金は 円。
  3. 合計が 1000 円なので、
  4. 分配法則でかっこをはずす。 なので、
  5. を右辺に移項する。符号が変わって、
  6. 両辺をそれぞれ計算する。係数は 、右辺は なので、
  7. 両辺を の係数の でわる。 なので、
  8. ペンは (本)。

確かめ: 。本数も自然数なので、問題に合っている。

ここで間違えやすい かっこをはずすとき、 を にかけ忘れる。 は 。

問 6 何人かの子どもにあめを配る。1 人に 3 個ずつ配ると 5 個余り、4 個ずつ配ると 2 個足りない。子どもの人数とあめの個数を求めよ。

子ども 7 人、あめ 26 個

方針 子どもの人数を 人とおく。あめの個数は、配り方を変えても同じ。そこで、あめの個数を 2 通りの式で表して、等号でつなぐ。

  1. 3 個ずつ配ると 5 個余る。配った 個より 5 個多いので、あめは 個。
  2. 4 個ずつ配ると 2 個足りない。配りたい 個より 2 個少ないので、あめは 個。
  3. どちらも同じあめの個数なので、
  4. を左辺に、 を右辺に移項する。符号が変わって、
  5. 両辺をそれぞれ計算する。係数は 、右辺は なので、
  6. 両辺を でわって、
  7. あめの個数は、(個)。

確かめ: もう 1 つの式でも、(個)で同じになる。

ここで間違えやすい 「余る」は配った数より多いので 、「足りない」は少ないので 。逆にしない。

このノートの 12 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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