みならいノート

世界史探究 2027年度版

人類の誕生と拡散

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

学習指導要領「世界史探究」A (1) ア (ア) の「人類の誕生と地球規模での拡散・移動を基に,人類の歴史と地球環境との関わりを理解すること」。内容の取扱いは、地球,生命,人類の誕生などの歴史が、それぞれ異なる時間の尺度をもっていることに触れるよう求めています。

0. 何を押さえるか

人類はアフリカで誕生し、猿人→原人→旧人→新人の順に現れました。いまの人類(新人)もアフリカで生まれ、氷期の地球環境のもとで世界中へ拡散していきます。

猿人 原人 旧人 新人
出現 約 700 万年前 約 240 万年前 約 60 万年前 約 20 万年前
代表例 アウストラロピテクス ジャワ原人・北京原人(ホモ=エレクトゥス) ネアンデルタール人 クロマニョン人・周口店上洞人(ホモ=サピエンス)
道具・生活 直立二足歩行、簡単な打製石器(礫石器) 火の使用、ハンドアックス(握斧) 剥片石器、死者の埋葬 骨角器、洞穴絵画
住んだ範囲 アフリカのみ アフリカからユーラシアへ ユーラシア各地 南北アメリカ・オセアニアを含む全世界

取り違えやすい分かれ目は次の 3 つ。

1. 地球・生命・人類の時間の尺度

根拠: 学習指導要領 世界史探究-A-(1)-ア-(ア)

地球の歴史はおよそ 46 億年、生命の歴史は 40 億年近く(38 億年前ごろとする説明もある)にさかのぼるとされます。
それに比べて人類の歴史は約 700 万年、文字で記録が残る歴史はわずか 5000 年ほどです。
地球の歴史を 1 年に縮めると、人類の誕生は大みそか(12 月 31 日)になってからの出来事になります。

地球が誕生したのは、いまからおよそ何年前とされるか?

約 46 億年前

生命の誕生はそれより数億年あと、人類の誕生はさらにずっとあとで、それぞれ桁の違う時間の尺度で測られる。

地球・生命・人類・文字の歴史を「同じ物差し」で並べると、何が分かるか?

人類の歴史は地球や生命の歴史に比べてきわめて短く、文字の記録がある歴史はそのさらにごく一部にすぎない

人類の誕生は約 700 万年前、文字の出現は約 5000 年前。どの長さの尺度で見るかで、同じ出来事の位置づけが変わる。

歴史を「先史時代」と「歴史時代」に分けるとき、その境目になるものは?

文字による記録があるかどうか

文字のない時代のことは、化石や石器・遺跡などの考古学の資料から明らかにする。

2. 猿人・原人・旧人・新人

根拠: 学習指導要領 世界史探究-A-(1)-ア-(ア)

人類の誕生の地はアフリカです。人類は、猿人から新人まで段階を追って現れ、脳の容量を増やし、道具を改良していきました。

約 700 万年前にアフリカで現れた最初の人類(猿人)の、ほかの類人猿と分かれる最大の特徴は?

直立二足歩行

立って歩くことで手が自由になり、道具を使う条件ができた。代表例がアウストラロピテクス。

原人(ホモ=エレクトゥス)が、猿人と比べて新しく身につけたことは?

火の使用と、ハンドアックス(握斧)などのより進んだ打製石器

原人はアフリカを出てユーラシアに広がった。ジャワ原人・北京原人がその例。

ネアンデルタール人に代表される旧人に見られ、宗教的な意識の芽生えとされる習慣は?

死者の埋葬

旧人は剥片石器をつくり、寒冷な気候にも適応した。いまの人類(新人)とは別の人類である。

新人(ホモ=サピエンス)の文化として、旧人と区別して押さえるものは?

骨角器などの精巧な道具と、洞穴絵画(ラスコー・アルタミラ)

ラスコーはフランス、アルタミラはスペインの洞穴。クロマニョン人(ヨーロッパ)や周口店上洞人(中国)が新人の例。

3. 新人の拡散と地球環境

根拠: 学習指導要領 世界史探究-A-(1)-ア-(ア)

新人はアフリカで生まれ、数万年をかけて地球規模で拡散しました。その移動は、氷期と間氷期がくり返す地球環境の変化と深く関わっています。
アフリカを出た時期は 6〜7 万年前ごろとする説明が多いものの、研究によって幅があります。

いまの人類(新人)は、どこで生まれて世界に広がったと考えられているか?

アフリカ

各地の原人がそれぞれ新人に進化したのではなく、アフリカで生まれた新人が各地へ広がったとする考え方が有力である。

氷期に、新人がユーラシアからアメリカ大陸へ渡ることができたのはなぜか?

海面が下がり、ユーラシアと北アメリカが陸続き(ベーリング陸橋)になっていたから

氷期には大量の水が氷床として陸にとどまるため、海面が低くなる。人類の移動は地球環境の変化に左右された。

人類がアフリカから南北アメリカ・オセアニアまで広がる過程で、新しい環境に適応できた理由として押さえることは?

道具や衣服・住まい、火を工夫して、寒冷地などの厳しい環境に適応した

人類は体のつくりを変えるより先に、道具と技術で環境に合わせた。これが人類の特性の一つとされる。

4. 狩猟・採集から農耕・牧畜へ

根拠: 学習指導要領 世界史探究-A-(1)-ア-(ア)

約 1 万年前に最後の氷期が終わると、気候が温暖になり、人類の暮らしは大きく変わりました。
自然から食料を得る暮らしから、食料を自分たちで生み出す暮らしへの転換です。

狩猟・採集によって自然から食料を得る経済と、農耕・牧畜によって食料を生み出す経済を、それぞれ何という?

獲得経済と生産経済

生産経済への移行で定住が進み、人口が増え、やがて都市や国家が生まれる土台になった。

旧石器時代と新石器時代を分ける、道具のうえでの違いは?

旧石器時代は打製石器、新石器時代は磨製石器が加わる

新石器時代には土器もつくられるようになり、農耕・牧畜が始まった時代と重なる。

最後の氷期が終わったあと(約 1 万年前)の地球環境の変化は、人類の暮らしにどう関わったか?

温暖化で動植物の分布が変わり、西アジアなどで農耕・牧畜が始まる条件が整った

大型動物の狩りが難しくなる一方、野生の麦などを栽培する動きが生まれた。

このノートの 13 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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