みならいノート

地学 2027年度版

地球の形と大きさ

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このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。

根拠は高等学校学習指導要領(平成30年告示)「地学」の内容 (1) ア (ア) ㋐「地球の形と重力」。
内容の取扱いは「地球楕円体や地球表面における重力に関する資料に基づいて,地球の形状と重力との
関係を見いだして理解すること」を求めている。

0. どういう論点か

地球の形は「測ってみたら球ではなかった」という順で分かってきました。
どの測定が何を示したかを追えるかが、この論点の中身です。

測定 分かること
太陽の南中高度の差(エラトステネス) 地球が丸いこと・全周の大きさ
緯度差 1° あたりの子午線弧長 球ではなく極方向に平たいこと
表面の重力の測定 内部の質量分布(→ 重力とジオイド)

引っかけの分かれ目は次の 3 つ。

1. 地球が丸いこと・その大きさを測る

根拠: 学習指導要領 地学-(1)-ア-(ア)-㋐

地球の大きさは、同じ瞬間の太陽の高度が場所によって違うことから求められます。
高度の差は中心から見た角度の差に等しく、角度と弧の長さが分かれば全周が出ます。

エラトステネスは、どの 2 地点の何を比べて地球の大きさを求めた?

アレクサンドリアとシエネ(現アスワン)で、夏至の日の太陽の南中高度

シエネで太陽が真上に来た日に、アレクサンドリアでは天頂から 7.2° ずれていた。

7.2° のずれから全周を出す計算は?

7.2° は 360° の 1/50 なので、2 地点間の距離(約 5000 スタジア)を 50 倍する

角度の比と弧の長さの比が等しいことを使う。

地球の全周と平均半径は、およそどれくらい?

全周 約 4 万 km、半径 約 6400 km

赤道全周も約 4 万 km。

「1 メートル」は、もともと地球の何をもとに決められた?

北極から赤道までの子午線の長さの 1000 万分の 1

だから子午線 1 周が約 4 万 km になる。

2. 球ではなく回転楕円体であること

根拠: 学習指導要領 地学-(1)-ア-(ア)-㋐

地球が完全な球なら、緯度差 1° に対応する子午線の長さ(子午線弧長)はどこでも同じに
なります。実測すると同じにならなかったことが、球ではないことの証拠になりました。

地球が完全な球なら、緯度差 1° あたりの子午線弧長はどうなるはず?

どの緯度でも等しい

角度が同じなら弧の長さも同じ、が球の性質。

実際には、緯度差 1° あたりの子午線弧長は高緯度と低緯度でどちらが長い?

高緯度のほうが長い

18 世紀のフランスの測量(ラップランドとペルー)で確かめられた。

高緯度で子午線弧長が長いことは、地球の形について何を示す?

極のほうが平ら(曲率半径が大きい)=極方向に押しつぶされた形

同じ 1° で長い距離を進む=曲がり方がゆるい。

地球のおおよその形を表す、数学的に定めた回転楕円体を何という?

地球楕円体

緯度・経度や地図の基準(測地系)として使われる。

回転楕円体とは、どんな立体?

楕円をその短軸(地球では地軸)のまわりに回転させてできる立体

赤道断面は円、子午線断面は楕円になる。

3. 扁平率と赤道・極の半径

根拠: 学習指導要領 地学-(1)-ア-(ア)-㋐

地球の赤道半径と極半径は、それぞれおよそ何 km?

赤道半径 約 6378 km、極半径 約 6357 km

差は約 21 km で、赤道半径のほうが大きい。

扁平率(偏平率)の定義を式で書くと?

(赤道半径 − 極半径)÷ 赤道半径

赤道半径を a、極半径を b として (a − b)/a。

地球の扁平率はおよそいくつ?

約 1/298(およそ 0.0034)

1/300 ほどで、直径 30 cm の球なら差は 1 mm 程度。「ほぼ球」と言える量。

半径 3 cm の球で地球を表すと、赤道半径と極半径の差はどれくらいになる?

0.1 mm ほど

扁平率 1/300 は、目で見て分かる形のゆがみではない。

4. なぜ赤道方向に膨らむのか

根拠: 学習指導要領 地学-(1)-ア-(ア)-㋐

形が球からずれる原因は自転です。地球の形状と重力が結びつくのはここで、
自転による遠心力が赤道で最大になるため、赤道方向に膨らみます。

自転による遠心力が最も大きいのはどこ?最も小さいのは?

最大は赤道、最小(ゼロ)は極

遠心力は自転軸からの距離に比例する。

遠心力の向きは、地球のどこでも重力と逆向き?

逆向きとは限らない

遠心力は自転軸から外向きなので、赤道以外では地球の中心方向とずれる。

地球が赤道方向に膨らんでいる原因は?

自転による遠心力

自転する流体的な天体は、赤道方向に膨らんだ回転楕円体でつり合う。

自転が速い惑星ほど扁平率はどうなる?

大きくなる

木星(自転周期約 10 時間)の扁平率は約 1/15 で、地球よりはるかに平たい。

ニュートンは地球の形をどう予想し、どうやって決着した?

自転する回転楕円体(極方向に平たい)と予想し、子午線弧長の実測で確かめられた

高緯度での測量が、平たいほうが正しいことを示した。

このノートの 18 問を、暗記カードで復習できます

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答えを隠して出題し、忘れそうなころにもう一度出します。

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