地球環境と資源・エネルギー問題
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
学習指導要領 公民的分野 D 私たちと国際社会の諸課題 (1) 世界平和と人類の福祉の増大 ア (イ)『地球環境、資源・エネルギーなどの課題の解決のための経済的、技術的な協力』。
0. どういう論点か
地球温暖化や酸性雨は、原因をつくった国と被害を受ける国が一致しません。国境をこえて広がるので、一国だけでは解決できない。
だから国際会議で目標を決め、先進国が発展途上国に資金や技術を提供して取り組みます。
エネルギーの問題も同じ根っこで、化石燃料には限りがあり、しかも燃やせば温暖化の原因になります。
地球環境問題は「何が原因で、何が起こるか」の組で覚えます。
| 問題 | 主な原因 | 起こること |
|---|---|---|
| 地球温暖化 | 二酸化炭素などの温室効果ガス | 海面の上昇・異常気象 |
| 酸性雨 | 硫黄酸化物・窒素酸化物 | 森林が枯れる・湖の生物が減る・建物がとける |
| オゾン層の破壊 | フロン | 有害な紫外線が増える |
| 砂漠化 | 過放牧・過耕作・森林の伐採・干ばつ | 作物が育たない土地が広がる |
温暖化の国際的な取り決めは、だれに削減を求めるかで見分けます。
| 京都議定書 | パリ協定 | |
|---|---|---|
| 採択 | 1997 年 | 2015 年 |
| 削減に取り組む国 | 先進国だけに削減目標を義務づけた | 発展途上国をふくむすべての参加国 |
| 目標の決め方 | 国ごとの削減目標を定めた | 各国が自ら目標を決めて取り組む |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- 京都議定書は先進国だけ、パリ協定はすべての国
- オゾン層を壊すのはフロン(二酸化炭素ではない。温暖化と取り違えやすい)
- 再生可能エネルギーは発電量が天候に左右される(二酸化炭素を出さない利点と、不安定さの課題が組)
1. 地球環境問題
根拠: 学習指導要領 公-D-(1)-ア-(イ)
地球温暖化の主な原因とされる、二酸化炭素などの気体をまとめて何という?
温室効果ガス
石炭や石油などの化石燃料を大量に燃やすことや、森林が減ることで増えている。
地球温暖化が進むと、南太平洋のツバルのような標高の低い島国では何が心配されるか?
海面の上昇で国土が水没すること
氷河がとけることや、海水の温度が上がって体積が増えることで海面が上がる。
工場や自動車から出る硫黄酸化物や窒素酸化物が雨にとけて降るものを何という?
酸性雨
森林を枯らしたり、建物や銅像をとかしたりする。原因をつくった国の外にも被害が広がる。
スプレーや冷蔵庫などに使われていたフロンが原因で起こる環境問題は?
オゾン層の破壊
有害な紫外線が地上に多く届くようになる。1987 年のモントリオール議定書でフロンの規制が進んだ。
サハラ砂漠の南の縁(サヘル)などで、過放牧や過耕作、干ばつによって作物の育たない土地が広がる問題を何という?
砂漠化
人口の増加で土地を使いすぎることが、自然の干ばつに重なって進む。
2. 環境を守る国際的な取組
根拠: 学習指導要領 公-D-(1)-ア-(イ)
1972 年には、スウェーデンのストックホルムで国連人間環境会議が開かれ、「かけがえのない地球」が合言葉になりました。
1992 年にブラジルのリオデジャネイロで開かれ、「地球サミット」とも呼ばれる国連の会議は?
国連環境開発会議
気候変動枠組条約と生物多様性条約が調印された。
将来の世代の必要を損なわずに、いまの世代の必要を満たす開発を何という?
持続可能な開発
環境を守ることと開発を進めることを両立させる考え方。国連環境開発会議で中心となった。
1997 年に採択され、先進国に温室効果ガスの削減を義務づけた取り決めは?
京都議定書
発展途上国には削減の義務がなかった。アメリカは途中で離脱した。
2015 年に採択された、発展途上国をふくむすべての参加国が温室効果ガスの削減目標を自ら決めて取り組む取り決めは?
パリ協定
世界の平均気温の上昇を、産業革命の前と比べて 2℃ より十分低くおさえることをめざす。
3. 資源・エネルギー問題
根拠: 学習指導要領 公-D-(1)-ア-(イ)
日本は、石油・石炭・天然ガスといった化石燃料のほとんどを輸入に頼っています。
石炭・石油・天然ガスなどの化石燃料が抱える 2 つの問題は?
埋蔵量に限りがある(有限である)・燃やすと二酸化炭素を出す
大昔の生物の遺がいからできたもので、使えばなくなる。二酸化炭素は温暖化の原因になる。
太陽光・風力・地熱・水力など、くり返し使えて尽きることのないエネルギーを何という?
再生可能エネルギー
発電するときに二酸化炭素をほとんど出さない。
太陽光発電や風力発電の課題は?
天候などに左右されて発電量が安定しないこと
設備を整える費用や、発電に適した土地が限られることも課題になる。
発電のときに二酸化炭素を出さないが、放射性廃棄物の処分や事故の際の被害が課題となる発電は?
原子力発電
2011 年の東日本大震災では、福島第一原子力発電所で大きな事故が起こった。