物質の分解
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
学習指導要領 第 1 分野 (4) 化学変化と原子・分子 ア (ア)「物質の成り立ち」㋐。
0. どういう論点か
1 種類の物質を、2 種類以上の別の物質に分ける変化を分解といいます。
分け方は熱を加えるか、電流を流すかの 2 つです。
| 方法 | 代表例 | |
|---|---|---|
| 熱分解 | 加熱する | 炭酸水素ナトリウム・酸化銀 |
| 電気分解 | 電流を流す | 水・塩化銅水溶液 |
分解でできたものは、もとの物質とは別物です。
炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムは名前が似ていますが、性質がはっきり違います。
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- 試験管の口は下げる(生じた水が加熱部に流れると試験管が割れる)
- 火を消す前にガラス管を水から抜く(逆流して割れる)
- 水の電気分解では、水素と酸素の体積比が 2 : 1(陰極側が 2 倍出る)
1. 分解とは
根拠: 学習指導要領 1-(4)-ア-㋐
分解とは何か?
1 種類の物質が、2 種類以上の別の物質に分かれる化学変化
できた物質は、もとの物質とは違う性質をもつ。
分解のうち、加熱によるものと電流によるものを、それぞれ何という?
熱分解と電気分解
状態変化と化学変化は、どこが違うか?
状態変化=物質そのものは変わらず、姿だけが変わる
化学変化=別の物質に変わる
氷が水になっても水のままだが、分解すると別の物質になる。
2. 炭酸水素ナトリウムの熱分解
根拠: 学習指導要領 1-(4)-ア-㋐
炭酸水素ナトリウムを加熱すると、何ができるか(3 つ)?
炭酸ナトリウム・二酸化炭素・水
固体・気体・液体が 1 つずつできる、と覚えるとよい。
発生した気体が二酸化炭素だと、どう確かめるか?
石灰水に通して白く濁ることを見る
試験管の口についた液体が水だと、どう確かめるか?
青色の塩化コバルト紙をつけると、赤(桃色)に変わる
炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムを見分ける方法は?
水への溶けやすさと、フェノールフタレイン溶液の色
炭酸水素ナトリウム=溶けにくく、うすい赤(弱いアルカリ性)
炭酸ナトリウム=よく溶け、濃い赤(強いアルカリ性)
加熱する試験管の口を少し下げるのはなぜか?
発生した水が加熱部に流れ込んで、試験管が割れるのを防ぐため
加熱をやめるとき、火を消す前に必ずすることは?
ガラス管の先を水(石灰水)から抜く
先を入れたまま火を消すと、冷えて気圧が下がり水が逆流し、試験管が割れる。
3. 酸化銀の熱分解
根拠: 学習指導要領 1-(4)-ア-㋐
酸化銀を加熱すると、何ができるか?
銀と酸素
黒い粉が、白っぽい金属光沢のある銀に変わる。
できた固体が金属(銀)だと、どう確かめるか?
みがくと光る・電気を通す・たたくと広がる
金属に共通する性質を確かめればよい。
4. 電気分解
根拠: 学習指導要領 1-(4)-ア-㋐
水を電気分解すると、陰極と陽極にそれぞれ何が発生するか?
陰極(− 極側)=水素、陽極(+ 極側)=酸素
水の電気分解で発生する水素と酸素の体積比は?
水素 : 酸素 = 2 : 1
陰極側に 2 倍の量がたまる。
水の電気分解で、水に水酸化ナトリウムを少し溶かすのはなぜか?
純粋な水はほとんど電流を流さないため
電流を流れやすくするために加える。水酸化ナトリウム自体は分解されない。
塩化銅水溶液を電気分解すると、陰極と陽極に何が生じるか?
陰極=銅(赤色の固体が付く)、陽極=塩素(刺激臭の気体)
塩素はプールのようなにおいがし、色を消す(漂白)性質がある。