光と音
このノートの問いがそのまま復習カードになり、忘れかけたころに出題されます。
学習指導要領 第 1 分野 (1) 身近な物理現象 ア (ア)「光と音」㋐・㋑・㋒。
0. どういう単元か
光も音も、目には見えない規則で進むものを、実験の結果から法則として取り出す単元です。
中 1 の内容ですが、入試では作図と計算でそのまま出ます。
つまずくのは決まって次の 3 か所です。
| 混同しやすいもの | 分かれ目 | |
|---|---|---|
| 屈折 | 空気 → 水 と 水 → 空気 | どちら側の角が大きいかが逆になる |
| 凸レンズ | 実像と虚像 | 上下左右が逆か / スクリーンに映るか |
| 音 | 高さと大きさ | 高さは振動数、大きさは振幅 |
引っかけの分かれ目は次の 3 つ。
- 全反射は「水・ガラスから空気へ」出るときにしか起きない(逆向きでは起きない)
- 凸レンズで焦点より内側に物体を置くと、像はスクリーンに映らない(虚像)
- 音は真空中を伝わらない(光は伝わる)
1. 光の反射
根拠: 学習指導要領 1-(1)-ア-㋐
鏡に当たった光がどう跳ね返るかは、角度ひとつで決まります。
角を面からではなく、面に垂直な線(法線)から測るのがすべての出発点です。
光の反射の法則とは?
入射角 = 反射角
角はどちらも法線(反射面に垂直な線)から測る。
鏡の面から測るのではないことに注意。
鏡に映る像は、鏡のどこにできるように見えるか?
鏡をはさんで、物体と対称な位置
鏡の面から物体までの距離と、鏡の面から像までの距離が等しい。
作図では物体の対称点と目を直線で結び、鏡と交わった点で反射させる。
でこぼこした面に光が当たると、いろいろな向きに反射する。これを何という?
乱反射
一つ一つの反射は反射の法則に従っている。
法則どおりでも面の向きがばらばらなので、どの向きからでも物が見える。
2. 光の屈折
根拠: 学習指導要領 1-(1)-ア-㋐
光が別の物質に入るとき、進む向きが変わります。
どちらの角が大きいかさえ間違えなければ、作図も現象もすべて説明が付きます。
空気から水やガラスへ光が進むとき、入射角と屈折角はどちらが大きい?
入射角 > 屈折角
光は法線に近づくように曲がる。
水やガラスから空気へ光が進むとき、入射角と屈折角はどちらが大きい?
入射角 < 屈折角
光は法線から遠ざかるように曲がる。
こちら向きのときだけ、屈折角が 90 度を超えて全反射が起こりうる。
入射角を大きくしていくと、屈折して出ていく光が無くなり、すべてが反射する。この現象は?
全反射
水やガラスから空気へ出ようとするときにしか起こらない。
空気から水へ入るときは、いくら入射角を大きくしても起こらない。
光ファイバーが光を遠くまで伝えられるのは、どの現象を使っているから?
全反射
内側の物質から外側へ出ようとする光を、境界で全部反射させて閉じ込めている。
白色光をプリズムに通すと、いろいろな色の光に分かれる。この現象は?
光の分散
色によって屈折の度合いが違うために分かれる。
虹も、空気中の水滴が同じ働きをして見えている。
3. 凸レンズの働き
根拠: 学習指導要領 1-(1)-ア-㋑
凸レンズは、物体をどこに置いたかだけで像の種類が決まります。
焦点距離を f として、境目は「2f」と「f」の 2 か所しかありません。
| 物体の位置 | 像の種類 | 向き | 大きさ | スクリーン |
|---|---|---|---|---|
| 2f より遠い | 実像 | 倒立 | 物体より小さい | 映る |
| ちょうど 2f | 実像 | 倒立 | 物体と同じ | 映る |
| f と 2f の間 | 実像 | 倒立 | 物体より大きい | 映る |
| ちょうど f | 像ができない | — | — | 映らない |
| f より近い | 虚像 | 正立 | 物体より大きい | 映らない |
凸レンズの焦点距離とは、何から何までの距離?
レンズの中心から焦点までの距離
焦点はレンズの両側に 1 つずつあり、中心から等しい距離にある。
物体を凸レンズの焦点距離の 2 倍より遠くに置いた。できる像は?
実像。倒立で、物体より小さい
スクリーンに映る。カメラが像を作っているのはこの位置関係。
物体を焦点距離の 2 倍と焦点の間に置いた。できる像は?
実像。倒立で、物体より大きい
スクリーンに映る。プロジェクターがこの位置関係。
物体を焦点より内側(レンズに近い側)に置いた。できる像は?
虚像。正立で、物体より大きい
スクリーンには映らない。レンズをのぞくと見える。虫めがねの使い方がこれ。
実像と虚像を分ける、いちばん確かな見分け方は?
スクリーンに映るかどうか
実像は光が実際にそこへ集まっているので映る(必ず倒立)。
虚像は光が集まっていないので映らない(必ず正立)。
物体を凸レンズの焦点の位置に置くと、像はどうなる?
像はできない
レンズを通った光が平行になってしまい、どこにも集まらないため。
表の中でこの行だけが例外なので、境目として覚える。
4. 音の性質
根拠: 学習指導要領 1-(1)-ア-㋒
音はものの振動です。振動が何かを伝わってこないと聞こえない、という一点から、
真空の話も速さの話も出てきます。
音を出しているものを何という?また、音が伝わるために必要なものは?
発音体(音源)。伝わるには物質が必要
空気・水・金属など、振動を伝えるものがあれば伝わる。
真空中で音は伝わるか?光はどうか?
音は伝わらない。光は伝わる
音は物質の振動が伝わる現象なので、振動するものが無いと伝わらない。
空気中を音が伝わるおよその速さは?
約 340 m/s
光(約 30 万 km/s)に比べて桁違いに遅い。
雷で光ってから音が遅れて聞こえるのはこのため。
音の高さは、振動の何によって決まる?
振動数(1 秒間に振動する回数。単位はヘルツ〔Hz〕)
振動数が多いほど高い音になる。
音の大きさは、振動の何によって決まる?
振幅(振動の幅)
振幅が大きいほど大きい音になる。高さとは無関係。
モノコードの弦を、より高い音が出るようにするには?(3 つ)
弦を短くする・弦を細くする・弦を強く張る
いずれも振動数が増える向きの操作。
逆にすれば低い音になる。
オシロスコープの波形で、山が高い波と、山の間隔が狭い波。それぞれ何が違う?
山が高い=振幅が大きい=大きい音
間隔が狭い=振動数が多い=高い音
縦が大きさ、横が高さ、と読み分ける。